1、作品の概要
『ソウルパワー』は2008年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画。
モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの世紀の一戦の前に1974年のザイールで開催されたソウル・ミュージックのフェス『ザイール‘74』の模様を描いた。
上映時間は93分。
監督はジェフリー・レヴィ=ヒントで、編集はデヴィット・スミス。
ジェームス・ブラウン、BBキング、シスター・スレッジ、ビル・ウィザーズ、ザ・スピナーズ、クルセイダーズらのソウルミュージシャンと、伝説的なボクサーであるモハメド・アリが出演している。
2、あらすじ
1974年、モハメド・アリ対ジョージ・フォアマンの1戦がザイールのキンシャサ・スタジアムで行われる前座として、ソウル・ミュージックの祭典『ザイール‘74』が開催されることが決まった。
アメリカからはジェームス・ブラウン、BBキングらの錚々たるメンバーが集まり、現地アフリカのミュージシャンたちと共演を果たすことになり、ザイールに向かう一行の中にはモハメド・アリの姿もあった。
アフリカン・アメリカンとしてのルーツの回帰を果たし、ザイールの地で彼らの躍動感溢れる音楽が鳴り響き始めた。
3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ
なんか音楽の映画を観たいなぁとぼんやりアマゾンプライムを検索しているとこの映画がヒットしました。
『ソウルパワー』っていうコテコテなタイトルと汗まみれでソウルフルに歌い上げるJBの姿。
いや、これ絶対面白いやつ!!好きなやつ!!って思って観ました。
4、感想
いや、もう滾る滾る。
黒すぎて黒光りしてしまうようなどこまでも漆黒のソウルグルーヴを感じさせる映画でした!!
友達がアフリカの音楽をラジオで紹介したりとかアフリカ音楽推しだったのですが、ちょっとその理由の一端が理解できたような気がしました。
ソウル・ミュージックのミュージシャンであるアフリカン・アメリカン達が自らのルーツを辿りながら現地の人達と交流し、その土臭いグルーヴと一体となっていく感じがもうスペシャルでした!!
この映画は野外とかでめっちゃ大きなスクリーンでみんなで踊り狂いながら観たら楽しいだろうなぁ・・・。
そしてやはり人種差別の話にも触れられていて、未だに様々な問題になっていますがこの時代のアメリカにおいて特に大きな問題だったのでしょう。
虐げられている側にとってはその反発が力になることもありますし、その反骨精神と団結力を感じるような映画でした。
ボクシングのチャンピオンマッチでモハメド・アリとジョージ・フォアマンが戦うのも白人と黒人の人種的なものも盛り込んだ一戦であったのでしょう。
時にスポーツは政治や人種差別の代理戦争になることもあり、サッカーでも日韓戦や、フォークランド紛争後のイングランド対アルゼンチンや、クラブチームでもレアルマドリー対バルセロナでスペインの独立戦争からくる独立問題を孕んだ一戦もあったりします。
『ザイール‘74』のジェームス・ブラウンのライブでもラストで「But I am somebody」と歌い、「俺たちは人間だ」と訳していたのがとても印象的でしたし、人種差別と戦い続ける仲間たちにむけた渾身のメッセージだったのでしょう。
ブラックミュージックが好きな方にはぜひ観ていただきたい映画ですね!!
5、終わりに
音楽の映画が好きですし、個人的にあまりハズレがないように思います。
アフリカの音楽にも興味が出てきました!!
なんか魂に訴えかけてくるようなグルーヴがあるように思います!!
次は『ノーザン・ソウル』っていう映画が良さげだったので、また時間がある時に観てみたいですね♪
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