ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【映画】『さがす』~日常が消えて現出する狂気と罪の記憶~

1、作品の概要

 

『さがす』は2022年1月に公開された日本の映画。

監督・脚本が、日本映画監督協会新人賞を受賞した片山慎三監督。

主演が佐藤二朗で、伊東蒼、清水尋也らが出演している。

突然失踪した父を探す娘と、その裏にある事件を描いた。

 

 

 

 

2、あらすじ

 

スーパーで万引きをしてしまったダメな父親の原田智(佐藤二朗)を迎えに行く娘の楓(伊東蒼)。

妻が亡くなってしまってから精神的に落ち込み、日雇いでの仕事で困窮ししていた智は指名手配犯・山内照巳(清水尋也)のチラシを見て、「電車の中でコイツを見た」といい、懸賞金の300万円を目当てに行方をくらましてしまう。

途方に暮れた楓は駅でチラシを撒いたりして必死に探すが、智からは「探さないでください」とのメールが届く。

落胆する楓だったが、日雇いの現場で「原田智」として働く若い男を見かけてその顔が山内照巳に酷似していることに気付く。

父は山内に近づき監禁されているのではないか?楓はそう思い山内の足取りを追うが・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

佐藤二朗のシリアスな演技が好きで、『はるヲうるひと』も良かったので観てみました。

ツィッターなどでもおすすめしている方も多くかったのですが、「失踪した父親をさがす娘の話」ぐらいの前知識しかなくて観ましたが、意外な展開にめちゃくちゃぶっ飛ばされました。

想像以上の良い映画でしたし、色んな意味で衝撃を受けました。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

4、感想(ネタバレなし)*途中からネタバレします。

 

今年の日本映画監督協会新人賞を受賞した片山慎三監督。

2019年の『岬の兄妹』で監督デビューをして高い評価を得ている監督で、『さがす』もオリジナルの脚本で人間の心の深い闇を抉りだすようなすごい映画だったと思います。

助監督歴は長くて、『パラサイト 半地下の家族』で有名なポン・ジュノ監督の助監督を務めたこともあるみたいですね!!

映画や漫画を原作とした映画が多い中、オリジナルの脚本で素晴らしい映画を作る映画監督は貴重ですし、今後の作品にも期待したいです。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

役者陣も素晴らしくて、主演の佐藤二朗は素の感じで面白いこと言ったりするよくいそうな関西のだらしないおっちゃんって感じでしたが、それが変容していくさまをとても繊細に演じていました。

ちょっとして視線や表情などで多くのことを伝えられる素晴らしい役者さんだと思います。

ムクドリ(森田望智)と手を取りあって涙するシーンなどめっちゃいいシーンでした。

 

伊東蒼も、「あれ?空白に出てた子かな?」って思ったらその通りで、まだ17歳なのに色々なドラマや映画に出ているみたいで圧巻の演技でした。

空白では大人しい役柄でしたが、『さがす』の楓役では父親を探すビラを配っている途中にブチ切れてビラを撒き散らしたり、施設のシスターの顔に唾を吐きかけたり、エキセントリックな感じで新鮮でした。

連続殺人犯役の清水尋也も、もうサイコパスとしか思えないようなヤバい目つきが印象的で、街で見かけたら通報してしまいそうな勢いで・・・(^_^;)

めっちゃ存在感ありました。

 

『さがす』はTSUTAYAなどでもレンタル開始しているみたいですし、アマゾンプライムでも配信開始したみたいですね!!

だいぶグロいシーンもありましたが、オススメです。

www.amazon.co.jp

 

 

 

*ここからネタバレあり!!

 

はい、ここからネタバレありです。

序盤は父と娘のハートウォーミングな繋がりが描かれていて、母親はどうやら亡くなっていて、貧しいけどだらしない父親としっかりものの娘が仲良く生活している様子が描かれています。

智が失踪したあとから楓は必死に智をさがしますが、その父親から「探すな」とメールが来て半狂乱に。

楓は殺人犯の山内を見つけて、潜伏していた島にまでたどり着きます。

たったひとりの父親。

彼女なりに必死だったのでしょう。

 

序盤から散りばめられていた伏線と謎の数々。

なぜ山内が原田智を名乗り、卓球場で寝泊りしていたのか?

もう一回観たら、色々と気づきそうですね!!

楓の視点からは解けなかった謎は、山内の視点、智の視点から過去を遡りながら明かされることになります。

いや、めっちゃ斬新でしたし、何度も「マジか!!」ってなりました。

 

連続殺人犯の山内照巳は、SNSを通じて自殺願望がある人間を殺す手伝いをしていました。

監督のインタビューでもありましたが、座間の連続殺人事件を参考にしているようですね。

映画の中で山内が言っていた「本当に死のうと考えている人はいなかった」という言葉は座間の事件の犯人の言葉でもあったようです。

ja.wikipedia.org

 

楓の視点の次は山内の視点で過去に戻り、山内の残虐な犯行の数々が明かされていきます。

島に行き着いた経緯も描かれつつ、彼の変態的な性癖も露見します。

殺人に性的な快楽を見出すサイコパス(^_^;)

卓球場でよく楓が殺されなかったですね。。

白い靴下への執着もあり真性のど変態。

 

そして智の視点になりさらに過去に遡り、妻の公子の死の真相と、山内との関係について描かれますが、この内容がめちゃくちゃ衝撃的で序盤の楓の視点からのダメ人間だけどひょうきんで心が温かい父親像がどんどんぶっ飛んでいきます。

妻がALSになってしまい、妻自身も進行していく病気にストレスを抱えていて「殺してほしい」と智に言うようになります。

ALSは進行性の難病で抜本的な治療法もなく、どんどん体の機能が落ちていってしまい、最後は自発的に呼吸すらできなくなり人工呼吸器を付けるようになって最後は命を落としてしまいます。

 

公子はリハビリをしても歩行もままならず、智も明るく振る舞いながらも終わりの見えない介護に心を折られてしまい、そして・・・。

自殺を試みる公子をじっと見ている智。

自殺に失敗した公子を数秒後には我に返ったように助けますが、智の本心が描かれたシーンだったと思います。

でも、誰に智を責められるでしょうか?

 

自殺を願う公子の手伝いをした山内は、他にSNSを通じて自殺を願う人間を殺すことを思いつき智と共謀して次々に自殺願望のある人間を殺していきます。

もうだいぶこのへんから闇が深すぎてキツかったですね(^_^;)

山内と智の繋がり、失踪の理由・・・。

謎が解き明かされていくのは観ていて面白かったですが、島での山内、智の殺し合いのシーンは凄惨すぎて目を背けたかったです(>_<)

 

ラストシーンでは楓が父・智がしてきたことを彼のスマホを手に入れて中身をみたことで全てを知ってしまったことが明かされます。

まぁ、人を殺して山内の懸賞金をゲットしてちゃんちゃん♪ってなふうには終われないですよね。

楓が探し続けて見つけたのは本当のおとうちゃんでした。

物理的な意味だけではなく、精神的な意味で自分から離れてしまったおとうちゃんを楓はずっと探し続けていたのでしょうか?

 

ラストのエア卓球からのパトカーのサイレンの音。

智が自首したことを暗示していたのかなと思いました。

 

 

 

5、終わりに

 

いやー、なんかすごいもん観ちゃった感がありますね。

劇場で観たら激情間違いなしのとこでしたが、家でのDVD鑑賞でも充分激情インザハウスでした。

今思うとこちらのビジュアルも楓は智さがして、智は山内をさがして、山内は殺人のターゲットをさがしてという意味だったのですね。

いや、深いわ~。

かなわんわ~。

 

舞台に大阪の西成が使われていたのがなんか味わい深くて良かったですね。

そして果林島は香川県の男木島、女木島でロケをしたのですね。

うわー、めっちゃ行ってみたいわ~。

あのへんの島は直島とか小豆島とかもあってアートもあって、島大好き中年の僕にとってはとても興味深いのですよ。

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【本】今村夏子『むらさきのスカートの女』~空っぽな存在が主観として語る物語の不穏さ~

1、作品の概要

 

『むらさきのスカートの女』は、2019年に刊行された今村夏子の中編小説。

小説『トリッパー』2019年春号に掲載された。

第161回芥川賞を受賞。

f:id:hiro0706chang:20220928205503j:image

 

 

 

2、あらすじ

 

地元の街で有名な変人「むらさきのスカートの女」と友人になりたい「わたし」は、同じ職場で働くように仕向けようとあれこれと画策する。

紆余曲折あり同じ職場でホテル客室の掃除の仕事をするようになった「むらさきのスカートの女」は、先輩チーフ達からの信頼を得て、テキパキと仕事をするようになっていった。

しかし髪もボサボサで見た目も良くなかった「むらさきのスカートの女」は、徐々に女性らしくなり、妻帯者の所長と男女の仲に。

所長との関係が原因で、職場でも孤立して他のスタッフに無視され続ける彼女はある時窃盗の疑惑をかけられて、深刻なトラブルに巻き込まれていく・・・。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

『むらさきのスカートの女』が芥川賞を獲って話題になったあとに初めて今村夏子さんの作品を読みました。

スタバとカフェが一体化して、本をカフェに持ち込めるところが愛媛にあるのですが、そこで一気読みしました。

なんとも言えないザラザラした不穏な空気。

今まで味わったことのない読後感が忘れられずに彼女の他の作品も読みました。

 

 

 

4、感想・書評(ネタバレってほどでもないけどネタバレあり)

 

表題の『むらさきのスカートの女』を巡る物語ですが、主人公は「わたし(権藤チーフ)」で彼女の第一人称の視点で物語は進行していきます。

読んだのは2回目でしたが、最初に読んだ時の不穏さを踏まえたうえで読む2回目の「わたし」の行動の異常さに気づかされました。

最初読んだ時は、序盤の「わたし」が「むらさきのスカートの女」と仲良くなりたくて企てるアレコレをコミカルに感じていたのですが、再読した時に感じたのは「わたし」の異常さ。

 

この作品の怖さ、不穏さは、執着が強く異常に感情がフラットな主人公の「わたし」が一番謎の存在であり、彼女の感情や生活がほとんど語られないところにあると思います。

普通第一人称で語られる小説って、主人公の感情や思考が仔細に語られるはずで、生活の細かい部分まで描写されて読者が主人公に感情移入していくのがセオリーではないでしょうか?

しかし、この作品では主人公の「わたし」はベールに包まれた存在で、職場においても存在が希薄です。

名前が権藤ということ、家族と離れ離れであること、経済的に困窮していて(むらさきのスカートの女にちょっかいをかけようとして肉屋のガラスをぶち破ったから)家賃も払えずに遂には追い出されること。

これらの情報も、「わたし」が「むらさきのスカートの女」を巡る執着のついでに出てくる事実であります。

 

「わたし」は主人公であり、物語の視点であるのですが、彼女の情報は自らによってとてもぞんざいに扱われています。

初読した時に絶えず感じていた気持ち悪さはそういうことだったのだと今思い当たりました(^_^;)

僕の乏しい読書体験の中での話ですが、こんな不思議な感覚は初めてです。

主人公がまるで空っぽのように感じますし、経済的な窮状も孤独な生活も淡々と語られ何でもないことのように語られています。

 

自分に無頓着の割には、「むらさきのスカートの女」に対しては強い執着をみせて彼女の生活を観察し続けている「わたし」

同じ職場に彼女を引き入れることに成功しますが、彼女は良い意味で目立ってからのちに悪い意味で目立ってしまい「わたし」と言葉を交わして友達になることもままなりません。

職場でチーフという立場であるのに透明人間かというぐらいの存在の薄さ。

 

しかし、所長を「むらさきのスカートの女」が殺してしまったかもしれない時に「わたし」は彼女の前に現れて一緒に逃げるべく、彼女の計画を打ち明けます。

いや、なんでこんなに詳細に計画を立ててんの?って不審がられますよね。

大体、どこで見てたのって。

 

しかし「むらさきのスカートの女」は、「わたし」の荷物も持って何処ともなく消えてしまいます。

「わたし」が起こした窃盗の罪も被って。

「わたし」がバザーで売ったホテルの備品。

追求の手が伸びながらも何の感情の揺れも感じられない。

この薄気味悪さは何でしょう?

 

とても不穏で、まるでかくれんぼしていて、見つからずにみんな帰ってしまって1人で野原に取り残されてしまった不穏さと心細さに似たような物語でした。

 

 

 

5、終わりに

 

今村夏子という作家はやはり不穏という言葉を連想させる作家だと思いますし、一人称をこれほど独自に使って読者を幻惑している作家はいないように思います。

物語の視点、主人公が一番謎でとても空っぽな存在であるというところがとても斬新で印象深かったですね。

この社会の片隅に彼女たちは生活しているのでしょうか?

「むらさきのスカートの女」や、「黄色いカーディガンの女」が。

 

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【映画】『タクシードライバー』~戦争体験がもたらした困窮と精神的荒廃が破滅へと誘う~

1、作品の概要

 

タクシードライバー』は1976年に公開されたアメリカの映画。

監督はマーティン・スコセッシ、脚本はポール・シュレイダー

主演はロバート・デ・ニーロで、ジョディ・フォスターが出演している。

音楽はバーナード・ハーマンが担当している。

カンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞。

アカデミー賞で4部門ノミネート。

英国アカデミー賞で当時13歳だったジョディ・フォスター助演女優賞、新人賞を受賞、バーナード・ハーマンが映画音楽賞を受賞した。



 

2、あらすじ

 

ベトナム戦争帰りの元・海兵のトラヴィスロバート・デ・ニーロ)は不眠に悩まされていて職を転々として、タクシードライバーの会社に就職した。

ドラッグとセックスに溺れる荒廃した街を憎む彼だったが、次期大統領候補・パランタインの選挙事務所で働くベッツィに恋心を抱くようになる。

ベッツィと映画デートをするトラヴィスだったが、ポルノ映画に誘ってしまったことでベッツィを怒らせて嫌われてしまう。

ストーカーのように彼女に付きまとうトラヴィスだったが、拒絶されてますます精神的に病んでいくようになる。

ある時、12歳で男のために売春をしているアイリス(ジョディ・フォスター)と出会ったことで彼の運命は変化していく・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

感想で、好きな映画の『ジョーカー』と『タクシードライバー』の共通点をあげる方も多く、以前から気になっていました。

『ジョーカー』で垣間見た深い闇と狂気、うまくいかない日常の鬱憤など共通する部分が多かったと思います。

僕はそこまで熱心な映画ファンではないので、過去の名作も観てないものが多いのですが、さすがスコセッシ監督作品で、またひとつお気に入りの映画が増えました。

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4、感想

 

オープニングの幻想的な映像からもう虜になりました。

雨の夜にニューヨークの繁華街を車で走るトラヴィス

けばけばしいネオンは雨にぼやけて滲んで、優しい光に変わります。

夜の街で欲望のままに振る舞う人々。

彼・彼女らの穢れもこの雨が洗い流してくれたら・・・。

そんなトラヴィスの想いが伝わってくるように感じられて。

雨は作中で「浄化」のメタファーとして描かれているようにも思いました。

サックスをフューチャーしたバーナード・ハーマンの美しい楽曲も相まってとても印象的なオープニングでしたね。

 

作中では深く触れられていないように思いましたが、トラヴィスの人々の欲望への憎悪、そして彼を飲み込んでいった狂気は戦争の体験に起因するものだったのではないかと感じました。

僕もそれほど詳しくは知りませんが、泥沼のゲリラ戦となったヴェトナム戦争が原因でPTSD(心的外傷後ストレス症候群)に悩まされる元兵士が多かったと聞きます。

フラッシュバックなどがよく聞かれる症状ですが、睡眠障害やうつのような症状も引き起こすことがあるそうです。

↓こちらの症状など、まんまトラヴィスの症状のようにも思えてきます。

トラウマ体験をきっかけに、自分や周囲の世界が変わってしまったように感じることがあります。被害者であるにもかかわらず、自分に非があるように考えたり世界中が危険だと思ったりして、誰も信用できないような否定的な考え方になります。

恐怖感、罪悪感、恥ずかしさ、怒り、悲しさ、落ち込みなどネガティブな(陰性の)感情に圧倒される一方、以前なら楽しめていたことにも楽しさや嬉しさ、幸福感のようなポジティブな(陽性の)感情を感じにくくなることがあります。

 

常に神経が張りつめて、ちょっとした物音にも驚いたり、恐怖を感じたりする状態になります。その結果、睡眠障害が起こる・物事に集中しにくくなる・ちょっとしたことでびくつく、いらいらするなどの症状がみられることがあります。

 

ラヴィスの不眠の原因も戦争の影響であるような描写もあったように思いますし、戦争の後遺症で不眠になり定職につけないことで経済的にも困窮し、周囲から孤立していき精神を病んでいくようになっていくような負の連鎖を感じました。

後半の場面で両親に手紙を書き送る場面もありましたが、どことなく家族との折り合いも良くなくて孤立していたのでしょうか?

 

友達もいなさそうですし、余暇の楽しみはポルノ映画、同僚からも浮いた存在のトラヴィス

作中で飲んでいた薬は睡眠導入剤とか安定剤の類でしょうか?

私生活も孤独で荒んでいる印象を受けました。

ちょっと過剰にも感じられる夜の街で欲望を丸出しにした人々への憎悪。

その憎悪の源はこうした戦争体験がもたらした自身の困窮と精神的荒廃であったように思います。

 

どこにもはけ口がないストレスと憂鬱。

そんな行き場のない感情がたどり着いた先が人々への憎悪だったのでしょう。

その巨大な負の感情は、ベッツィとの恋愛がうまくいかずに、彼女から拒絶されたことをきっかけに膨張し、頂点に達します。

いや、ポルノ映画に連れて行っちゃイカンでしょ!!って思いますし、ベッツィをデートに誘うやり方もまんまストーカー行為っぽくて、デートに来てくれただけラッキーじゃんって思うんですがね(^_^;)

 

4丁の銃を手に入れて、身体を鍛え始めるトラヴィス

器用にコートの下から銃が飛び出す仕掛けも作り、パランタイン暗殺の計画を立て始めます。

別にパランタインが何か悪いことをしたわけでもなく、ベッツィが応援していたからの逆恨みのようにも感じますし、有名人を暗殺して社会の注目を浴びるためのようにも思えてきます。

自らの殺意を悪意を社会に知らしめること。

誰とも分かち合えない苦しみを痛みを、重大事件を引き起こすことで世の中に訴えかけようとしたのでしょうか?

世の中を浄化したいというのは建前でこちらが本音だったように僕にはみえました。

 

パランタインの暗殺に失敗した(暗殺するのになぜモヒカンという髪型にして目立ってしまったのだろうか?かっこいいけど)あとに、アイリスに売春させていたヒモ男のスポーツを撃ち殺したところをみると銃口を向ける相手は誰でもよかったとも言えるのかもしれません。

ただ、銃にこめた弾丸を発射して、すべてを終わりにしたかった。

そんな彼の悲痛な心の叫びが聞こえてくるようでもあります。

 

下世話で安直な表現かもしれませんが、銃を男性器の象徴とすると、ただ発射(射精)したかったというふうに思えてきます。

思想や正義なんてどうでもいい、ただぶっぱなして台無しにしてしまいたかった。

自身も重傷を負い、血まみれになりながらスポーツや、売春の元締めの男たちを次々に射殺していくトラヴィス

全員撃ち殺したあとに人差し指をこめかみに当てて笑顔で「バン」と囁いたその顔はとても満ち足りていました。

 

しかし、彼は生き残ってしまう。

このまま死ぬはずだったのに生き残ってしまい、しかも不良少女を救うために売春組織と戦ったヒーローになってしまったのです。

もしパランタインの暗殺に成功していたら、テロリストとして歴史に汚名を残していたことでしょう。

しかし、矛先が売春組織に変わったためにヒーローとなり彼の殺人は肯定されてしまった。

何とも皮肉な結果ですし、張り詰めて今にも爆発しそうだったトラヴィスも毒気を抜かれたようで、ラストシーンでベッツィーをタクシーに乗せるも、特に彼女に執着することなく、目的地まで事務的に車を走らせました。

自らの鬱憤や怒りや憎悪をぶっぱなして殺人者として死を迎えるはずだったのに・・・。

銃弾ととして放ったあとに彼に残されたのはある種の空虚さだったのではなかったのでしょうか?

 

 

 

5、終わりに


いやー、とても衝撃的な映画でした。

映画史に残る名セリフ「You Talkin' to me」という言葉や、タクシーに乗っているトラヴィスがバックミラー越しに後部座席を窺うシーンなど印象的なシーンも多かったです。

 

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【サッカー】どこよりも早い!!日本代表VSエクアドル代表マッチレビュー!!

☆日本代表VSエクアドル代表マッチプレビュー!!☆

 

さてさて、11月23日に初戦のドイツ戦を迎えるワールドカップも2ヶ月を切りました。

現在決まっているワールドカップテストマッチは今日行われるエクアドル戦が最後とあって、重要な1戦になりそうですね。

 

今回のカタールワールドカップ2022は、酷暑のカタールが舞台のため通常6~7月に開催されるワールドカップが11月に開催されます。

これはワールドカップ史上初めてのことで、各国ともにコンディション調整には苦慮することでしょう。

通常のワールドカップではヨーロッパのシーズンが終わって、ワールドカップの開催まで1ヶ月ほどの期間があり、コンディションを調整しつつ、開催地の気候に順応しながら長期合宿をしてチーム戦術の練度、コンビネーションを高めていくことができました。

しかし、今回はヨーロッパのシーズン途中のため長期合宿をすることがままならず、全ての参加国が準備不足の状態のままワールドカップ本番を迎えることになります。

 

このことがどうワールドカップでの戦績に影響していくか?

以前からメンバーが固定されていて戦術が固まっているチームは準備期間が短くても、あまり問題ないでしょう。

圧倒的な個の力を持ったアタッカーがいるチームも、戦術が浸透していなくても、勝ち上がる可能性があるかもしれません。

正直どちらも持ち合わせていない日本代表はちょっと心配なのですが、どういう結果になっても僕は全力で応援したいです!!

 

チームの完成度というところでは負傷・コンディション不良が続いていて、いまだにワントップの人員が決まってないことが不安材料にあげられますね。

板倉の離脱は痛かったですし、GKの権田の状態も心配です。

富安、酒井のコンディションも本番までにどうなっていくか心配ですし、今好調の選手たちが本番までに怪我をしないか祈るばかりです。

 

アメリカ戦は、相手の主力の怪我人続出と不調にも助けられましたが、前線からプレスをかけてショートカウンターでシンプルにゴールに迫るという戦術がハマり2-0の完勝でした。

やはり、好調の鎌田を攻撃の軸に据えるのは正しい選択ですね。

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エクアドル代表は、南米予選をブラジル、アルゼンチン、ウルグアイに次ぐ4位で突破し、コロンビア、パラグアイなどの強豪を蹴落としたチーム。

エクアドルというとマイナーなイメージがありますが、侮れません。

メキシコ、アメリカ、そしてヨーロッパの強豪でプレーしている若い選手も多いですね。

まずはCBのピエロ・インカピエはドイツの強豪レヴァークーゼンでプレイする20歳のプレイヤーで、南米予選で堅守を誇ったエクアドル代表を支えました。

三笘もプレイするプレミアリーグのブライトンでDFのペルビス・エストゥピニャン、MFのモイセス・カイセド、ジェレミーサルミエントらの3人の選手が所属してます。

前線ではベテランのエネル・バレンシアフェネルバフチェ)が虎視眈々とゴールを狙います。

若い選手の台頭が著しく、オランダ、ベルギーなどプレイする選手も多いようですね。

なかなか骨のある相手のようです。

 

対する日本代表は、スタメンはほぼ総とっかえでいくようですね。

んー、熟成路線でも良いような気がしますが・・・。

まぁ、コンディション面のこともありますし、主役不在のワントップにアメリカ戦で出番がなかった古橋が結果を伴って名乗りを上げるのか?

スタメンの座を剥奪された南野がこの一戦でリアクションを見せるのか?

楽しみな1戦になりそうですね。

 

 

 

☆日本代表VSエクアドル代表前半マッチレビュー☆

 

さて、日本代表のスタメンです。

ガチで全員入れ替えてきましたね。

 

    古橋

三笘  南野   堂安

   田中 柴崎

長友 伊藤 谷口 山根

 シュミット・ダニエル

 

うーん、旗手はスタメン落ちですかぁ・・・。

柴崎を出すなら旗手を起用して欲しいのですが。

スペイン2部の選手と、セルティックのレギュラーでCLでも活躍している選手のどっちを起用すべきなんでしょうかね?

 

1分エクアドルショートカウンターからシュート。

エクアドルは個人技が高く、日本のプレスをはがしながら前線に迫ります。

日本がメンバー総とっかえしたこともありますが、アメリカ代表より状態が格段に良かったです。

前半で一番印象に残ったのは・・・、スプリンクラー(๑≧౪≦)

何回水撒くねん!!

あんなハプニングは初めて見ました。

 

じゃなくて、エクアドルの右サイドバックカスティージョが印象的でしたね。

フィジカルが強くてタテへの推進力がハンパなかったです。

三笘は押し込まれて、低い位置でのプレイを強いられていて危険な位置での仕掛けをして持ち味を発揮する場面がほとんどなかったですね。

 

20分エクアドルは左からクロス、こぼれ球をカイセドがミドル。

CKからイバーラがシュート。

日本は立て続けにピンチを迎えます。

プレスが全く効かず、狙いとするショートカウンターを逆に食らってピンチを迎えています。

 

30分カスティージョのインナーラップからFWにパスを送るもオフサイド

カスティージョの攻撃参加が脅威すぎます。

39分に相手DFのミスから古橋のシュートをキーパーがセーブ。日本最大のビッグチャンスでした。

42分イバーラが左サイドから中央に切り込んでミドル。ポストに当たって外れました。

46分エクアドルCKからのヘディングシュートをシュミットがセーブして長友が辛くもクリア。

エクアドルが立て続けに決定機を迎えます。

 

エクアドルの良さが目立った前半で、日本は前線からのプレスも効かず、組立ても効果的ではなく、決定機がほとんどありませんでした。

 

 

 

☆日本代表VSエクアドル代表後半マッチレビュー☆

 

後半は古橋out上田in

これで流れが少しずつ日本へ。

エクアドルのプレスの強度も前半よりは弱まっていたような気もしました。

上田が前線で身体を張って競ることで日本にチャンスが生まれ始めていました。

ショートパスだけではなくてロングボールでターゲットになる選手ができたのは大きかったですね。

 

11分、その上田のヘッドの落としから三苫が左サイドをドリブルして南野がシュート。

この試合で初めて日本が意図的に崩したシーンでした。

20分、鎌田、相馬、遠藤in、南野、三笘、柴崎out

3選手はインパクトを残せませんでした。

ここから日本はさらにギアを上げていきます。

24分には鎌田から左の相馬へとパス。相馬の切り返しドリブル突破から上田がヘッド。

惜しい場面でした。

鎌田は余裕すら感じられる圧巻のプレイで要所要所で決定的なプレイをしていましたね。

相馬はエネルギッシュなプレイで左サイドを活性化していました。

33分にも鎌田から上田へのパスがこぼれて堂安がシュート。こぼれたところを上田がヘッドでゴールを狙います。

 

日本は、エクアドルゴールに迫りますが36分谷口がエリア内でファールしてPK。

バレンシアのシュートをシュミット・ダニエルが完璧なセーブ!!

シュミット・ダニエルはこの場面意外にも良いセーブが多く、この試合のMVPクラスの活躍でした。

 

終盤に伊東、吉田を投入して3-5-2にフォーメーションを変更し、伊東と上田の2トップでゴールを狙い、43分にも伊東のパスを受けた鎌田が切り込みシュートしますがごーるならず。

そのまま0-0でタイムアップしました。

 

個人的にはシュミット・ダニエルの好プレイ。

伊藤が4バックで安定したプレイを見せて、ビルドアップの面でもタテにいいボールを送っていたのは収穫。

上田のポストプレイ、相馬の好プレイも良かったと思います。

ただ、メンバーを固めて熟成路線に進まなくて良かったのかという思いはありますし、旗手は使って欲しかったかなと思います。

 

直前にあと1試合カナダとのテストマッチがあるようですが・・・。

最終メンバーの発表はどうなるのか?

1トップを務めるのは誰になるのか?

南アフリカ大会の本田の1トップのようなサプライズがあるのか?

メンバー発表を楽しみに待ちたいです。

 

 

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【音楽】ジョー・クラウゼル~スピリチュアルなハウスDJ&クリエイター~

☆スピリチュアルなハウスDJその名もジョークラウゼル☆

 

好きなDJって言われて確実に5本の指に入るジョー・クラウゼル。

関東にいた頃はちょいちょい来日してパーティーでDJしていましたが、そのスピリチュアルなDJの世界観にヤラレまくっていました。

特に序盤のユルい感じと朝方の幽玄な選曲がもう大好きでした。

ピークタイムで首を振り振りアイソレーターをシャキシャキいわせてるお姿がかっこよすぎて僕も真似したりしてました(笑)

 

そして、DJだけではなくてクリエーターとしてスピリチュアルな曲を作りスピリチュアルなアルバムも何枚かリリースしてます。

写真はアルバム『Language』です。

全篇、アフリカの民族音楽っぽいタイコの音と、オルガンが混じった独特のスピリチュアルなサウンドがとてもスピリチュアルです。

f:id:hiro0706chang:20220926201130j:image

 

ジョー・クラウゼルは、あまりにスピリチュアル過ぎて『SPIRITUAL LIFE MUSIC』というレコード会社を作ってしまったほどのスピリチュアル人間なんですよ。

『SPIRITUAL LIFE MUSIC』のレコードは僕も何枚も買いましたね!!

ジョーのCDも。

来日した時は万難を排してパーティーに行っていました。

↓そんなジョーのDJ動画がこちら。


www.youtube.com

 

 

 

☆ジョーと愉快な仲間たち☆

 

NYでDJ活動をしていたジョーは1996年にNYのVINKLでスタートしたサンデーアフタヌーン・パーティーBODY&SOUL』でレジデントDJを務めていました。

日曜日の夕方から始まるイベント。

NYの人たちは『サザエさん』も『笑点』もましてや『ちびまるこちゃん』を観ることもなく、フランソワ・K、ダニー・クリヴィット、ジョー・クラウゼルの3人がバック・トゥ・バック(かわりばんこにレコードをかける)で織り成す魂も踊るようなエキサイティングなダンスミュージックに酔いしれていたのです。

うらやまっ!!

 

そして、ここ日本でも来週の日曜日にお台場で久々に『BODY&SOUL』が開催されます!!

昼の11時とかからやります!!

子ども連れでもキッズスペースもあります!!

めっちゃ行きたいけど今回は諸事情で行けませぬ。。

来年の5月は絶対に行くから、またやってや~~~~。

めっちゃピースで最高の野外パーリーですから騙されたと思って行ってみて下さい!!

これであなたもダンスミュージック・ラヴァー!!

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「SPIRITUAL LIFE MUSIC」からのアーテイストとしては、TEN CITYとか、ジェフテ・ギオム、Slam Mode、3 Generation Walkingなどが有名で、コンビニとかの有線からも優先的によく流れています。(流れていません)

まぁ、とにかくスピリチュアルです!!

アンダーグラウンドなはずのクラブで流してもフロアから人がいなくなるぐらいにスピリチュアルです!!

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ジェフテ・ギオムの『The Prayer』とか失禁しそうなぐらい好きな曲で、雨の日に聴きたい曲ベスト10の3位以内にはランキングします。


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☆ジョーの代表曲とかリミックスとか☆

 

ジョーのパーティーでは、いつも最前列に陣取って「ジョォォォォォォォォォォ」とか絶叫していた丹下段平de憎いあんちくしょうの顔をめがけて叩け叩け叩けのジョー違いのヒロ氏ですが、矢吹丈も好きなのですがそれはまた別の話で、ジョーの名曲とかリミックスとか行ってみよー!!

 

まずは、この曲。

『Agora E Seu Tempo』です。

ジョーが作った最高の曲。

クラブに行き始めた時にこの曲に出会って、何もかもがちがく見えたんだぁ~♪って、スキマスイッチの「奏」バリに僕の音楽観を変えた一曲です。


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このDouble Expousure『Everyman』のRe-Editはめちゃくちゃ好きすぎて、DJの時によくかけてました。

アカペラからのパーカッシブな展開が最高。


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めっちゃ土臭い曲。

こういうの好きやねん。

盟友ジェロームのレーベル『IBADAN』からリリース。

IBADAN好きやなぁ。


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日本人アーティストCalynの『Life』のリミックスがめっちゃ好きっすわ。

日曜日の朝みたいな爽やかな曲っす。


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最近はクラブにも行けてないし、コロナ禍で都内にも行ってないですが、またジョーのDJで踊りたいですね~。

今回は、BODY&SOULも行けませんが、次回は絶対に行きたいですね~!!

 

 

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【写真】9月のはてなスマホ写真部のテーマ『お彼岸を撮ってみた』っていうのは嘘で今月は自主練してみました!!

☆俺、誰よりも上手くなりたいから・・・。今月は休みって言われたけど自主練します!!☆

 

今月は、はてなスマホ写真部の活動はお休みって言われたんだけど・・・。

俺、スマホ写真撮るのが誰よりも上手くなりたいんです!!

カメラはiPhone7だけど!!(いや、買い替えろよ)

休んでる場合じゃないんです!!

もう、俺は誰にも負けたくないんです!!

アイツには負けたくないんです!!

 

こうしちゃいられない今月は休みって言われても自主練して差をつけなきゃ。

よし、まずは部室でスクワット100回に、腹筋200回、腕立て伏せ200回して基礎体力つけるぜ!!(いや、写真関係ないやん)

あれ、部室の鍵が空いてる・・・。

まだ朝の8時なのに一体誰が・・・。

 

あっ、miyako先輩!!

俺より早く練習してるとは、さすがmiyako先輩ッス!!

多分もう腹筋500回ぐらいやってる感じッスね!?

よぉ~っし、俺もやるぞぉぉぉっぉお!!!

www.421miyako.com

 

っていう、往年の少年漫画っぽい感じでのプロローグですが、僕も自主練しますわぁ。

 

 

 

☆お彼岸写真と、蔵出し秘蔵写真の数々で勝手にテーマも決めて勝手にしやがれの勝手にシンドバットがアナーキーインザUK☆

 

さぁ、どんどん文章が支離滅裂になるぜぇ?

わけがわからないだろう?

なんせ酔っ払ってるからなぁ?

もうビール2本目を飲み干したぜぇ?

おっとうっかり3本目も開けちまうぜぇ。

(プシュカコ)

なんせ3連休なんて関係ない職種でストレス溜まってるからなぁ?

今日も仕事だったんだぜぇ?

ククク・・・。

これ以上飲んで、記憶飛ばしちまおうかなぁ?

ちなみに嫁はもう6本飲んでるぜぇ?

どんだけエンゲル係数高いかって?

これが幼少のみぎりにジャッキーチェンの『酔拳』を観て、編み出した酔拳ブログだぜぇ?

ガチで、飲みすぎてアップした内容を忘れることもあるぐらいの危険な技だ。

ククク・・・。

酔拳ブロガーの真髄をとくと味あうがよい・・・。

 

ちょっと脱線しすぎましたが、フツーに写真をアップします。

まずは、一昨日墓参りに行った時の写真。

秋っぽい空がいい感じでした。

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↑季節と空って連動してますなぁ。


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↑名も知らぬ路傍の花々に心震わす初老がここにあり。


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↑幼少のみぎりに駆け回ったあの丘。


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↑なんかあの世みたいな風景だったのですが、うまく表現できず。ちなみにここは沼です。水草がびっしり。

 

 

 

☆あんま写真とってなかったから水増してみます☆

 

水増し請求。

水っぽいシャバシャバのカレー。

時々、水っぽいのが当ブログ。

ネタが切れたので過去の写真を蔵出しだぃ!!

 

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↑久々にお店で飲むワイン♪


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↑なんか3000円ぐらいのワインのコースとかやってて。美味しいワインがあると聞いて。



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↑観覧車からの夜景。


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↑山の上で光っているのがUFO・・・じゃなくて、松山城です。

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↑だいぶ神々しいウチの猫。


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↑猫に占拠されたマイソファ。ええ、毛まみれですとも。

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↑バーde人間失格


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マティーニを飲んだあと記憶がブッ飛んで、気付いたら家でした。イエー!!

 

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↑実家で撮ったまく子の書影がちょっといい感じでした。ただの網戸なんすけどね。

 

 

 

はてなスマホ写真部1周年おめでとうございます!!そして新時代へ突入!!ブログ王に、俺はなる!!☆

 

そんなはてなスマホ写真部がついに1周年!!

いやぁ、めでたい!!

みんなも入ろうぜ!!はてなスマホ写真部!!

探そうぜドラゴンボール!!

teawase-brog430.hatenablog.com

 

9月のはてなスマホ写真部はお休みでしたが、その理由は新しいステージに突入するためでした。

なんとはてなスマホ写真部のページをユゥヨ部長が作ったのです。

これぞまさに天地創造

光あれ!!

ハイドンもびっくりです!!

smartphonephoto.hatenablog.com

 

来月から新しい展開がありそうですね!!

そしてユゥヨ王は3年以内にはてなスマホ写真部のメンバーを1000人集めるとと宣言!!

キングダムで政が15年以内に中華統一をすると言った時以来の衝撃を受けました!!

これだけ勢いがあって盛り上がっているグループなんですから、絶対に目標を達成したいですね!!

これからもみんなで盛り上がっていきたいですね~。

 

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↑3年で1000人のグループを目指すと宣言した時のユゥヨ将軍の勇姿。

 

 

さぁ、10月からは新時代に突入!!

みんなで盛り上がって楽しいブログライフを送りたいっすね!!

はてなスマホ写真部に入部していないみなさんも、是非入部してみんなで青春を謳歌しましょう!!

 

 

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【本】西加奈子『まく子』~小さな永遠を終わらせて、大きな永遠に変えていく~

1、作品の概要

 

『まく子』は、2016年に刊行された西加奈子の書きおろし長編小説。

2019年に映画化された。

鄙びた温泉地に住む少年と、一風変わった少女との交流を描いた。

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2、あらすじ

 

観光でなりたっている田舎の温泉地に住む小学5年生の慧。

彼は成長していく自らの身体や、愚かしい周囲の言動に辟易していた。

ある時、慧の両親が営むあかつき旅館で住み込みで働くようになった母娘。

娘のコズエはその美しさと不思議な言動でクラス中の人気者になる。

コズエのことが気になる慧はある時彼女から秘密を打ち明けられるが・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ

 

森絵都『カラフル』を読んだ時に、この作品はぜひ子供にも読ませたいと思い実際に長男が読んで、非常に感銘を受けたようでした。

『カラフル』は児童文学でキャッチーさもありながら生きること、成長していくことに対しての強烈なメッセージが込められていました。

『まく子』もはじめは児童文学として書かれていましたがうまくいかず、西加奈子自身が感じている世界に対しての疑問をぶつけることで、子供でも大人でも楽しめる作品が完成したのだと思います。

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大人になりたくない子どもたちに、そして大人になりたくなかったかつての大人たちに読んでもらいたい、そう思いながら書きました。          西 加奈子

作者の西加奈子からのメッセージですが、すごく沁みる言葉ですし、この物語の本質をあらわしたような言葉だと思います。

 

 

 

4、感想・書評(ネタバレあり)

 ①自らの変化について戸惑う慧

小学5年生の慧は、自らの成長に戸惑っていて、ずっとこのままでいたいと願っています。

1学年で10名ほどしかいない閉鎖的だけど暖かな環境。

かつて男女の隔てもなく仲良かったみんなが『性』の目覚めとともに分断が生じてしまう。

女子の生理や、男子の精通。

昔みたいにいたいのに肉体も精神も変化してしまう。

そのことに耐えられない、慧の心は悲鳴を上げています。

「ミライやドノのこと、尊敬できる?あんな大人になりたいなぁって思う?ぼくはあんな大人になりたくないよ、絶対になりたくない!どうしてこのままでいられないんだ。ぼくは大人になりたくない。なのに体がどんどん変わっていってる。ぼくは大人の男に近づいている。嫌なんだ、嫌なんだよ、すごく。」

 

自分の父親をはじめ、まわりの大人のことを尊敬することもできない慧。

大人になることに希望を持てない彼は、周囲との間に壁を作って自らの壁の中に閉じこもってしまっています。

僕にも覚えがあります。

急速に大人になっていくことへの恐怖、同性の幼稚さへの嫌悪、異性が遠く冷たい存在になっていくことへの違和感。

 

そうして成長して大人になってどこにたどり着くのか?

最後は灰になって死んでいくだけ。

祭りのあとに燃やされてしまう神輿のように。

そんな生命の儚さ、いや無意味さ。

慧は、生きていく意味に対しても絶望している。

「死ぬためだけのために成長させられるんだよ、ぼくたちは。なんだよそれ、残酷すぎるよ。なんでなんだよ。ずっと、ずっとこのまんまでいさせてくれたらいいじゃないか。ぼくは自分の体が変わるのがこわい。女子のことを変な目で見るようになるのがこわい。大人になりたくない。」

 

自分が変わってしまうことが怖い。

成長して、何か別のものになっていつの間にか自分が忌み嫌っていた大人に変わってしまう。

そうしてたくさんのことを犠牲にして成長しても、結局は死んでしまう・・・。

そんな慧の絶望を、恐怖を取り払うキッカケをくれたのはコズエでした。

 

②コズエが語る小さな永遠と大きな永遠

変わらずにいたい。

ずっと永遠に変わらない自分でいたい。

そんな誰かの願いを具現化したのが、コズエたちの星の生物だったのかもしれません。

しかし、コズエは、地球での生活と人々との関わりの中で「小さな永遠」の円環を壊して変化していきます。

そして、そのことこそがコズエとオカアサンが望んでいたことだったのでしょう。

 

祭りの時に2人がいつまでもお互いを呼び合っていたこと。

もう小さな永遠じゃない。

不幸で寂しく完結された円環から脱却して、無限から有限の世界へと飛躍する。

この瞬間も変化し続けている、そんな喜びと高揚が感じられたやりとりでした。

「きっと永遠を望む誰かに。何かが壊れたり死んだりすることを嫌だと思う誰かが、永遠に自分でいたい誰かが、絶対に壊れない自分を、永遠に壊れない自分を、永遠に変わらない世界を作ったんだ。もしかしたらその誰かは、」

コズエはそこで、少し息を吐いた。

「人間かもしれないね」

 

魂が宇宙レベルで繋がっていて、お互いの粒が交換されることで大きな永遠を形成しているのだとしたら誰かの願いが小さな永遠を、コズエたちの星の生物を創ったとしても不思議はないのかもしれません。

そして、時間が伸び縮みして一方向でないものだなのだとしたらその願いは慧のものであったとしても不思議はないのかもしれません。

 

コズエは言います、小さな粒(原子?)が覚えている記憶。

たとえ体が滅びてしまっても、想いは残ってこの世界を巡り続ける。

そんな想いのかたまりが魂で、不変に世界を循環し続けている。

それがきっと大きな永遠なのでしょう。

「小さな永遠を終わらせないといけない。」

コズエはにっこりと笑った。

「大きな永遠に、変えないと」

例えば不老不死なんてものがあるなら、それはコズエたちの星の人間のように他の粒との交換を拒んだ摂理から離れた存在なのでしょう。

命も、この風景も、たった今目の前に存在する愛しい誰かも、限りがあってやがて滅んでゆくからこそ美しい。

それはこの世界全体の大きな円環の中で巡り巡って存在する大きな永遠の中の粒たちなのだから。

 

西加奈子はインタビューの中で自然界に存在しなかった物質で決して分解されないプラスチックについて語っていました。

プラスチックは小さな永遠であり、コズエたちの星の生物のようで、永遠を望む人間たちによって作られたものなのでしょう。

その傲慢さと、摂理に背いた存在の危うさ。

しかし、人間はこれからも小さな永遠を創造し続けるのかもしれません。

この物語と、コズエたちの存在はそういった人間の傲慢さへの警鐘でもあるのかもしれません。

 

③慧がたどり着いた答え

「慧」の字は仏教用語真理を明らかに知る力をあらわすそうです。

一般的にも「かしこい」とかの意味もありますが、コズエとの関わりの中でこの世界の真理の一端に触れた彼に相応しい名前でもあるように思います。

 

コズエとの関わり以外にも馬鹿にしていたドノの言葉や、父親らとの関わり、嫌いだった祭りの意味を知って、慧は自らの変化を受け入れ、変わっていきます。

ドノとのエピソードは本当に心が熱くなるような真っ直ぐな言葉で泣けてきました。

西加奈子の小説にはこんな真っ直ぐで心を震わせるような言葉が出てきていつも涙腺が緩くなってこまります。

「誰かが言うことを、俺は信じるし。それは嘘だって責める前に、どうせ嘘なんだしとかじゃなくって、俺は言葉通り、そのまま受け止めたいんだし。類が虎を見たって言うなら、それを信じるし、状況なんて関係ないし、そいつがそう信じてほしいことを、俺はし、信じるし」

社会的には底辺だとか、クズだとか言われてしまうような存在への優しい眼差し。

そして、そんな存在が発する叫びがそのままこの物語の祈りになっていく。

『まく子』にもそんな瞬間が確かにあって。

いつも西加奈子の物語が発するそんな熱に僕は心を動かされてしまうのです。

 

成長時のコンプレックスで、でかくて醜悪になっていく金玉に悩む慧。

金玉っていう言葉を30回ぐらい書いている小説を僕は初めて読んだかもしれません(笑)

しかし、そんな息子の金玉の悩みに、自分の金玉を見せて「みんな変なんだ」と説く父親が最高です。

「慧の金玉も変だし、父ちゃんのも変だろ?みんな変なんだよ。みんなオエッなんだよ」

気持ち悪くないよって言うんじゃなくて、みんな気持ち悪くて変なんだっていうのがいいですね。

西加奈子もインタビューで答えていましたが、みんな変なんだっていうので、すごく楽になったみたいなことを言っていました。

みんな少しずつ変わってて、変で、だからそのままでいい。

変なままでいいんだって思うと確かにHENTAIの僕も気持ちが楽になります。

 

ぼくたちは、誰かと交わる勇気を持たないといけない。

ぼくたちは、ぼくたちの粒を誰かに与える勇気を持たないといけない。あの人はぼくだったかもしれないと、想像する勇気を持たないといけない。誰かを傷つけたらそれはほとんどぼくを傷つけているのと同じことだ。絶対に誰かを傷つけてはいけない。

ぼくはみんなだ。

生命が有限であることを受け入れた上でその限りある命を美しいと思う。

コズエがまいた石つぶみたいにいずれは地面に落ちる。

コズエの「まく」という行為は小さな永遠の否定であり、限りがあるがゆえの美しさの賛歌であったのかもしれません。

慧もそのことを理解して、誰かと交わって、粒を与え合って、この世界を循環してやがて「一なる存在」になることの尊さを感じたのではないでしょうか?

 

転校生のソラが来たときの慧の態度。

彼女が、放火犯だったと知ってなお彼女の存在を包むような対応が出来たのは

ぼくはソラかもしれなかった。

ソラはぼくかもしれなかった。

だって、ぼくはみんなだ。

って考えられるようになったからだと思います。

それが慧がたどりついた答えだったのではないでしょうか。

 

 

 

5、終わりに

 

いやー、めっちゃ良かったです。

小学校高学年以上のお子様にもぜひ読んでいただきたい作品ですね!!

ちなみに表紙を含めて作中の絵は作者の西加奈子が描いた作品みたいです。

彼女の絵も好きだな~。

なんか温かくて。

単行本の表紙の隠された石つぶても遊び心あって良かったですね~。

 

『まく子』を読んで、西加奈子という作家が『サラバ』という作品を通して得たものの大きさを垣間見たように感じました。

『i』を読んだ時も感じましたが、確実に視野が広がって人間の「生」を大きな視点でとらえられるような作家へと変化していっているように思います。

次に西加奈子を読むときは、『サラバ』を読んで感想を書いてみたいですね~。

 

 

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