ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

三島由紀夫

【本】三島由紀夫書評まとめ。重厚かつ美麗な文体で描き出す、幽玄な美。

☆三島由紀夫の類まれなる美しい文章☆ 三島由紀夫は日本近代文学が誇る大文豪の1人で、1925年に生まれ、1970年に45歳でその生涯を終えました。 自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた壮絶な散り様は、社会に大きな衝撃を与えました。 小説以外にも、戯曲・歌…

【本】三島由紀夫『美しい星』~核戦争による終末世界観を宇宙人の視点で語った異色作!!~

1、作品の概要 『美しい星』は三島由紀夫の長編小説。 1962年に単行本が新潮社より刊行された。 『新潮』1962年1月号~11月号に連載された。 文庫版で294ページ。 異色のSF作品。 テレビドラマ、ラジオドラマ、舞台などにもなり、2017年にはリリー・フランキ…

【本】三島由紀夫『夏子の冒険』~北海道で熊退治!!夏子お嬢様の恋と冒険~

1、作品の概要 『夏子の冒険』は三島由紀夫の長編小説。 1951年12月5日に朝日新聞社より単行本が刊行された。 1960年に角川文庫より文庫版が刊行された。 三島由紀夫7作目の長編小説。 『週刊朝日』1951年8月5日号から11月25日号に連載された。 挿絵は猪熊弦…

【本】三島由紀夫『青の時代』

1、作品の概要 『青の時代』は三島由紀夫の5作目の長編小説。 1950年12月25日に刊行された。 『新潮』1950年7月号~12月号に連載された。 209ページ。 1949年に実際に起こった金融詐欺事件「光クラブ事件」をモデルにした作品。 厳格な父に育てられた秀才の…

【本】三島由紀夫『禁色』~美しいことは正義。軽佻浮薄な悠一の生き様は、戦後の噎せ返るような芳醇な生への希望~

1、作品の概要 『禁色(きんじき)』は三島由紀夫の6作目の長編小説。 1951年11月10日に『禁色 第一部』が刊行され、1953年9月30日に『秘楽 禁色 第二部』が刊行された。 第一部が『群像』の1951年1月号~10月号に掲載され、第二部が『文學界』の1952年10月…

【本】三島由紀夫『女神』~美の化身~

1、作品の概要 『女神』は三島由紀夫の中編小説。 1955年に刊行された。 『婦人朝日』の1954年8月号~1955年3月号に連載された。 文庫版で150ページ、短編も含むと338ページ。 新潮文庫版には、「接吻」「伝説」「白鳥」「哲学」「蝶々」「恋重荷」「侍童」…

【本】三島由紀夫『愛の渇き』

1、作品の概要 『愛の渇き』は三島由紀夫4作目の長編小説。 1950年に新潮社より刊行された。 書き下ろし。 文庫版で231ページ。 1967年に浅丘ルリ子主演で映画化された。 叔母から聞いた婚家の農園の話を下敷きに書かれた。 夫をなくした悦子が、舅に身を任…

【本】三島由紀夫『金閣寺』~幼少期から繰り返された美との断絶、そして滅びによる同化~

1、作品の概要 『金閣寺』は三島由紀夫の長編小説。 1956年に刊行された。 三島由紀夫の代表作で、世界的にも評価が高い作品。 新潮1956年1月~10月号に連載された。 文庫本で257ページ。 第8回読売文学賞を受賞。 2020年時点で361万部を記録している。 1950…

【本】三島由紀夫『美徳のよろめき』~倫理や道徳を超えて快楽に溺れていく~

1、作品の概要 『美徳のよろめき』は三島由紀夫の長編小説。 『群像』1957年4月号~6月号に連載されて、同年に刊行された。 大衆向けに書かれたとも言われたこの小説のタイトル「よろめき」は、当時の流行語となった。 当時のベストセラーとなり、映画化もさ…

【本】三島由紀夫『潮騒』

1、作品の概要 1954年に刊行された書き下ろし長編小説。 第1回新潮文学賞を受賞。 ベストセラーとなり、5度も映画化された。 古代ギリシアの散文作品『ダフニスとクロエ』より着想を得た作品。 現代文明より隔離された離島での純朴な少年と少女の恋愛を描い…

【映画】三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実~~

1、作品の概要 1969年5月13日に東大で行われた東大全共闘主催の三島由紀夫との討論会のドキュメンタリー映画。 三島由紀夫の没後50年を悼んで制作された。 2020年3月20日公開。 2、あらすじ 日本が革命の熱にうかされて 、反戦デモ、学生運動が頻発していた…

【本】三島 由紀夫『仮面の告白』~倒錯した性と自意識の解体~

1、作品の概要 1949年に刊行された、三島由紀夫2作目の長編にして代表作。 同性愛を扱った自伝的小説で、その倒錯した世界感が当時の話題となった。 一人称の告白体で描かれている。 「私」の少年時代から23歳までの話で、全4章からなる。 前半は、倒錯した…