☆本の香り☆
本屋さんの匂いが好きです。
新しい紙の香り。
明るい店内に積まれた真新しい本から匂い立つ蠱惑的な香り。
手が切れちゃうんじゃないかってなぐらいに真新しい紙。
店員さんのPOPの文章を見るのも楽しいです。
そして、好きな作家の本が並んでいるところを何故か確認してしまう・・・。
特に中村文則の作品は全部持っているのですが、意味なく並んでいるところをチェックしてしまうのですよ。
これを僕の脳内で「中村チェック」と呼んでいます(笑)
図書館でも毎回「中村チェック」を行っている新手のストーカーのようなヒロ氏。
図書館で中村文則の本がたくさん借りられている時にはそこはかとなく幸せな気分になり、「ククク、みんなよほど中村文則が好きと見えるね・・・。こんなにたくさん借りちゃって・・・。イケナイ子だ・・・」ってニヤニヤしつつ、ハアハアしているわけです。
新手の変態でもあるのかもしれません。
こういうことしてるの僕だけですかね(^_^;)
新しい本の匂いも好きですが、もっと好きなのは古書のにほひです。
変色して茶色くなった紙から漂ってくるえも言われぬ、仄かにかび臭い香りが大好きなのですよ。
ワインの香りも、新しくフレッシュな香りも良いですが、何十年の時を刻んだ重厚な香りもまたたまらなく良いものだと思います。
古書の香りもまた、複雑味を帯びたブーケ(熟成によるワインの香り)のように、時の洗礼を受けた独特の香りがします。
セピア色に変色したページも、その本が経てきた時を思わせるようで、心を波立たせるようです。
☆子供の頃の古書店と父の書斎の記憶☆
古書店といえば、子供の頃に父親に連れて行ってもらった地元の古書店が思い浮かびます。
父はそこまで読書家ではなかったのですが、5歳ぐらいの時に連れられて行った古書店の記憶がとても鮮明に残っています。
乱雑に積み上げられた古書とかび臭い匂い。
とても心惹かれる空間でした。
父の書斎もそれほど多くの本はなかったと思うのですが、古い本の匂いがして古書店みたいで好きでした。
☆消えゆく古書店と探すことの醍醐味☆
本自体があまり読まれなくなってきた上に、メルカリやネットショップで古書が買えるようになってきたことで、古書店が街から姿を消しつつあります。
僕の住んでいる愛媛でも、行きつけだった古書店が次々に姿を消していき寂しい限りです。
これも時代の流れですかね。
古書店で本を探して買うということは、ただ安いというだけではなくて、宝探し的なワクワク感があるし、そこには運命的な出会いがあると思います。
探すことの楽しさ。
新品の本屋や、ネットショップなどでは味わえない楽しさと感動がそこにはあると思います。
中古といえば、中古のレコード屋にも以前はよく行っていましたが、掘り出し物を見つけた時の喜びは何物にも替え難いものでした。
砂漠でダイヤモンドを見つけるような驚きと興奮。
そういう出会いって中古のショップの醍醐味だと思います。
愛媛でも古書店が次々に姿を消していっていますが、ブックオフには頑張って欲しいです!!
100円で帰る本は魅力的ですし、セールもありがたいですよね~。