ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

その他の本

【本】古井由吉『杳子・妻隠』

1、作品の概要 『杳子・妻隠』は古井由吉の中編小説。 『杳子』は、1971年に第64回芥川賞を受賞した。 1979年に『杳子・妻隠』で文庫化された。 272ページ。 神経を病んだ杳子との異様な恋愛を描いた『杳子』と、若い夫婦の周囲から 孤立した生活を描いた『…

【本】モーリアック『テレーズ・デスケルウ』遠藤周作訳~美しく、暗い秘密~

1、作品の概要 『テレーズ・デスケルウ』は1952年にノーベル文学賞を受賞した、フランスの小説家であるフランソワ・モーリアックの長編小説。 1927年に刊行された。 遠藤周作訳の講談社文芸文庫版で177ページ。 遠藤周作はじめ、4人の翻訳家によって日本語訳…

【本】浦澄彬『なぜあのキャラは死ななければならなかったのか?名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史』

1、作品の概要 『なぜあのキャラはしななければならなかったのか?名作の「死」の描写で辿るマンガ・アニメ史』は、浦澄彬の評論。 2024年12月19日にフォレスト出版より刊行された。 231ページ。 『あしたのジョー』から『鬼滅の刃』まで、様々なアニメ作品…

【本】J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』~どこにも居場所がなくて、誰ともわかりあえなくても、ブルーにこんがらがって生きていく~

1、作品の概要 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』はアメリカの長編小説。 作者は、J.D.サリンジャー。 1951年に刊行された。 J.D.サリンジャーのデビュー作であり、アメリカ国内で大ベストセラーとなった。 日本では、1964年に野崎孝訳版が刊行されて、2003…

【本】『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』

1、作品の概要 『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』は、ドン・キホーテ社長である安田隆夫の著書。 2024年6月に刊行された。 文春新書。 ドン・キホーテがいかにして年商2兆円の企業へと成長したのか、その秘密を探る。 2、内容 三十四期連続で増収増…

【本】遠藤周作『深い河』

1、作品の概要 『深い河』は遠藤周作の長編小説。 1993年に講談社より刊行された。 書き下ろし。 文庫版で352ページ。 1994年に毎日芸術賞を受賞した。 1995年に秋吉久美子主演で映画化された。 宿業を背負った5人の日本人がガンジス河のほとりで人生の意味…

【本】2024年の本ベスト約10冊を大発表!!

☆2024年に読んだ本ベスト10冊の大発表!!☆ さてさて、毎年発表している読んだ本ベスト10冊発表のお時間が参りました。 いやー、1年早いっすねぇ~。 光陰アローの如しです。 気が付けば初老。 時の流れは早いものですね。 ちなみに去年のベスト10冊がこちら…

【本】ヘミングウェイ『老人と海』~孤独と闘争、サンチャゴ爺さんの大冒険~

1、作品の概要 『老人と海』はアーネスト・ヘミングウェイの中編小説。 1952年に出版された。 ヘミングウェイの生前に出版された最後の作品。 1953年にピューリッツァー賞を受賞。 1954年にはノーベル文学賞を受賞。 新潮文庫版で147ページ。 日本語訳も多数…

【本】井上荒野『あちらにいる鬼』

1、作品の概要 『あちらにいる鬼』は、井上荒野の長編小説。 2019年2月7日に朝日出版より単行本が刊行され、2021年11月5日に文庫が刊行された。 小説『トリッパー』2016年冬号~2018年秋号にて連載された。 文庫本で341ページ。 文庫版の解説は川上弘美。 装…

【雑記・お題】好きだった絵本について!!ぼくのすきなえほんはね。『地獄』だよ・・・。

☆今週のお題「絵本」☆ はいはい、みなさんご機嫌いかがでしょうか? はてなブログさん、今週のお題はぁ~~~? 「絵本」ですっ!! エロ本じゃないですよ? たった1文字でエロい違い・・・、じゃなくてえらい違いなので要注意です。 ニホンゴムズカシイネ(…

【本】サガン『悲しみよこんにちは』~ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に~

1、作品の概要 『悲しみよこんにちは』は、1954年に刊行されたフランスの長編小説。 作者はフランソワーズ・サガン。 サガンが18歳の時に刊行されたデビュー作。 世界22か国で翻訳されて、世界的なベストセラーとなった。 日本では1955年に朝吹登水子訳が新…

【本】坊っちゃん文学賞について!!ショートショートで誰でも応募できる文学賞♪

☆坊っちゃん文学賞について☆ はい、今回は坊っちゃん文学賞についての紹介です。 文学賞は書いた小説を応募してうんちゃらかんちゃらして、受賞したら賞金とかもらってめちゃハッピーなアレです。 日本で一番有名なのは芥川賞だと思いますが、地方発の小さい…

【本・お題】「好きな小説について」~昔好きだったファンタジー、推理小説などについて!!~

☆今週のお題は「好きな小説」☆ さてさて、今週のはてなブログのお題はぁ~? 「好きな小説について」ですっ!! ・・・。 あれ、なんかいつも小説の紹介とかしているし、今さらじゃねぇ? 何なら好きな作家10人とかでまとめ記事も作っちゃいましたしねぇ・・…

【本】安部公房『箱男』

1、作品の概要 『箱男』は、安部公房の書下ろし長編小説。 1973年3月30日に刊行された。 単行本で191ページ。 2024年8月23日に映画が公開予定。 主演は永瀬正敏で、浅野忠信、佐藤浩市が出演している。 ダンボール箱をすっぽりと被り、世界を覗き見る「箱男…

【本】ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』~ある一族の愛と孤絶の百年。マコンドの栄枯盛衰~

1、作品の概要 『百年の孤独』は、ガブリエル・ガルシア=マルケスの長編小説。 1967年に刊行された。 今作を主な功績として1982年にノーベル文学賞を受賞した。 日本では1972年に単行本が刊行された、文庫版は2024年6月に刊行された。 世界46言語に翻訳され…

【本】2024年上半期の本ベスト約10冊を紹介!!

☆2024年上半期の本ベスト約10冊☆ いやー、2024年も明日で半分終わっちゃいますね~。 すんげー早いっす。 ってなわけで、Xで「#2024年上半期の本ベスト約10冊」というハッシュタグが流れてきたのでブログでやってみることにしました。 ちなみに2024年上半期…

【本】高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』~わたしのほしいものは、子どもの形をしている~

1、作品の概要 『犬のかたちをしているもの』は、高瀬隼子の中編小説。 高瀬隼子のデビュー作品。 第43回すばる文学賞を受賞した。 2020年2月に集英社より単行本を刊行し、2022年8月に文庫本を刊行した。 文庫本で145ページ。 卵巣の病気を持つ女性が、彼氏…

【本】中上健次『枯木灘』

1、作品の概要 『枯木灘』は、中上健次の長編小説。 芥川賞を受賞した『岬』の続編として刊行され、『地の果て 至上の時』を含めて3部作として構成された。 第31回毎日出版文化賞、第28回藝術選奨新人賞を受賞。 『文藝』に1976年10月号~1977年3月号に掲載…

【本】古井由吉『われもまた天に』

1、作品の概要 『われもまた天に』は、2020年9月25日に刊行された古井由吉の短編小説集。 2020年2月18日に他界した古井由吉の遺作となった。 『雛の春』『われもまた天に』『雨上がりの出立』『遺稿』(未完)の4編の短編小説からなる。 単行本で139ページ。…

【本】2024年に読みたい本について!!

☆2024年に読みたい本!!☆ 2023年は村上春樹の新刊発売がビッグニュースで、『街とその不確かな壁』は発売前後で盛り上がりました。 中村文則『列』、川上未映子『黄色い家』など好きな作家の新刊をたくさん楽しめて幸せでしたよ。 好きな作家の新刊はワクワ…

【本】ポール・オースター『幻影の書』~人は追いつめられて初めて本当に生きはじめる~

1、作品の概要 『幻影の書』はアメリカの作家ポール・オースターの長編小説。 訳者は、柴田元幸。 2002年にアメリカで刊行され、2008年に日本語訳版が新潮社より単行本が刊行された。 単行本で329ページ。 2011年に新潮文庫より文庫化されている。 飛行機事…

【本】2023年読んだ本ベスト10冊

☆年末恒例!!2023年読んだ本ベスト10冊☆ さてさて、年末といえばこの企画。 「2023年読んだ本ベスト10冊」です。 この時期になるとXの読書垢の皆さんがこのハッシュタグで投稿されていて、ニヤニヤしながら読んでいます。 「ふーん、こういうの好きなんだね…

【本】年森瑛『N/A』~ただありのままの自分で生きることの難しさと、悲しいまでに圧倒的なディスコミュニケーション~

1、作品の概要 『N/A』は年森瑛の中編小説。 2022年6月22日に刊行された。 『文學会』2022年5月号に掲載された。 第127回文學界新人賞受賞作品。 第167回芥川賞候補、第37回三島由紀夫賞候補。 単行本で120ページ。 他者との関係性、周囲からの安易なカテゴ…

【本】ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』

1、作品の概要 『停電の夜に』はジュンパ・ラヒリの9編からなる短編小説集。 1999年に刊行され、彼女のデビュー作となった。 海外でのタイトルは『病気の通訳』(Interpreter of Maladies)だった。 日本語訳は2000年に刊行。 2000年にピューリッツァー賞の…

【本】ヒロの本棚を大公開!!他人の本棚って気になるよね~。

☆本棚を整理しました☆ 整理整頓とかめっちゃ苦手なタイプです。 ブログのカテゴリーとかなんやらみても性格が出ていて、ごちゃごちゃしてます。 めんどくさがりなんですよ、大雑把なんですよ、O型だし。 そんなわけで本棚もぐちゃぐちゃになっていて、収納し…

【本】李龍徳『報われない人間は永遠に報われない』~共依存の果てに辿り着いた荒野~

1、作品の概要 『報われない人間は永遠に報われない』は、李龍徳の中編小説。 2016年6月に刊行された。 単行本で146ページ。 『文藝』2016年春季号に掲載された。 第38回野間文芸新人賞候補作。 シニカルで自意識過剰の若い男と、自分に自信が持てず悲観的な…

【本・サッカー】内田篤人『僕は自分が見たことしか信じない』~等身大のウッチーが見えてくる~

1、作品の概要 『僕は自分が見たことしか信じない』は元サッカー選手・内田篤人が現役時代に書いたエッセイ。 文庫版は2013年に単行本より大幅に加筆修正して出版された。 439ページ。 高校生時代からプロ入り、シャルケでの日常などを交えながら内田篤人が…

【本】中上健次『十九歳のジェイコブ』~逃れようもなく定められていた血と呪縛によるカタストロフィー~

1、作品の概要 『十九歳のジェイコブ』は1986年に刊行された中上健次の長編小説。 文庫本で245ページ。 2014年に舞台化された。 ジャズを愛し、セックスとドラッグにまみれていく19歳の青年の懊悩と狂気を描いた。 2、あらすじ 十九歳のジェイコブは、故郷を…

【本】李龍徳『死にたくなったら電話して』~2人は破滅へと突き進む~

1、作品の概要 『死にたくなったら電話して』は、李龍徳(イ・ヨンドク)のデビュー作の長編小説。 『文藝』2014年冬号に掲載されて、2014年11月に単行本化された。 第51回文藝賞を受賞。 単行本で256ページ。 大学受験を2度失敗している徳山は、圧倒的な美…

【本】2023年上半期の本ベスト約10冊!!村上春樹、川上未映子のあの1冊もランクイン!!

☆2023年上半期の本ベスト約10冊☆ ツィッターの読書垢で話題になっている、2023年上半期の本ベスト約10冊のハッシュタグ。 みんなやっていたんで、僕もやってみました。 小学生の頃に「クラスのみんな持ってるんだよ!!持ってないのは僕だけだよ!!」って言…