ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【フィットネス】ジムに通い始めて1周年記念!!体脂肪率ひとケタ台の目標は達成されたのか?

☆ジムに通い始めて1年が経ちました!!☆

 

去年の3月3日のひな祭りの日からジム通いを再開してはや1年が経ちました。

いやー、1年間あっという間ですね~。

とりあえず継続して通えていますし、多い時では週5回ぐらい、少ない時でも週3~4回ぐらいは通っていて、マシントレーニング、ランニングマシン、スタジオレッスン(U-BOUND、ボディコンバット)でトレーニングしています。

 

平均滞在時間は平日の仕事後で45分~1時間ぐらいでしょうか。

休日でマシントレーニングのあとにスタジオレッスンに参加する時は1時間半ぐらい滞在しています。

マシントレーニングでの重りも最初よりはだいぶ増えましたし、U-BOUND、ボディコンバットでもだいぶキレのある動きができるようになったように思います。

 

1年前に通い始めた時に、1年で体脂肪率ひとケタ台を目標に立てましたが、結果はどうだったのでしょうか?

ananの表紙を蝉ヌードで飾るという野望の行方は・・・。

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その結果は・・・。

 

 

 

↓コチラですっ!!

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体脂肪率21.1%で俺、死亡☆

全然ダメじゃん( ;∀;)

いや、何やってたんでしょうか?

ちゃんと真面目にトレーニングして、ジムだけじゃなくてジョギングもしてるのにこの体たらくとは、よもやよもや・・・。

不甲斐なし。

 

 

 

↓ちなみに去年のデータがコチラ

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えっ、うそ。

やだっ。

あんま変わってねーじゃん!!

これには安西先生もびっくりやで!!

 

 

↓測定結果を見た時のヒロ氏の心境

 

 

 

・・・。

うん、まぁ。

アレだ。

体つきは明らかに変化しているし、動きとかは良くなっているのでその点は良しとしましょうか。。

と、自分に言い聞かせている(;^ω^)

 

途中で、ジムの体脂肪計が「タニタ」から「IN BODY」に変わってなんか評価が辛くなった気もするしなぁ。

と、測定器のせいにもしてみる。

まあ、気を落とさずに2年目は体脂肪率ひとケタ台を目指して頑張りたいですね!!

 

ちょっとトレーニングの負荷を上げて、有酸素運動も増やしてみようかなぁ。

体重を落としすぎたると筋肉がつきずらくなるのでそのへんも悩ましいところです(;^ω^)

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【本】川上未映子『あこがれ』~誰しもが通り過ぎて失ってしまうかけがえのない記憶の残照~

1、作品の概要

 

『あこがれ』は川上未映子の長編小説。

『ミス・アイスサンドイッチ』『苺ジャムから苺をひけば』の2編が収録されている。

第一回渡辺淳一文学賞受賞。

麦彦とヘガティー、それぞれの視点で思春期直前の揺れ動く気持ちを描いた。

 

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2、あらすじ

①ミス・アイスサンドイッチ

小学4年生の麦彦は、スーパーのサンドイッチ屋の店員、ミス・アイスサンドイッチのことがとても気になっていた。

彼女の大きな目もかっこいいと思っていたが、ある時クラスの女子がミス・アイスサンドイッチのことを整形を失敗した酷い顔と評しているのを聞いてショックを受ける。

仲良しのヘガティーにミス・アイスサンドイッチのことを話すと、ぜひ彼女に会いに行くべきだと言うが・・・。

 

②苺ジャムから苺をひけば

小学6年生女子のヘガティーは、有名な映画評論家の父親と2人暮らしで、母親は彼女が幼い頃に病死していた。

父親とは一緒に映画を観たりして仲は悪くなかったが、学校のパソコンのインターネットで父親の情報を見つけ、そこに離婚経験があり一女をもうけていたとの記述を見つけて衝撃を受ける。

父親に対して言い知れぬ嫌悪感を抱いてしまうヘガティーだったが、自分に半分血がつながった姉がいることに対して気になっていた。

麦彦の提案で、父親のスマホから父の前妻の住所を入手し一目姉の姿を見に行くことを決めたヘガティーだったが・・・。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

大好きな作家の1人である川上未映子の小説で、図書館で見かけたので借りて読んでみました。

ピンク色の装丁もなんだかいい感じで気になっていたのですよ。

小学生高学年の男女が主人公の物語で、淡いあこがれを感じさせるような甘じょっぱい物語でした。

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

①ミス・アイスサンドイッチ

小学4年生の麦彦がミス・アイスサンドイッチに感じていた感情は、なにかしらヒーローに憧れるような気持だったように思います。

年上の女性へのあこがれというと、恋愛的なものに結びつきそうになりますが、麦彦にとってはかっこいい存在だったのではないでしょうか?

 

ミス・アイスサンドイッチの絵を描いてプレゼントするっていうのも、なんだかいいエピソードだと思いました。

思春期になると男女のことは恋愛という色眼鏡で見られてしまうし、いろいろと不自由だけど、そういう枠の外でいられる最後のタイミングでの純粋なあこがれの気持ちがイノセントに描かれていたように思います。

 

その時、その年齢だったからこそ抱いて感じることができていた感情も想いもいずれは消え去っていく。

麦彦は大人になっても、ミス・アイスサンドイッチのことを覚えているのでしょうか?

彼女にあこがれた日々は、まるで古いオルゴールのように記憶の片隅に追いやられてその輝きを失ってしまうのかもしれません。

それでも子供のころに心を動かされたエピソードは、形が無くなってしまったとしても、心の肥やしになってその人の大切な何かに変容していくように思います。

 

②苺ジャムから苺をひけば

『ミス・アイスサンドイッチ』の麦彦の仲良しのヘガティーが主人公ですが、小学4年生から6年生になり、どこかイノセントだった頃からちょっとずつ思春期に入る前兆のような描写がみられたりします。

男子と女子でつきあうとかそういう意識をし始める子が出始めたり、思春期の葛藤の萌芽のような兆しを感じさせるような物語でもあったかと思います。

 

父と娘。

僕には娘がいませんのでよくわかりませんが、娘が思春期になると敬遠されがちになるのが父親だというイメージがあります。

それに加えてヘガティーの父親は離婚歴があるのを話しておらず、前妻との間に子供がいることも話していませんでした。

小学6年生でそのことを知っちゃったら、しかも父親から直接じゃなくて知ってしまったらこれは複雑な感情に見舞われると思います。

 

しかも、自分の母親が他界していて父親と2人だったら猶更その溝は深くなるでしょうね。

それでも一人っ子だったヘガティーにとって血の繋がった姉がいるというのは、淡いあこがれを抱かせるに十分な事実でした。

それだけに予定外の対面であまりに冷徹に対応されたこと、自分だけではなく父親のことも切り捨てられたように感じたことはヘガティーにとってショックだったと思います。

ただ、あれだけ執拗なまでに否定的な言動をした半分血の繋がった姉・アオの態度には捨てられた側と今も一緒にいる側のやっかみもあったように思いました。

 

母親と死別して、もう会えなくて寂しい。

そんな気持ちを素直に受け止めて手紙にしたヘガティーは、少しだけ大人になったように感じました。

父親と直接は前妻と義姉のことは話さなくても、納得して許したことで彼女は少しだけ大人になったようなそんな気がしました。

 

 

 

5、終わりに

 

江國香織『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』、川上弘美『七夜物語』を読んだ時の読後感に少し似た感じでした。

子供のころにしか持ち得ない特別なまっさらな感性、見えない景色と色彩。

どれだけ世界が鮮やかで、そして涙が出るほど冷たく残酷だったか。

きっと私たちは忘れてしまうんだけど、誰もがそんなふうに感じていた時があって。

そして、通り過ぎてまう。

それはとてもかけがえのないことで、誰しもが通り過ぎて失ってしまうからこそ、特別なかがやきを放っているのかもしれないと思います。

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【サッカー】世界最高峰の至高の対決!!リヴァプールVSマンチェスターシティ戦で遠藤航が躍動!!

プレミアリーグの首位攻防戦!!リヴァプールマンチェスターシティが激突!!☆

 

日曜日の深夜。

リヴァプールマンチェスターシティ、アーセナルが鎬を削るサッカープレミアリーグのでリヴァプールVSマンチェスターシティという、優勝争いの命運を左右する重要な1戦がありました。

 

勝ち点63で首位に立ちリヴァプールと、勝ち点62で2位につけるマンチェスターシティ。

2チームを勝ち点61で追うアーセナルと3つ巴のアツい首位攻防戦。

しかも、世界最高峰のプレミアリーグで首位争いをしているリヴァプールには遠藤航が、アーセナルには冨安健洋がレギュラークラスで所属しているのですよ!!

いやー、すごい時代になったもんです。

冨安は怪我で離脱中ですが、復帰間近です。

 

試合は日曜日の深夜だったため、次の日に早起きして観ました。

普段はなかなか起きられない朝も、サッカーのためならパッチリ目覚められるからあら不思議(笑)

期待に違わず両チームとも素晴らしいレベルのフットボールで、めちゃくちゃ緊迫感あるレベルの高い試合でした!!

ハイライトはこちら↓


www.youtube.com

 

試合は前半にシティがコーナーキックからストーンズが決めてリードしますが、後半そうそうにヌニェスがGKに倒されて得たPKをマック・アリスターが決めて、1-1の引き分けで終わりました。

両チームとも120%の力を出し合って、それぞれのスタイルで戦ったこの1戦。

リヴァプールはファンダイクを中心としたDFがシティの攻撃陣を沈黙させ、スピーディーなパスワークで、相手のゴールを脅かしていました。

ルイス・ディアスが前線で奮闘していましたね~。

 

シティはDFラインから丁寧にビルドアップしていましたが、中盤の遠藤の奮闘が効いて、デ・ブライネもいつものように決定機を演出することはできませんでした。

それでもCKからのアシストは見事でしたが・・・。

ベルナルド・シウバ、デ・ブライネの稀代のテクニシャン2枚を沈黙させた遠藤は凄すぎました。

ただ、アンカーが1枚だったので、アリスターがアンカーの位置まで落ちてきたり、ゴメスがサイドバックの位置からアンカーの位置に入ったりしてうまくバランスを取っていました。

 

遠藤はボールのさばきもほぼ完ぺきでボールロストもほぼありませんでした。

狭いスペースで相手の鋭いプレスを受けてもワンタッチパスで回避したり、いい感じでタテパスを入れたりしていて、「えっ、この人誰?日本人じゃないよね?」ってなぐらいのデキでした。

2日前にELでフル出場していたのは遠藤の影武者だったのでしょうか?

いや、鉄人過ぎるわ(笑)

 

中盤で危険な場面にはいち早く潰しにいって効きまくってましたね~。

サポーターが選ぶMOMに選ばれたのも納得のデキです。

プレミアリーグの首位攻防戦で、日本人選手がMOMに選ばれるとか・・・。

いや、もう隔世の感があります。

ホントええもん魅せてもらいましたわ!!

 

リヴァプールはアカデミー育ちのクアンサー、ブラッドリー、エリオットの3人も物おじせずに躍動していて、成長を感じさせられましたね!!

ソヴォスライはトップフォームじゃなかったみたいでイマイチでしたが、サラーと共に後半はギアを上げて攻撃陣を牽引してほしいところ。

シティは相変わらずストーンズの偽CBが効果的で、質の高いプレイを見せていました。

ロドリとストーンズがいるとチームの安定感が段違いですね。

フォーデンもキレをみせていましたし、デ・ブライネとシウバも悪くなかったと思うのですが、リヴァプールの守備が上回りましたね。

 

両チームの引き分けで漁夫の利を得たのがアーセナル

リーグ戦8連勝で首位に立ちました!!

いやー、痺れる展開ですね!!

アーセナルはCLでもポルトPK戦で破りベスト8進出。

ノリに乗ってますね!!

冨安もこの試合でベンチ入り。

後半戦も楽しみです!!

 

 

 

☆男子サッカー五輪代表の最終予選☆

 

一足早く女子のサッカー代表がパリ五輪行きの切符をつかみましたが、男子は4月に最終予選があります。

直近のインターナショナルマッチウィークでは、3月22日にU-23マリ代表戦、25日にはU-23ウクライナ代表戦との親善試合があります。

そして、4/15からカタールで開始されるAFC U-23アジアカップ(とアフリカとのプレーオフ)で出場国3.5国が決まります。

上位3チームは出場権獲得で、3位決定戦に敗れた4位のチームがアフリカのチームとのプレーオフを戦うことになるみたいですね。

 

いやー、これね。

めっちゃ厳しい戦いになりますよ。

ぶっちゃけ、突破の可能性は6~7割ぐらいじゃないかと思ってるぐらい。

今の五輪代表もアルゼンチンに勝利したりとか、決してポテンシャルが低いチームではないのですが、なかなかレギュレーションもキツイし、W杯出場より全然ハードルが高いっすね。

 

ヨーロッパのチームが選手を出してくれるかわからないので、ベストメンバーが組めない可能性も高いですしね。

ちなみに久保建英U-23 (男子サッカーオリンピック代表は23歳以下で構成される)で、出場資格があるのですが、当然予選は所属チームの戦いがあり出られません。

そんな中、グループリーグでは、韓国、中国、UAEと同じ組になり死の組に入っちゃってます。

どんだけ~~~~。

いや、きっついなぁ。

 

親善試合の2試合と、U-23アジアカップの3試合はTVで放送するみたいなので応援よろしくおねしゃす!!

特に4月22日にある韓国戦はアツい戦いになりそうですよ!!

 

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【映画】第96回アカデミー賞発表!!ノーラン監督の『オッペンハイマー』が席巻!!日本映画も2作品がオスカー受賞!!

☆第96回アカデミー賞は気になる作品がいっぱいでした!!☆

 

昨日発表になった第96回アカデミー賞

日本でも大きな話題になっていましたね。

今回作品賞にノミネートされていた作品は10作品。

僕的には『オッペンハイマー』『哀れなるものたち』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『マエストロ:その音楽と愛と』などが気になっている作品です。

いやー、今回は豊作でしたね。

『哀れなるものたち』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は劇場で観る機会を逃してしまいましたが、レンタル始まった即観たいっすね♪

 

そんな中、オスカー賞を受賞したのはクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』でした!!

作品賞を含む歴代最多の7部門でオスカーを受賞!!

すばらしい!!

日本ではテーマがテーマだけに公開が遅れていましたが、いよいよ3/29に公開。

日本人だからこそ原爆の父と呼ばれたオッペンハイマーの物語を観なければいけないように思うんですよね・・・。

僕もこの作品は劇場で観ようと思っています!!


www.youtube.com

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☆日本映画も大躍進!!『ゴジラ-1.0』と『君たちはどう生きるか』が受賞!!☆

 

日本アカデミー賞でも大暴れした『ゴジラ-1.0』が本家のアカデミー賞でも大暴れ!!

日本映画ではじめて視覚効果賞を受賞しました!!

すばらしい!!

たしかにVFXがすごかったもんなぁ。

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そして長編アニメーション賞を受賞したのが『君たちはどう生きるか』でした!!

千と千尋の神隠し』以来の受賞。

いやー、素晴らしいですね!!

宮崎駿監督の集大成的な作品が世界で評価されているのは嬉しいですね♪

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いやー、今回のノミネート作品は良い作品が多くて観るのが楽しみですね~。

まずは『オッペンハイマー』観たいです!!

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【雑記】東日本大震災から13年。被災地から遠く離れて。

☆13年前。被災地から遠く離れた愛媛とインターネット上の集団ヒステリー☆

 

13年前の今日。

仕事中でご利用者さん宅にいて、ついていたTVでそのニュースをみた。

東北で大きな地震があって、津波が押し寄せているらしい。

次々に波に呑み込まれていく民家と車。

とても現実のものとは思えなかった。

 

夜、帰宅してTVをつけると炎に包まれた被災地の映像が流れていた。

まるで地獄の業火のように禍々しい炎が闇を照らしていた。

関東で働いていた義理の兄は、1晩歩いて家に帰ったらしい。

関東の友人もそれぞれトラブルに見舞われていた。

僕が住んでいた愛媛はピクリとも揺れず、日常が続いていた。

 

次の日は休みで、息子を連れて公園に行った。

息子は朗らかに公園を走り回った。

たくさんの親子連れが笑顔で家族の時間を楽しんでいた。

スマホ越しに見るインターネットの世界では惨状が伝えられていた。

地獄のようだった。

目の前にある平和な現実と、被災地で起こっている惨劇のギャップが大きすぎて混乱した。

 

SNSではまるで集団ヒステリー状態のように被災地のことを投稿していた。

mixiで繋がっていた関東出身で愛媛に出張で来ていた友人は「愛媛にいる奴らは完全に他人事で、楽しんでニュースを見てるぞ!!」と投稿していた。

彼のことを完全に否定はできないと思った。

次の日、訪問先の家族さんが「おいニュース見たか?津波すごかったなぁ!!」と目を輝かせて言った。

なにも言えなかった。

でも、友人と家族さんと僕とその3人の間でなにが違ったのだろうか?

 

被災していない。

身内も被災していない。

そのことをなにか引け目に感じるような変な精神状態になっていた。

自分が現実的にできることは寄付しかないと思ったので、できる限りの額を寄付した。

被災地では窃盗や性犯罪が横行していた。

地獄だと思った。

 

自粛が相次いでCMはACのみになった。

ぽぽぽぽーん。

被災はしていないけれど、あの日々のことは忘れられない。

 

 

 

☆昨年、長男が愛媛から被災地に向かった☆

 

「子供たちに被災地のことを伝える」という試みが愛媛でもあって、昨年夏に長男が愛媛から被災地をめぐる旅に出ました。

3.11で被災した方が愛媛に移住されていて、この経験を子供たちにも伝えたいと、NPO法人を立ち上げて、立ち上げた活動でした。

7泊8日でバス移動のめちゃくちゃハードなツアーでしたが、長男が参加を希望して僕も説明会に参加しました。

初日から20時間のバス移動で愛媛から青森に移動するという過酷なツアーでした。

 

青森から福島まで被災地を巡り、当時の体験を地元の方から聞くという旅。

ラストは主催者の家に行くという企画でした。

 

主催者の方のお宅は福島原発の程近くにあり、いまだに自由に立ち入ることができない地域にありました。

許可を取って署名しなければ入れないバリケードに囲まれた地域。

家に帰ることはできずに、動物に荒らされている自宅をどうすることもできない。

辛いとか悲しいを通り越して、もうただただ理不尽な状況だと思います。

 

そんな得難い経験をして長男はなにを思ったのか?

あまり多くを語りませんが、だいぶ貴重な体験をしたと思います。

今すぐに言語化できなくても、何かしら思うところが得るところがあればいいなと思います。

 

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【本】中上健次『枯木灘』

1、作品の概要

 

枯木灘』は、中上健次の長編小説。

芥川賞を受賞した『岬』の続編として刊行され、『地の果て 至上の時』を含めて3部作として構成された。

第31回毎日出版文化賞、第28回藝術選奨新人賞を受賞。

『文藝』に1976年10月号~1977年3月号に掲載された。

文庫版で371ページ。

番外編『覇王の7日』、著者あとがき『風景の貌』を収録。

紀伊を舞台に、土地と血脈の呪縛に翻弄される人々の運命を描いた。

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2、あらすじ

 

秋幸は、母・フサと血の繋がらない父親の竹原繁蔵と暮らしていた。

26歳になり、体も大きく逞しくなった秋幸は土方の現場監督としてがむしゃらに働き一目置かれるようになっていた。

仕事も順調で、紀子という将来を誓った恋人もいたが、実の父親である浜村龍造の呪縛に苦しめられる秋幸。

紀伊地方の狭い町の閉塞感、血脈の呪い。

義兄・郁男の自死に、殺人、放火などの事件が、暗い秘密を抱えた秋幸の病んだ魂に呼応していく。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

枯木灘』は僕が読んだ3冊目の中上健次の作品になります。

『岬』を読みたかったのですが、図書館になくて『枯木灘』を読んだのですが、3部作の2作目で『岬』が1作目だったので読む順番を間違えてしまっていたのですが、気付かずに読了後にその事実を知りました(;^ω^)

それでも『枯木灘』だけで読んでも違和感なく、かつ圧倒的なスケールと鮮烈な感性で読むものを魅了するような素晴らしい物語でした。

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

①閉塞された土地での物語

枯木灘』は『紀伊熊野サーガ』とも称される3部作の2作目の作品であることもあり、紀伊地方のある場所についての小説になります。

狭い町での土着の物語。

中上健次私小説的な作家で、自らの出自や体験をなぞらえたような話が多いですが、『枯木灘』でもそういった私小説的な匂いが強く出ているように思います。

 

舞台になるのは紀伊半島の先っぽの田舎の町で、平地がほとんどなく海と山に挟まれたような小さな町・和歌山県新宮市です。

僕が住んでいた町も同じような感じで、海と山がほとんど道路1本分挟んで面しているような地形が多く見られていました。

愛媛と和歌山がみかんの産地であるのも、平地がないことで田畑を作りずらく山の斜面で栽培できるみかんを作るしかなかったということもあると思います。

気候も温暖ですしね。

 

海へと繋がる川があって、地方ならではの閉鎖的な環境で人々の噂が飛び交っているようなそんな小さな町。

田舎って人間関係が密で温かいところもありますが、密すぎて窮屈になることがあります。

秋幸が、誰かの視線を感じながら行動していたのもそういった田舎の閉塞感、監視されているような密な共同体の在り方を表現しているように感じました。

 

そして秋幸が自らのアイデンティティを求める中で辿り着いた答えでもあった「路地」ですが、複雑な家庭環境で竹原の姓にも違和感を感じ、かといって「あの男」の姓・浜村を名乗ることにも強い嫌悪感を感じる。

路地で生まれ育った路地の秋幸と名乗ることが、一番自分が自分らしくあれる出自の在り方だというように描かれていました。

この「路地」とは被差別部落のことであり、土地開発で不要なものとして排除されようとする「路地」を守り、自らの生まれ故郷を守りたいと考える秋幸の存在証明の象徴として描かれているように思いました。

言ってみれば秋幸はその路地が孕み、路地が産んだ子供も同然のまま育った。秋幸に父親はなかった。秋幸はフサの私生児ではなく路地の私生児だった。私生児には父も母も、きょうだい一切はない。そう秋幸は思った。

 

②鮮烈な感性で描かれる自然と人間

枯木灘』はただ土地と血脈の呪いを描いた作品なのでしょうか?

この作品だけではなく、中上健次の作品では暗く凄惨なできごとが描かれながらも、鋭い感性が捉えた情景が瑞々しく描写されています。

土方をしている秋幸は額に汗しながら、自然の中で一心不乱に体を動かします。

紀伊の自然の中に溶け込み生きる時間を、秋幸は剥き出しの感性でその喜びを表現します。

呼吸の音が、ただ腕と腹の筋肉だけのがらんどうの体腔から日にあぶられた土のにおいのする空気。めくれあがる土に共鳴した。土が呼吸しているのだった。空気が呼吸しているのだった。いや山の風景が呼吸していた。秋幸はその働いている体の中がただ穴のようにあいた自分が、昔を待ち今をもってしまうのが不思議に思えた。

 

繊細で流麗な表現ではなく、荒々しく鮮烈な感性。

豪快な筆致で半紙いっぱいに書を綴る書道家みたいに。

そんなイメージが伝わってくるような情景描写でした。

 

愛憎相半ばする。

そんな言葉が浮かんできましたが、秋幸が中上健次が自らを生んだ土地に抱いていたのは、そんなアンビバレンツな感情だったように思います。

 

③血脈と繰り返される惨劇

とても複雑な血縁関係。

巻末に登場人物系図なる表が出てきてちょっと笑いましたが、途中でこんがらがりそうでした。

狭い土地での狭い関係性。

その鬱屈した人間関係が血で血を洗い流すような惨劇を生み出したように思います。

 

秋幸の義兄の郁男の自死、美恵の夫で実弘の弟・古市が義弟の安男に刺殺されたり。

血族だけではなく、町では自死や不審火も多く、どこか全体に暗い雰囲気があり、住んでいる人間もどこか疑心暗鬼になっているように思います。

 

そして、秋幸の実父・浜村龍造。

蠅の王、あの男など様々な名称で秋幸が心の中で呼びかけていますが、強く執着して五感全部でその存在を意識しているように思います。

これが東京みたいな大きな街だったらお互いにその存在を意識することもなかったのでしょうが、狭い町内で偶然に顔を合わす機会もあり、否が応でもお互いを意識せざるをえませんでした。

 

そして秋幸は、血の繋がった異母兄妹のさと子と交わりますが、その行為はあの男への復讐だったのでしょうか?

自らが為したことの、その地獄を具現化して突きつけるために。

そのためにあえて秋幸はさと子と交わります。

 

ラストで起こってしまった惨劇。

本当に事故としか言いようのない衝動的な事件でしたが、それでもやはりその惨劇に向かっていくつもの事柄が逃れようもなく一直線に向かっていっていたような気がします。

突発的なアクシデントでありましたが、実は定められたレールを辿るようにひとつひとつの線が運命的に繋がっていった末の出来事であったかのように思えました。

 

 

 

5、終わりに

 

枯木灘』は僕が読んだ3冊目の中上健次の作品でしたが、息苦しいまでの土地と血脈の呪いに彼の小説の真髄とそのひとつの結実を見たような思いでした。

これほど生まれた土地と、自らの生い立ちを文学として昇華させた私小説を僕は他に知りませんが、どこか血を吐くように書いているような暗い情念を感じさせるような作品でした。

読後に知ったのですが、中上健次はバッハのブランデンブルク協奏曲を聴きながらこの作品を書いたみたいで、ブランデンブルクを聴きながらぜひ読んでみた下さいみたいなことを言っていたみたいですね。

再読の機会があったらぜひそうしてみたいですね!!

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【雑記】鳥山明さん逝去・・・。僕とドランゴンボールとアオハル。

鳥山明さんの訃報が・・・☆

 

今日のお昼ごろに、『ドラゴンボール』などで知られる漫画家の鳥山明さんが、3月1日に急性硬膜下血腫で亡くなったことがニュースで流れていました。

まだ68歳だったみたいですね・・・。

新作の『ドラゴンボールDAIMA』でも制作・原案に関わっていたみたいでしたし、急なニュースに驚きました。


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急性硬膜下血腫は主に頭を打ったりして起こることが多いので、転倒や転落などの事故があったのでしょうか?

いずれにせよ『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』の大ヒット漫画や、名作RPGドラゴンクエスト』のキャラデザインなども手掛けた偉大な漫画家でした。

僕らぐらいの世代の男子で鳥山明さんの『ドラゴンボール』を読まずに育った人はあんまいないと思います。

 

今や『ドラゴンボール』は世界中で愛される漫画・アニメ。

新作の『ドラゴンボールDAIMA』も世界同時配信が決定していただけに、今回の鳥山明さんの訃報には世界中のファンが悲しみにくれていると思います。

鳥山明先生のご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

鳥山明と僕。アラレちゃん、ドラゴンボールドラゴンクエスト、そして伝説へ・

 

鳥山明先生と言えば、『ドラゴンボール』ですが『Dr.スランプ アラレちゃん』も大好きなアニメでした。

1980年にジャンプに『Dr.スランプ』として連載開始して、1981年には『Dr.スランプ アラレちゃん』としてアニメが放映開始。

女の子のロボット・アラレちゃんが主役のギャグ漫画でしたが、ちょいちょいバトルシーンもあったような・・・。

 

メカがいっぱいでてきて、お下劣ギャグなんかもあって子供に大人気でした!!

アラレちゃんのマネして「キーン!!」って走る幼児が続出。

水曜日19:00~19:30のゴールデンタイムに放送されていたこともあり、視聴率は36.9%を記録したこともあったようです。

いや、紅白歌合戦かよっ!!


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1984年8月に『Dr.スランプ』の連載を終えた鳥山明先生でしたが、編集部から3か月後に新連載を立ち上げるように言われていたようで、同年11月には『ドラゴンボール』の連載がスタートします。

いや、むちゃくちゃやな!!

幽遊白書』が終わった3か月後に『ハンター×ハンター』描けや!!って言っているようなもんすね。

 

たしかに子供心にアラレちゃん終わって、次のがすぐに始まったって印象がありました。

ドラゴンボール』連載開始時、僕は7歳でした。

ドラゴンボール』は1986年にTVアニメ化。

以降11年ずっとゴールデンタイムに放送されて平均視聴率20%を誇る超ヒットアニメに。

 

でも、『ドラゴンボール』も最初はギャグが中心の冒険アドベンチャー路線でしたね。

それが徐々にバトル路線に展開して、気付いたら星1個ぶっ壊すぐらいの超絶バトル漫画に(笑)

いやー、でもピッコロとの闘い、ベジータとの死闘、ナメック星でのフリーザ戦でのスーパーサイヤ人への覚醒なんかリアタイでジャンプで読んでいたのはホントドキドキの連続でした。

 

アホな男子はみんなドラゴンボールごっこ的なバトルしてましたしね。

自分の口で「シャッ」って言って、背後に回り込んで攻撃したりとか、脳内でかめはめ波を打ったりとか、「ドンっ」って口で言って脳内で飛んでみたりとかさぁ。

あるよねあるよね?

昭和男子あるあるだよね?

界王拳!!」とか叫んだことない昭和男子いないよね?

 

そして忘れちゃいけない『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラデザ。

これも鳥山明先生の仕事っていうのが凄すぎっすわ。

今で言ったら『ゼルダの伝説』のキャラデザをワンピースの尾田先生がやってるぐらいのインパクトなのか?

これがゲームの雰囲気とめっちゃハマってて良かった。

 

ドラゴンボール』は1995年に連載終了して、以後は短期連載や、デザイナーの仕事などをしていたようですね。

ドラゴンボール』はアニメオリジナルで2013年に『ドラゴンボールZ 神と神』の映画が公開され、2015年『ドラゴンボールZ 復活のF』の映画公開からTVアニメとして『ドラゴンボール超』も放映され、ストーリーやキャラクター原案を担当していたみたいです。


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日本を代表する偉大なクリエイターの逝去は寂しい限りですが、彼が遺した作品をこれからも楽しみたいと思います。

 

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