☆大好きな作家・中村文則が作家デビュー20周年!!めでたい!!☆
はい、ってなわけで中村文則がデビュー20周年とのことです!!
めでてぇ!!
今日は芥川賞・直木賞の発表ですが、そんなの関係ねぇとばかりに中村文則ネタ。
重大事件が起こった日も他局が特番を放送する中でブレずにアニメとか放映してるテレ東のごとく、僕も自分の道を歩みます。
と言いつつ、高瀬隼子さんの『おいしいごはんが食べられますように』が芥川賞が受賞したようですが、愛媛県出身の方ということでひそかに祝福したいですね!!
愛媛の誇り!!
アオアシのアニメ化といい、愛媛に波が来てますね。
ちなみに僕らの中村文則も第4作『土の中の子供』で芥川賞を受賞してますね。
歴代の受賞作品の中でもぶっちぎりの暗さだと思います。
それでこそ、中村文則!!
今年は20周年を記念した初の対談集『自由対談』も刊行されますね。
7月26日発売とのこと。
オンラインサイン会には間に合いませんでしたが、僕もサイン本を注文しました!!
楽しみですね!!
サイン本の詳細は公式ホームページに掲載されていますよ!!
このホームページの中村文則自身のつぶやきによると、次の作品は初期の純文学っぽい短めの作品になるそうですねぇ。
最近は分厚くて、テーマも多岐に渡るものが多かったので、原点回帰でしょうか?
『銃』『遮光』『悪意の手記』『何もかも憂鬱な夜に』みたいな作品がまた読めるのだと思うと楽しみです!!
次作の小説は、これまでと違う小説で、かつ、ある意味、原点に帰ります。長いものではなく、『銃』や『掏摸〈スリ〉』くらいの長さになるはずですが、時間をかけるので、いつになるかわからないです。
ついでに、僕のブログもこの記事で400記事達成です!!
400記事を達成する記念すべきものは中村文則の記事だろうと思ってこの記事を書きましたよ。
ちなみに一番最初に書いた記念すべき記事も中村文則についてでした。
今読むと、文章が稚拙すぎて恥ずかしい(๑≧౪≦)
元々中村文則と村上春樹の書評を書くために作ったのがこのブログなのですが、今は色々書きすぎてワケがわからなくなっています。
☆中村文則の著作をザックリ紹介!!ザクとは違うのだよ!!ザクととは!!☆
①銃
2002年に刊行された記念すべきデビュー作!!
この作品に衝撃を受けて僕も「ナカムラー」になりました!!
今作った造語です!!みんなで流行らせましょう!!
とにかく純文学しまくり、ロシア文学っぽい衝撃のアレでした!!
②遮光
一部で「遮光ダンス」なるダンスが流行って、SHALL WE ダンス・ダンス・ダンスだった我が青春時代なんてことは全然なくて全部デタラメです。
何かを持ち歩くという『銃』からのテーマを継承しつつ、ソーニャをなくしたラスコリーニコフを描いたこの作品。
そんでとにかく暗い。
救いがない。
そこがまたいい。
③悪意の手記
「悪意のしゅき♥」ってタイトルだとちょっとエッチな少女マンガみたいなタイトルですが、もちろん内容はぶっちぎりの暗黒マター。
罪が描かれている作品であり、それでも生きようとすることの是非が問われている作品だと思います。
④土の中の子供
土の中に生き埋めにされるという強烈な被虐体験が印象的なこの作品。
僕が一番最初に読んだ中村文則の作品で、その当時はピンときませんでしたが、後で読み返して「やっぱ好きやねん!!」って世界の中心で中村文則愛を叫んでしまいました。
⑤最後の命
初めて「悪」の概念がテーマになった作品であり、その後の作品への転換点になった物語だと思います。
2人の絆と友情。
⑥何もかも憂鬱な夜に
危うかった自分がメンターに救われて。
やがて自分も誰かのメンターになって想いを継承していく。
なぜこの世の中に芸術作品が必要なのか?
そんな問いに答えうる物語だと思います。
⑦世界の果て
初めての短編小説。
もう独特の寂寥とした世界観。
単行本の表紙の暗さがヤバす。
⑧掏摸
「ルパンはあなたの心を盗みました」っていう感じの愉快な作品なら良かったのですが・・・。
圧倒的な悪としての木崎が印象的な作品。
世界が突きつける不条理に従うのか?
それとも、抗うのか?
悪や呪いについて徹底的に掘り下げた作品でありながら純愛もからませてくる超大作。
この辺からミステリーと純文学の融合が加速していく。
⑩王国
掏摸の姉妹編。
狂気の象徴としての月の描写が興味深い。
⑪迷宮
だいぶミステリー色が濃くなったこの作品から、しばらくミステリーしまくりなのが続く。
それでも主人公や周辺の人物の生きにくさや狂気が描かれていて良いっす。
⑫惑いの森~50ストーリーズ~
全50編のショートショート。
ミステリー路線の大傑作。
登場人物たちの心の闇と、トリックが秀逸。
⑭A
ちょっと難しいテイストのもある短編集。
どちゃくそ暗い『糸杉』が好きやねん。
⑮教団X
集大成的なすんごい作品で僕はめっちゃ好きです。
ぶっ飛ばされました。
⑯あなたが消えた夜に
これもミステリー路線全開の作品。
刑事もの。
⑰私の消滅
脳科学についての考察と驚きのどんでん返しがアレです。
⑱R帝国
はじめてのでぃすとぴあ作品。
れいわ帝国?ロシア帝国?
⑲その先の道に消える
SMの話。
あとミステリー。
想像を絶する展開。
⑳自由思考
初めてのエッセイ集。
㉑逃亡者
初めて土地とルーツの関わりについて描いた作品。
アインと山峯の恋物語にほっこりしつつ。
たくさんの要素が絡み合った集大成的な作品。
㉒カード師
スリリングな賭博を描いた作品。
そこに悪魔とかからめちゃったり、宗教を絡めちゃったりしていい感じです。
だいぶ雑な紹介ですが、以上が中村文則の全著作でした!!
もちろん僕は全部持ってます!!
早く全作品の書評を書かねば~(^_^;)
☆おまけ・意外に映画化している中村文則の作品☆
なんかいつも騒いでるけど、誰だよ中村文則って?
って言っているそこのアナタ!!
って、今回俺は何回中村文則って言っているんだ!?
別にSEO対策ではないんですがねぇ・・・。
①銃
推しの村上虹郎がヤバい。
白黒がヤバい。
広瀬アリスがエロい。
②火
観てないけど、桃井かおりが出てるやつらしい。
③銃2020
『掏摸』と『王国』のカップリングみたいな感じで、女性が主役版の『銃』
トースト女が主役。
エロい。
ちょっと微妙でした。
④最後の命
いや、良かった。
やっぱ柳樂優弥はいい役者だなって思います。
原作とはまた違った何かが表現されていたように思います。
「サエキ・・・」ってあの囁くような声が・・・。
玉木宏主演で、玉木がヒロ氏している映画でした。
コレは原作知らない方でも観たらめっちゃおもろいでぇ~~~~。
岩田剛典と斎藤工が共演とかいうイケメンパラダイスな映画ですが、めっちゃ良かったとですよ!!
中村文則作品の映画化、なかなか多いですね。
ツィッターのお友達とも盛り上がりましたが、次は『掏摸』かなって思います。
僕的にはガンガン映画化して、世間に中村文則の名が轟いてほしいものですね。
これからも僕と、このブログは中村文則を推し続けます!!
戦争や疫病で人々が分断されて、貧困が人身を荒れさせて、愛や希望とこの世界が程遠くても、共に生きましょう・・・。
全てを何もかも失って、絶望のその果てにいたとしてもただ生き続ける。
そのかけがえのなさを説いていることが、彼の作品の核だと僕は思っていますので。
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