☆2022年の読書はどんなかんじ?☆
2022年に読んだ本の振り返りをしてみま~っす。
読んだ本の数は、たぶん40冊ぐらいかな?
これだけでシリアスな読書家の皆様には「ケッ、カスがっ!!」とか言われてしまいそうですが、まぁそんなお気楽な感じです。
ぶっちゃけブログで書評を書くのをやめたらもうちょっと読めますが、たとえ読む数が減っても今のやり方が新鮮ですし、アウトプットすることを前提で読むことでいろいろと勉強になって、自らの表現の幅が広がっているので良いかなと思います。
ただ、感覚的に「何となくいい」って感じで、感性で読む読書も好きですしそちらの読み方を否定するものではありません。
自由に楽しめばいいと思います。
一時期、ビジネス書、自己啓発本が多かった時期もありましたが、今年に関しては小説オンリーでした。
しばらくはこの傾向が続くかな?
読みたい作家さんが多すぎますし、今後ますます増えていきそうな感じがあります。
以前は読みたい作家が決まっていましたが、この数年幅が広がってきた気がします。
若いころのほうが原理主義的といいますか、「文学は純文学、映画は邦画のマイナーなやつ、音楽はUKロックかエレクトロニカ、ラーメンは家系とんこつラーメンしかありえない」みたいな感じでしたが、今はわりと幅広く楽しめるようになってきています。
これを進化と取るか、妥協と取るのか判断が分かれるところですし、まぁ趣味なんだから別になんだっていいっしょっていうのが結論なんですが、良くも悪くも歳をとるごとに柔軟に色々なことを楽しめるようになってきています。
80歳ぐらいになったら、ラノベを読んで、EDMで激踊りして、塩ラーメンを食べているかもしれません。
えっと、ラーメンの話でしたっけ?
いや、違う。
読書の話ですね。
それでは2022年の読書ベスト10いってみましょー。
☆2022年読書ベスト10☆
又吉直樹『人間』
又吉さん、わりと好きな芸人でしたが、「有名人が書いた小説なんて・・・」って想いがあって読んだことありませんでした。
しかし、この『人間』でめっちゃぶっとばされました。
永井みみ『ミシンと金魚』
認知症を患った老女のみている世界を第一人称で物語化した作品。
とても斬新でしたし、カケイさんの壮絶な人生に涙。
西加奈子『まく子』
SFっぽい作品だけど、とてつもなく心が抉られて生きる意味を問われるような作品でした。
とてつもなく大きなスケールで物語を描くことができる稀有な作家だと思います。
小川洋子『ホテル アイリス』
小川洋子は2022年、一番読んだ作家だったかもです。
どの作品も甲乙つけがたいですが、『ホテル アイリス』の官能と異世界感は半端なかったとですよ。
映画も原作を踏襲しながら、別の解釈を提示した傑作だと思います。
村上龍『MISSING 失われているもの』
今年は結構村上龍の作品も再読しましたが、最新作の『MISSING 失われているのもの』が印象的でした。
幻想小説を下敷きにしながら、これまでになく自身の内面に踏み込んだ私小説的な内容。
龍の人間性と作品にこめられたメッセージに少し近づけたような気がしました。
江國香織『去年の雪』
長年好きな作家の一人ですが、こんなタイプの連作短編的な作品を書くとは・・・。
『犬とハモニカ』のような短編をつなぎ合せながら、時空を超えて物語をつむぎ出す。
近年、実験的な作品も多く、目が離せない作家の一人です。
町田その子『宙ごはん』
『52ヘルツのクジラたち』で好きになって『星を掬う』『宙ごはん』と読みましたが、どの作品も素晴らしくて、生きることのままならなさと尊さが、心に突き刺さるようです。
キラキラ要素とエグさを併せ持つ作家さんだと思います。
小川糸『ライオンのおやつ』
人生の最後を迎える瀬戸内の島にあるホスピス「ライオンの家」で最後の時を迎える主人公の雫。
死を受け入れるとういうことは、生きたいという自分の気持ちも認めてあげることでもあるのですね。
宇佐美りん『かか』
独自の文体で、家族と、母娘関係を鮮やかに描き出した宇佐美りんのデビュー作。
主人公の痛みや叫びが心に突き刺さるようでした。
遠野遥『教育』
遠野遥の3作目は、よくある(いやない)ハレンチ学園ディストピア小説。
愛なき世界の歪みに囚われていく。
☆ってな感じの10冊でした☆
再読した本も選ぼうかとも思いましたが、やはり初読のものが印象が強かったですね。
初めて読んだ作家さんもたくさんいました。
来年も、好きな作家さんをまったり再読しつつ、新しい作家の新しい物語にも挑戦してみたいですね~。
おまけに再読本もすこし。
村上春樹『女のいない男たち』(再読)
映画『ドライブ・マイ・カー』の原作本。
他の短編も秀逸でした。
平野啓一郎『空白を満たしなさい』(再読)
NHKで連続ドラマ化した『空白を満たしなさい』ですが、SF調の物語に生きることへの深い問いかけがなされていて、やっぱりいい作品でした。
「悪」について様々な視点から描かれていた作品だと思います。
罪を犯すこと、血縁の呪いに縛られること、そこからどう抜け出すのかが描かれていたように感じました。
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