ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【雑記・お題】今週のお題「試験の思い出」について!!高校受験、大学受験、資格試験のおもひでボロボロ。

今週のお題「試験の思い出」イエア!!☆

 

いやー、新年開けると受験シーズン真っ盛りですねぇ。

先日共通テストも終わったようですが、これから受験生の皆さまは追い込みシーズンですね!!

頑張れ受験生!!

 

って、応援してみるけど結局受験ってゼロサムゲームなわけで、誰かの頑張りは誰かのマイナスになっちゃうんですけどね・・・。

みんな100点取ったら、全員合格ってわけではないですからね~。

むしろ気分は『ブルーロック』的な感じで、蹴落とし合うのが実情だったりします。

世知辛い!!

そんなこの世の儚さに狼狽しつつ、蝋梅を愛でるこの昨今ですがいかがお過ごしでしょうか?

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大学受験ネタは過去に書いちゃってました。

やべー、出がらしやでぇ。

この2つのエピソードはわりと面白いと思うんで、良かったらぜひぜひぜひ!!

 

↓大学受験の時に大雪が降ってテンパった話。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

↓浪人後に2度目の大学受験で筆箱を忘れて、受験直前に走って買いに行って、現国で『ノルウェイの森』が問題に出て号泣しながら回答したら無事に落ちた話。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

わりとカラフルなエピソードですね(笑)

今は大学受験も親同伴のことが多いみたいですが、当時はフツーに1人でホテルに泊まって受験してました。

 

 

 

☆高校受験のエピソード!!サンドイッチとコーヒー☆

 

大学受験のことは書いちまったので、高校受験の話でも書きましょうか。

いや、まぁそんな面白い話でもないんですけどねぇ。

受験は地元でしたし、チャリでビューって行って、ビューって終わりましたよ。

あっけないもんです。

 

しかし、田舎の受験って今考えると怖いんですが選択肢がなさすぎてヤバいです。

県立高校も近隣に3~4こぐらいしかなくて、私立はバスで1時間通ったとこにしかなかったですね。

県立高校の受験に失敗したら終わりみたい「DEAD OR ALIVE」みたいな空気が流れていました。

クソやべぇ。

 

僕の高校受験は合格ラインギリギリのとこを受けていたので、受験シーズンはピリピリしながら公園でサッカーとかしてました。

いや、勉強しろやっ!!

受験で覚えているのは、弁当がサンドイッチとコーヒーだったことです。

何でなんでしょう?

食べやすいから、とかだったのかな?

ちなみにコーヒーはいつもブラックで、好きなジョークもブラックジョークです。

 

そして、ドキドキしながらの合格発表。

掲示板に張り出す古風なアレね。

受験番号必死に探すやつ。

たまたま一緒になった知人が「いや、俺たぶん落ちてるから・・・」とか言っていて、友人と「大丈夫だよ!!絶対受かっているって!!」とか言いながら受験番号の貼り出しをガン見・・・。

ん・・・?

んんん・・・?

あったーーーーー!!受かったぜぇぇぇ!!!いえあああああああああ!!!

って、友人と喜びを爆発させるヒロ氏。

しかし。

「やっぱり、俺。落ちてたわ・・・」と言う知人の一言が場の空気を凍りつかせました・・・。

肩を落として帰る彼の後ろ姿にかける言葉は見つかりませんでした。。

 

 

 

介護福祉士の受験でテンパった話。いつも大体テンパってるなぁ・・・☆

 

介護職員のヒロ氏。

たまに介護ショック員ってミスタイプしてしまうほどに、ショックを受けがちな毎日ですが、まぁぼちぼち頑張っています。

介護職員の代表的な資格といえば「介護福祉士」が挙げられるでしょう。

今でこそ高校の福祉科で受験して、高校生でも取れちゃう資格になった「介護福祉士」ですが、まさに介護ショック員ですね。

 

僕が試験を受けた時はまだまだ過渡期で、福祉科の大学を出たにもかかわらず、資格を取ったのは社会に出て介護の仕事をしたあとでした。

当時は障害者の方の作業所で働いていて、取っても取らんくても別に給料変わらんけどまぁ取ってみるかの~ってな感じでふわっとしたかんじで、ふわっと受験しました。

みんな受験してたしね~。

 

まずは1次試験が学科。

これはほぼ電車とバスの通勤時間で勉強してパスできました。

当時は片道1時間半も通勤時間があったので勉強する時間は豊富にありましたね。

休日はクラブに行くのとフットサルをするのに忙しかったので、勉強する時間などあるはずもなかったのです。

 

学科試験は受かりましたが、問題は介護実技試験。

モデルの人を(左麻痺の人をベッドから車椅子に移乗してどこそこまで連れて行ってくだちぃ)っていう感じのGANTZのミッションみたいな感じ(いや違う)だったのですが、これが問題でした。

なんつーか、僕がやっていた介護と支援の内容とはかけ離れていましたし、審査委員みたいな人が見ている中でその場でやることを提示されて介護するわけですよ?

カリスマテンパリストの僕がテンパらないだろうか?いや、テンパる(反語)

 

ってなわけで、試験中無事にテンパりました。

しかも、介護のモデルの人はヒューマンネイチャーなんですよ?

しかも、うら若き女性なんですよ?

いくら朴念仁で有名な僕でもテンパらないはずがありません。

手が滑ってオッパイとか触っちゃったらどうしよう?即失格?

とか思っちゃうわけですよ。

 

テンパりながらもモデルの女性に声かけするヒロ氏。

ヒロ氏「こんにちは~。じゃあ、これから起きていただいて、○×△ほにゃららっらららら」

モデルの女性「はい?」

介護の試験では声掛けが重要でしたが、テンパってほにゃららら言っていたヒロ氏の語尾は壊滅的でした。

壊滅的な語尾。

落下する夕方

 

この瞬間のテンパり指数は人生有数の高得点だったことは言うまでもないと思います。

やたらと脇に変な汗をかきながらも介護するヒロ氏。

ちょっと調子が出てきてあと少しで終わるという時でした・・・。

「では、ここの椅子に・・・」

「はい、終わりです」

 

そうです。

制限時間があったのです。

タイムアップとか言うやつです。

ラブ・イズ・オーバーです。

悲しいけれど終わりにしようなやつです。

 

あゝ無情。

僕は、目を剥いて審査委員の肩を呆然と見やりました。

もし現代だったらVARを要求する場面だったと思います。

アディショナルタイムは7分ぐらいないものか、と。

しかし、判定は覆らずに試験場を後にしたヒロ氏。

 

当然、試験の結果は、桜散るでした。

付け加えると、翌年の試験には受かったことをお伝えしておきます。

まぁ、色々ありますが受験生の皆さま悔いのないように、力の限り、ベストを尽くして下さい。

元受験生の僕から一言だけ、メッセージを贈りたいと思います。

 

 

 

人生にVARはない。

 

 

 

 

そうです、あとで抗議してもVARはないのです。

だから悔いのないように・・・。

現場からは以上です。

 

 

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【サッカー・雑記】安西先生!!サッカーがしたいです!!運動音痴のクセにサッカーとフットサルにのめり込んだある男の話・・・。

☆サッカーとフットサル!!最近、球蹴ってねぇな~☆

 

サッカーワールドカップも終わって、はや1ヶ月・・・。

あれだけ巷に溢れていたサッカー熱は、離婚寸前の夫婦ぐらい冷め切っていますねぇ。

しかし、ワールドカップと『ブルーロック』に影響されて、フットサルしたくてウズウズしているオッサンがここに1匹おります。

 

ちなみに皆さんはサッカーとフットサルの違いを知っていますか?

えっ、同じやないん?ってそこのアナタのためにサッカー好きのオッサンがねちっこく教えてあげますよぉ(◜ᴗ◝ )ニチァア

 

●サッカー

人数・・・1チーム11人

コート・・・めっちゃ広い

ボール・・・5号球(フットサルよりデカい)

オフサイド・・・あり

ボールがラインを割ったら・・・スローインコーナーキック

接触・・・スライディングタックルとかわりと激しい

 

●フットサル

人数・・・1チーム5人

コート・・・バスケコートぐらい

ボール・・・フットサル用ボール(大きさは4号球であまり跳ねないようになっている)

オフサイド・・・ない

ボールがラインを割ったら・・・キックイン

接触・・・スライディングタックルは禁止、接触は少ない

 

と、まぁザックリこんなところでしょうか?

フットサルのほうが小さいコートで少人数でやるので、ボールを触れる機会が多く、よりテクニックが活きるゲームとなっています。

バスケみたいに攻守の切り替えが早いのも特徴ですね。

サッカーだとロングボールからの空中戦などもありますが、フットサルだと比較的空中戦も少なく、ボディコンタクトも少ないため、子供や女性もプレイしやすいのが特徴ですね。

フットサルをプレイしている女性は多く、ミックス(男女混合)の大会なんてのもありますね~。

 

ウェアもフットサルをメインにしているメーカーも多く、めっちゃオシャレなんですよ!!

『gol.』『KELME』『ATHLETA(アスレタ)』『goleador』『svolme』などなど・・・。

いや、どれもオシャレで普段使いもできるレベルです。

これは10年前ぐらいに買ったフットサルギアですが、オシャレっしょ?

こんなん見たらフットサルやりたくなりますよね~。

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☆僕のサッカー/フットサル歴について!!愛媛のメッシとは俺のことだ!!ったら良かったのになぁ・・・

 

あれは小学生のでした。

キャプテン翼』が大流行りして、それまで野球一色だったスポーツにサッカーという強敵が出現。

その頃の小学生は翼くんになるべく校庭でサッカーボールを蹴り出していました。

しかし、僕はせいぜい石崎くんレベルで得意技は顔面ブロックでした。

 

運動はめちゃくちゃ苦手で足は遅いわ、不器用だわでどうしようもありませんでした。

体育の時間はめちゃくちゃ苦痛で、野球なんかしていてもボールが飛んでこないことを祈ってました。

サッカーは比較的嫌いではなかったですが、やっぱりド下手で・・・。

サッカー少年団に入団したのに覚えているのは練習試合に行った時にスパイクでウンコを踏んでなかなか取れなかったことぐらいです。

試合に出たかって?そりゃもちろん補欠ですわぁ。

 

そんなんで、ソッコーでサッカー少年団を退団。

サッカーはたまに草サッカーをやるぐらいでした。

そして高校3年生の時ぐらいからサッカーを観だし、家の前の壁に向かってサッカーボールを蹴り続けるヒロ氏の姿がそこにありました。

俺、サッカー上手くなりたいんす!!

いや、受験勉強しろやぁっ!!

 

そんなサッカーの練習が実ってめでたく浪人したヒロ少年は、予備校の寮に入りました。

そこの砂利だらけの裏庭で前園を目指してサッカーに明け暮れる日々。

南米バリのラブプレイの連続で、時にはつかみ合いの喧嘩になることも。

ストレス溜まってたんでしょうねぇ。

いや、勉強しろやっ!!

 

大学生時代はサッカー好きの合唱部員として、真夜中の校庭でボールを蹴り続ける日々。

飲み会のあとに学校に泊まり込んで、夜中にサッカーとかしてましたね~。

いや、彼女つくれやっ!!

hiro0706chang.hatenablog.com

 

僕が社会人になった20年前。

この頃からフットサルが広まり、都内にはたくさんのフットサル場ができました。

大学の先輩たちとフットサルの大会にシャレで出場してみて、ガチ勢と当たり7-0ぐらいで衝撃的な負けを喫したあの日。

その悔しさから上手くなりたくてチームを結成して、ボールを蹴り続ける日々でした。

 

作ったチームの名前は「FCジャブロー」でした。

って、ガンダムネタかいっ!!ザクとは違うのだよ!!ザクとは!!

なぜか元国体選手とか、元Jリーグのジュニアユース選手とかヤバい面子が集まってきていましたね(笑)

 

それからクラブにハマり一時フットサルから離れるものの、定期的にフットサルブームが来て、個サル(フットサル場主催のフットサル会)に1人で参加したりしてましたね。

愛媛に戻ってからも職場でフットサルチームを作ってフットサルしたりしていましたが、ここ数年はコロナ禍もあり全然ボールを蹴っていませんでした。

でも先日友達からサッカーのほうの誘いがあり、もうちょいコロナが落ち着いたら参加してみようかと思っています。

しかも、芝生のグラウンドを借りてサッカーするみたいなんでめっちゃワクワクですよ~。

しばらく運動もしていなかったから、ちょっと走り込んでおかなきゃですね!!

 

三苫ばりにこんなシュートを決めてみたいっす!!

↓ちなみにこちらは昨日の試合です。


www.youtube.com

 

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

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【本・村上春樹】村上春樹の作品の感想まとめ&名刺代わりの村上春樹作品10選!!

村上春樹作品の感想をまとめてみます☆

 

このブログの運営も3年を超えました。

色々書いてはおるのですが、作家さんによっては作品が複数になる方もいるので、まとめ記事を作ってみました。

まぁ、カテゴリーもあるんですけどね・・・。

これからは過去記事の貼り付けもこの記事をひとつペタっと貼ればいいので良いかな、と。

 

村上春樹はやっぱり何だかんだ一番好きな作家で、何度も何度も再読しています。

もう25年以上読んでいますが、全く飽きないどころか歳を経たことで、余計に深く惹かれるようになった作品も多くあります。

例えば19歳の時に読んだ『ノルウェイの森』と、45歳の時に読んだ『ノルウェイの森』は感じ方が全く違っていて、時間の流れ的にも未来と過去で意味するものは同じではありませんでした。

それでも、物語の根底に流れる喪失感や、哀しみといったものは変わらずに存在していたりして・・・。

自分の年齢や、生活状況の変化が、心に響く物語の余韻を変化させるようでとても興味深い体験だったりします。

 

僕にとって村上春樹の作品は、そのような時間の変遷や、再読に耐えうるような深みを持ったものであり続けています。

当ブログではそんな村上春樹の作品の全て(長編、短編小説)の感想をブログで書く事を目標としています。

ようやく3分の2ぐらいは書けましたかね?

実は全部書いちゃったら、なんか寂しい気もして出し惜しみしながらゆっくり大事に書いています(笑)

 

 

 

村上春樹作品の感想☆

 

●『風の歌を聴け』 中編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『1973年のピンボール』 中編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

hiro0706chang.hatenablog.com

 

●『街と、その不確かな壁』 中編小説(未刊行)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『羊をめぐる冒険』 長編小説(上・下巻)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『中国行きのスローボート』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 長編小説(上・下巻)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『カンガルー日和

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『蛍・納屋を焼く』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『回転木馬のデッドヒート』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『パン屋再襲撃』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『ノルウェイの森』 長編小説(上・下巻)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『ダンス・ダンス・ダンス』 長編小説(上・下巻)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『TVピープル』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『国境の南、太陽の西』 長編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『ねじまき鳥クロニクル』 長編小説(第1部~第3部)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『レキシントンの幽霊』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『スプートニクの恋人』 長編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『神の子供たちはみな踊る』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『海辺のカフカ』 長編小説(上下巻)

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『アフターダーク』 長編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

●『東京奇譚集』 短編小説

*まだ書いていないです。

 

 

 

●『1Q84』 長編小説(BOOK1~BOOK3)

*まだ書いていないです。

 

 

●『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 長編小説

*まだ書いていないです。

 

 

●『女のいない男たち』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

●『騎士団長殺し』 長編小説

*まだ書いていないです。

 

 

●『一人称単数』 短編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

 

●『街とその不確かな壁』 長編小説

hiro0706chang.hatenablog.com

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●エッセイ、その他

hiro0706chang.hatenablog.com

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と、まぁこんな感じです。

 

 

 

村上春樹の作品ベスト10!!☆

 

おまけで、村上春樹作品の個人的ベスト10を挙げてみます!!

長編ばっかで、やっぱ長いのがお好きなんかな~とも思いますが、短編も好きで・・・。

選ぶのめっちゃ悩みましたがな!!

 

ねじまき鳥クロニクル

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド

ノルウェイの森

海辺のカフカ

1Q84

羊をめぐる冒険

騎士団長殺し

風の歌を聴け

ダンス・ダンス・ダンス

国境の南、太陽の西

 

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【漫画】石田スイ『超人X』~『東京喰種』の作者が描く異能バトル漫画!!~

1、作品の概要

 

『超人X』は、『東京喰種』の石田スイによる異能バトル漫画。

現在5巻まで刊行されている。

2021年5月より「となりのヤングジャンプ」に連載中。

2021年12月に1・2巻が同時発売された。

今作ではアシスタントを入れずに、背景も仕上げも全て石田スイが1人で描いている。

気弱な少年だったトキオがとあるキッカケで超人に変貌してしまい、超人同士の戦いに巻き込まれていく。

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2、あらすじ

 

高校生の黒原トキオは、いつも親友のアズマに助けられてばかりの気弱な少年。

正義感が強く、悪に立ち向かうアズマはトキオのヒーローだった。

ある時、2人は超人化した不良に追い詰められて、超人化する薬をお互いに注射する。

トキオは「ハゲタカの超人」に変身し、不良を撃退するが、人間に戻れなくなり悩むようになる。

一方、アズマは自分だけ超人になれなかったことで、トキオとの間に微妙な距離ができるようになる。

「白蛇の超人」ナリに襲われたトキオはエリイたちに助けられて、超人たちの組織「ヤマトモリ」に出入りするようになり、平和を守る「キーパー」を目指すのだったが・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

前作の『東京喰種』がめちゃくちゃ好きな漫画で、『超人X』も石田スイの漫画ということで集めてます!!

予測不能な展開と、伏線、個性豊かなキャラクターに独自のダークな世界観がいい感じですね!!

あと、やっぱり絵がめちゃくちゃ上手いっすね~。

1月19日に発売された5巻では敵の狙いが明らかになってきていよいよ盛り上がってきました♪

 

 

 

4、感想(5巻までのネタバレをちょびっと含む、ちょびっとね)

 

超人化する注射をお互いにさしあうトキオとアズマ。

このシーン、めっちゃかっこよくて好きッス!!

『東京喰種』のカネキとヒデと言い、男同士の友情が描かれてるのってアツいっすね。

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んで、トキオだけこんなんなっちゃいました~。

ってか、主人公がハゲタカの超人って(笑)

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超人の皆さん。

カラーのイラストも美麗です。

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そして、アズマも超人化。

自分だけ超人になれないことにコンプレックスを感じていたアズマ。

親友同士が戦うことになってしまいますが・・・。

トキオとアズマの友情はこの物語の大きなキーになってきそうですね。
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5巻では、エリイの謎の能力も覚醒します。

生い立ちも含めて、エリイにも何かの因縁がありそうですね。
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舞台となっている「ヤマト」に災いが起きるというゾラの予見。

その災いに抗うために自分の血を継いでいる獣、トキオの力が必要だと言うが・・・。
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なんか胡散臭い感じもしますね・・・。

この手の「9」は、反対にすると「6」になりますね。

まさかヨハネの黙示録にでてくる666の黙示録の獣のことを意味しているのでは・・・。

だとすると獣のトキオは、世界を滅ぼす悪しき存在になってしまうのでしょうか?

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5、終わりに

 

『東京喰種』で敵味方、善悪さえも覆るような超絶なストーリーを展開した石田スイ先生。

『超人X』でも予測不能な超絶展開をみせてくれそうで楽しみです!!

バトル漫画でもダラダラとバトルで長引かせず、サクサクストーリーが展開していくのも魅力的ですね~。

『超人X』の今後に期待したいです!!

hiro0706chang.hatenablog.com

 

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【本】夏目漱石『こころ』~罪と死の影を抱えながら~

1、作品の概要

 

『こころ』は、夏目漱石の長編小説。

初出時は『心 先生の遺書』であったが、後に改められた。

1914年4月20日~8月11日まで、朝日新聞に連載。

1914年、岩波書店から刊行された。

彼岸過迄』『行人』に続く、過去三部作の最後の作品となる。

新潮文庫版は2016年までに718万部売れており、文学作品として日本史上最も売れた作品。

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*写真は集英社文庫版で、イラストはデスノートなどで有名な小畑健が担当している。

 

 

 

2、あらすじ

 

●上「先生と私」

「私」は鎌倉の海水浴の折に先生と出会い、家に遊びに行くようになる。

妻帯者の先生は定職を持っていなかったが、余裕のある生活をしていた。

豊富な知識と、独自の哲学を持ち、厭世的な先生に惹かれていく「私」だったが、先生は「私」と一定の距離を置き、こころの奥に何かを抱えているようであった・・・。

先生はそのうちに自分が抱えている事柄をそのうち話してくれると「私」に約束したのであった。

 

●中「両親と私」

大学を卒業し、父親の病気もあって帰郷した「私」だったが、世俗的で働き口の話などばかりの実家に辟易していた。

働き口のことで先生と手紙とやり取りをしていたが、いよいよ父の具合が悪くなり、遠方の兄と義弟を呼び寄せる事態となった。

そんな折に届いた先生からの遺書のような手紙(というにはあまりに分厚い文書)を読んで、「私」は東京行きの列車に飛び乗った。

 

●下「先生と遺書」

先生の手紙で構成される、第一人称で過去を振り返る話。

両親を亡くし、その財産を貪った叔父と決別して、東京に出てきた先生。

下宿先は未亡人と、その娘のお嬢さんの女2人の世帯であった。

お嬢さんに惹かれていく先生は、友人のKをよんどころない事情から同じく下宿させるが、複雑に絡み合った恋愛模様からそれぞれの運命は変調を来す・・・。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

日本の文学史上に名を残す傑作。

読書ブログなんて立ち上げているヒロ氏なら、当然14回ぐらい読んでいるんだろう・・・、とか思われるかもしれませんが、バッチリ初読でした。

なにげに夏目漱石はあまり読んでなかったんですよねぇ・・・。

しかし、前々から気になっていた作家であり、『こころ』は読んでみたい作品でした。

 

 

 

4、感想・書評

①私と先生の関係性、なぜ私は先生に惹かれたのか?

「私」は、鎌倉の海で海水浴中に先生の姿を見かけて声をかけて懇意になります。

何か目立った長所があるわけでもなく、厭世的で物静かな先生に「私」はなぜ惹かれたのでしょうか?

それはこの時から先生が抱えている秘密と闇の深さを、「私」が直感のようなものから嗅ぎ取っていたからなのでしょう。

 

『こころ』は「上・中」が第一人称で未来の視点から描かれた話であり、序盤から先生がすでに亡くなっていて、先生の妻がその理由をいまだに知らないことも記されています。

そうして、先生の最期を知ってのちに「私」はなぜ自分が先生に惹かれていたから、近づこうとしていたかを述懐しています。

私は最初から先生には近づきがたい不思議があるように思っていた。それでいて、どうしても近づかなければならないという感じが、どこかに強く働いた。こういう感じを先生に対してもっていたものは、多くの人のうちであるいは私だけかもしれない。

もちろんそれだけではなくて、先生の深い思慮や、ものごとの考え方などに惹かれた面はあったとは思うのですが、究極のところ「私」が先生に求めていたのは、その胸の奥に秘めた深い闇でした。

 

そして、先生がのちに手紙に書いているように、「私」が先生に対して何を求めて懇意になっているのか、先生は理解していました。

その上で、「私」のことを近しい存在と認めて、妻にさえ明かさなかった(愛する妻だからこそとも言えますが)自らの罪と闇を、「私」に開示することを決心します。

あなたが無遠慮に私の腹の中から或る生きたものを捕まえようという決心を見せたからです。私の心臓を立ち割って、温かく流れる血潮を啜ろうとしたからです。

しかしそれは自らの命の灯を吹き消すことをも意味していました。

 

先生ははじめ自分と懇意になりたいと頻繁に遊びに来る「私」にそっけない態度をみせますが、それは「私のような者に近づいても何も得るところはない」という想いからの行動でした。

しかし、そうだからといって「私」のことを疎んでいるわけでもなく、だんだんと受け入れていき他の誰を疑っても、「私」のことは疑いたくないというような特別な存在に感じるようになっていきます。

先生は偽悪者として振舞っていても、本質はナイーヴで優しく愛に飢えているような人間だったのだと思います。

人間を愛し得る人、愛せずにはいられない人、それでいて自分の懐に入ろうとするものを。手をひろげて抱きしめる事のできない人、ーこれが先生であった。

 

この一文を読んで、本当に切なくなりました。

親族に裏切られて、人に対して疑いを持つようになり、それでも心の奥底では人との繋がりを愛情を求めていた先生。

ハリネズミのジレンマ」じゃないですけど、他者の愛情を求めながらも自らの心のトゲを引っ込めることができない。

そんな切なさを持った人物で、とても優しくて繊細な人間であったが故に裏切りから変容してしまい、素直に愛し合うことができない人間になってしまった・・・。

そんな運命の皮肉を感じました。

 

②家族との関わりの中で炙り出される私の人間性

「中 家族と私」では、家族との世俗的なやり取りから、どこか浮世離れした先生の特異性がありありと感じられるようになります。

母親は、「私」が先生を敬愛しているのをみて、社会的地位があり収入もあるのだから先生と呼ばれているのであり、そんな人物なら息子の良い働き口も紹介してくれるだろうという思い込みをします。

まぁ、確かに常識的な考え方かもしれませんが、先生はそのような存在ではないですし、そんな価値観を持った母親をはじめ家族たちには先生のことを説明するのは難しいと思えます。

 

そういった権威や、社会的地位に対する無知さ。

盲目的な崇拝。

そんな世俗的で了見の狭い感覚を、夏目漱石は皮肉として描いているようにも思えます。

 

「私」の兄などは先生の対極に存在するような人間で、権威主義実力主義的で、自分に自信があって目に見えるものだけを信じているような存在です。

先生が抱えている罪や、ナイーヴさや、物事の捉え方などはきっと何の評価にも値しないものであったのでしょう。

しかし、そういった家族の実際的な価値観が、却って先生の特異性や世俗離れした考え方を浮き彫りにしていったように思います。

 

この章では先生と私の直接的なやり取り(手紙と電報を除けば)はありませんが、先生から離れて彼のことを知らない第3者の評価を聞くことは、私にとって先生との関係性を見つめ直すことにつながっていったように思います。

 

③先生が抱えていた闇の正体

この小説の最初の部分から、繰り返し触れられてきていた先生が抱える闇。

その正体は、先生の妻にすら開示されず、それが故に夫婦関係に亀裂が入ったほどでしたが、それでも先生は自らの心の中に巣食っている昏いなにかを彼女に伝えることは決してありませんでした。

むしろ、妻だからこそ、真っ白な心を持ったお嬢さんだからこそ、その心を穢したくなかったという先生の繊細で思慮深い愛情が故だったように思います。

 

とても、不器用で頑なで、繊細な感覚と精神を持った先生。

もう少し狡猾に、図太く生き抜いていられたらと思いますが、そんなふうに生きることを彼の魂が許さなかったのでしょう。

そんな不器用さと純粋さ。

NIRVANAカート・コバーンらの早逝したロックミュージシャンみたいだと思います。

 

だからこそ、自らのエゴイズムがもたらした悲劇的な結果に、倫理から外れたように思える言動に耐えられなかったのでしょう。

実際にKのお嬢さんへの恋心の告白を聞いたあとの先生は非常に狡猾な策略家であり、巧みにKの心理を把握し、コントロールしながらお嬢さんを手に入れたのでした。

果たしてKはどのような気持ちだったのでしょうか?

 

最も信頼していた親友である先生にさえ裏切られたがゆえにより深く世の中に絶望したのでしょうか?

そして、あてつけのように自殺してみせ、先生が狡智の末に手に入れたささやかな幸福を穢し、呪いを与えようと?

そうではなくて、Kは深い諦観の中で自らの命を絶ったように僕には思えます。

 

そもそも失恋を前に、彼の心は挫折で真っ二つに叩きおられてしまっていて、壊れかけていたのではないでしょうか?

そうして、風に吹き消される寸前だった彼の命の蝋燭の灯火を吹き消したのはやはり先生の息吹だったのだと思います。

Kは自らの死を先生に背負わせる気はさらさらなくて、潔く退場するつもりだったのかもしれませんが、先生の繊細な感性は彼の死を自らの罪と心の枷のように感じ、生涯忘れることはありませんでした。

 

そうして、常に感じていたKの死の影に囚われてやがて彼の死に殉ずることになってしまったのでしょう。

明治という時代の終焉、先生がその最後に対しても殉じたのはこの物語にとってもうひとつ大きな意味を持っていたのだと思います。

 

繊細な感性を持った純粋な人間ほど、こういった自らの心に巣食う闇に、汚穢に耐えられなくなってしまうのでしょうか?

憎まれっ子世にはばかると、と言うとどこかチープかもしれませんが、厚顔無恥人非人ほど図太く生き抜いていくのかもしれません。

儚く美しい存在ほど永らえることは難しいのかもしれません。

世間はどうあろうともこの己は立派な人間だという信念がどこかにあったのです。それがKのために美事に破壊されてしまって、自分もあの叔父と同じ人間だと意識した時、私は急にふらふらしました。他に愛想を尽かした私は、自分にも愛想を尽かして動けなくなったのです。

 様々な近代文学の作家が対峙したエゴイズム。

夏目漱石もまた、その宿命的退治が逃れられませんでした。

 

 

 

5、終わりに

 

平易な文章でありながら、深い問いを投げかける夏目漱石

刊行から100年以上の時を経て尚、『こころ』が人々の心を捉え続ける深い物語であるその理由がわかったよう思いました。

どれだけ世の中が変わろうとも、人の想いは、煩悶は、エゴイズムは不変なものです。

そういった変わらない人間の主題に果敢に触れて、しかも平易な文章で誰もが親しめるような物語を創造した夏目漱石はやはり稀代の文豪であったのだと思います。

 

ツィッターで懇意にして頂いている方が、僕が好きな作家・平野啓一郎さんの文章が夏目漱石に似ていると言われていて以来気になっていた作家でしたが、確かに平易な文章ながら奥行が深いところや、ここぞという時に簡潔な文章で秀逸な心理描写・情景描写を為しているところなど似通った部分があるのかもしれないと思いました。

特に『空白を満たしなさい』以降の平野啓一郎の文章は平易さと簡潔さを意識しているように思いますし、実はそういった文章を書くことはとても難しいことなのではないかと思っています。

 

平易でかつ、無駄がなく、それでいて美しい文体。

それこそが夏目漱石の文章で、多くの人々に読まれて心に深く刻まれるようになった物語を描けた所以のように思います。

 

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【映画】『マイ・ブロークン・マリコ』~死んだ人に会うには生きていくしかない~

1、作品の概要

 

『マイ・ブロークン・マリコ』は、2022年9月に公開された日本の映画。

監督はタナダユキ、主演は永野芽郁

奈緒窪田正孝尾美としのり、吉田羊が出演している。

主題歌はThe ピーズ『生きのばし』

原作は平庫ワカの漫画『マイ・ブロークン・マリコ』で、2020年1月に単行本が刊行された。

自殺した親友・マリコの遺骨を、虐待していた親から盗み、東北の海へと旅立つ26歳の女性・シイノの葛藤を描いた。



 

2、あらすじ

 

ブラック企業で勤務する26歳のOL・シイノ(永野芽郁)は、TVで親友のマリコ奈緒)の自死を知ってパニックになる。

シイノは、父親に虐待されていたマリコの遺骨を無理やり盗み出し、かつて一緒に行きたいと行っていた海「まりがおか岬」へと旅立つ。

旅の中でシイノはマリコの遺骨を抱きながら、彼女が父親(尾美としのり)から虐待されて、母親が「お前のせいだ」と捨て台詞を残し出ていったこと、彼氏からも暴力を振るわれていたことを思い出す。

なぜ自分に何も告げずに逝ってしまったのか・・・、葛藤するシイノだったが、ひったくりにあって窮地に陥ってしまう。

地元の親切な男性・マキオ(窪田正孝)にお金を借りて、なんとか「まりがおか岬」に辿りついたシイノだったが・・・。


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3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

ツィッター、ブログなどで映画を観に行って好意的な感想を見かけることが多く、以前から気になっていた作品でした。

ちょうど、アマゾンプライムビデオでも配信が開始したので観てみましたが、期待以上の良作で、永野芽郁の渾身の演技が心に突き刺さりました。

今まで爽やかないい子ちゃんの役が多かった永野芽郁ですが、今作は彼女にとってもターニングポイントになったのではないでしょうか?

重い内容を取り扱った作品ではありますが、とても心に響く良い映画だったと思います。


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4、感想(ネタバレあり)

 

ヘビースモーカーで、気が強くて、酒飲みで、口が悪くて男勝りなシイノ。

マリコの父親のもとに乗り込んで、包丁を突き付けて、遺骨を強奪してそのまま2階から飛び降りて、裸足で逃走。

こんなファンキーな女性の役を永野芽郁が演じるなんて、誰が想像したでしょうか?

 

役作りのために作中で履いていたドクターマーチンのブーツを実際に履いてクタクタにしたり、タバコを吸う役のため美容タバコを3~4ヶ月前から吸い続けたり。

主演の永野芽郁も気合を入れてこの役に臨んでいることがよくわかりますね。

これまでとは全く違った役柄で、彼女も気合が入っていたのではないでしょうか?

 

小学生からずっと親友だったシイノとマリコ

ただ仲がいいというだけではなく、もっと強い結びつきがあって、ガサツで気が強いシイノに気弱で流されやすいマリコが依存して憧れていたような描写もあったように思います。

回想のシーンで、「シイちゃんに男ができたら私死ぬから・・・」と言って、目の前で手首を切るマリコ

何度も切られた跡がある手首が痛々しいし、シイノへの強い依存心をうかがわせられます。

 

その割には自分だけ男と付き合いだして、時にはシイノをないがしろにするマリコ

いや、勝手やな!!

でも、そんなマリコに対してシイノもどこか姉のような包容力を見せて、時にはマリコにつきまとうDV彼氏に対してフライパン片手に奮闘したりしたのは、どのような感情からだったのでしょうか?

マリコがシイノに依存して頼っていたように、シイノも頼ってくるマリコを必要としていたのかもしれませんね。

シイノは強くてどこか孤独な女性のように見えますし、無防備に頼ってくるマリコのことが愛おしかったのでしょう。

 

そのように普通の友人とは違う特別な関係。

それがマリコとシイノの関係性だったのだと思いますし、だからこそシイノはマリコのために体を張って、彼女の自死に大きな衝撃を受けたのでしょう。

映画のポスターに「勝手に逝ったあんたに」とあったように、自分に何も言わずに逝ったマリコに対してわだかまりもあり、救えなかった自分にも葛藤があったのでしょうか?

酒場のシーンや、岬で遺骨を前に泣き叫ぶシーンで、シイノのやるせない気持ちが切々と伝わってくるようでした。

 

暴漢に襲われている少女をシイノが助けた場面では、暴漢が父親やマリコに危害をもたらしていた男たちで、少女がマリコのようなイメージで、少女を助けることがシイノにとって少しは救いになりえたのでしょうか?

骨箱でぶん殴るという前代未聞の攻撃にはたまげましたが、風に流されていくマリコの遺骨はキラキラと輝いて美しく、マリコの人生そのものように「風に流されて重力に逆らえない」ものでした。

 

シイノが最後に読んだマリコからの手紙、遺書には何が書かれていたのでしょうか?

彼女の笑顔から、そこに救いのようなものが少しでもあったなら良いなと思いました。


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5、終わりに

 

ちょっとスナフキンっぽいマキオ(窪田正孝)もいい味出していました。

めちゃくちゃシイノを助けてくれているのに、わりと邪険に扱われているのがまた何とも言えない感じでした。

なんでこんなにシイノに優しくしているのか謎でしたが、かつて自分もこの地に自殺をしに来て生きながらえたとのことで、(自殺しに来たわけではないけど危うい感じがしていた)シイノにシンパシーを感じて手を差し伸べたのでしょうか?

彼の「死んだ人に会うには生きていくしかない」という言葉は真理だと思いますし、自分の中のマリコを大事に抱えて生きていくことがマリコと会う唯一の方法だと、シイノも思い至ったのだと思います。

 

 

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【音楽】ヒロ氏ジャズにハマる!!まだまだ初心者だけど、JAZZってめっちゃいいね!!

☆ジャズやっぱカッコイイっすね!!☆

 

恥ずかしながら、この度。

私、ヒロはJAZZにハマりました!!

と、2023年に入って雷に打たれたように突然ジャズを好きになったヒロ氏は図書館に走り、ジャズ関連の本とCDを大量レンタルしました。

 

また借りてんのかよ!!

買えよ!!

この乞食がっ!!

って罵声が聞こえてきそうですが、まぁなるべくお金をかけずに楽しみたいんすよ!!

そんでここぞという時にお金を遣いたい!!

 

それに、図書館は僕たちの税金で作られて運営されているのですから使わなきゃ損ってもんですよ!?

ガンガン税金払うから図書館はもっともっと充実させて欲しいっすね!!

余談ですが、市が運営するトレーニング施設や、フットサルコートやらなんかもこれまで利用してきていて、まぁまぁ税金払った分活用する気満々でございます。

 

払おうぜ税金!!

使おうぜ公共施設!!

探そうぜドラゴンボール!!

って感じのこの昨今ですが、何の話でしたっけ?

 

そうそうジャズの話でしたね!!

そんなわけで、CDとジャズ関連の本をドーンと借りてきてご満悦ですぅ!!

これだけ借りて、なんと0円!!

素晴らしい!!

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☆これまで聴いてきた音楽とジャズ☆

 

これまで全くジャズを聴いてこなかったかというとそんなことはなくて、クラブジャズとか、菊地成孔とか、ジャズコンピっぽいものとか聴いてはいました。

それで、いつかはちゃんとジャズのルーツを辿りながらしっかり聴いてみたいな~って思いつつ、なかなかきちんと聴く機会がありませんでした。

なんというか、やっぱりジャズって難解なイメージがありましたし、ジャズ沼にハマってまた大量のアナログレコードを買い集めてしまうのではないかという懸念もありました。

 

ソウルや、ファンクなどの音楽などを聴いている時にそこにはジャズの影があり、様々な音楽がクロスオーヴァーしながら進化してきた歴史が垣間見えていました。

最近、音楽を題材にした映画をよく観ていて、そこにジャズの影響や息吹を鮮やかに感じてジャズを聴いてみたいという気持ちがフツフツと湧き上がっていました。

昨年観た『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』の影響も大きかったですね。

あれ観て、「やっぱジャズかっけぇぇぇぇ!!!」ってなりました。

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10代でロックを聴き始めて、クラシック、エレクトロニカ、HOUSE、R&B、ディスコ、レゲエ、ソウルやら何やらかんやら聴いて、まぁ広く浅くなんですけど色んな音楽を聴けば聴くほど世界が広がっていくというか、相互に影響しあってクロスオーヴァーして進化してきた歴史を感じました。

そんな音楽の歴史の中でエキサイティングで特異な地位にあるのがジャズという音楽な気がします。

 

マイルス・デイヴィスジョン・コルトレーンセロニアス・モンクハービー・ハンコックビル・エヴァンスウェイン・ショーター

まだまだ聴き始めですが、彼らの渾身のプレイに僕の魂は揺さぶられ続けています。

単純にジャズといっても様々なスタイルがあり、歴史的な変遷があるのが面白いですね。

 

個人的にセロニアス・モンクのピアノの弾き方がめちゃくちゃ好きで、CDを2枚買っちゃいました♪

ビル・エヴァンスの端正さも好きですし、ジャズって演奏の仕方に個性が出て良いですね~。

これで、アナログレコードまで買い始めると収集がつかなくなりそうですが、まぁ少しずつかってみようかなと思います(笑)

針も、ジャズ用のものも買わないとな~。

 

あと、JAZZバーとかに行ってみたいですね!!

JAZZのレコードをたくさんかけてくれるワインバーはよく行っていたところがあるので、行ってみようかなぁ。

新しいジャンルとか、新しい趣味ができるとワクワクしますね。

強ぇ奴と戦う時にワクワクしている悟空の気持ちってこんな感じなのかぁ、って思います。

 

 

 

☆『BLUE GIANT』と村上春樹

 

他にジャズが好きになった理由は漫画『BLUE GIANT』を読んでからでしょう。

いや、もうめっちゃアツいジャズの漫画で。

レンタルで読んでいますが、全巻集めたいです。

紙面から音が聴こえてくるような激アツなジャズ漫画です。

 

そんで、この漫画が今度アニメ映画化するんですよね~。

めっちゃ観に行きたいな~。


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あと、村上春樹がジャズ好きで、デビュー前にジャズバーを経営してたみたいなんですよね~。

物語の中でもよくジャズの話が出てきたりして、ジャズという音楽に憧れのようなものがありました。

例えば一人称単数『チャーリー・パーカー・プレイス・ボサノヴァ』とか。

これからは彼の物語の中で語られるジャズの話にも共感できるかもで嬉しいですね。

 

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