ヒロの本棚

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【本】中村文則『惑いの森』~異界の入口に立っているような危うさと薄暗さ~

1、作品の概要

 

惑いの森』は、2012年に刊行された中村文則ショートショート集。

自身初のショートショートになり、全50編からなる。

WEB文芸誌『マトログッソ』2010年11月~2011年12月掲載+書き下ろし。

イラストを松倉香子が手がけた。

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2、あらすじ

 

特異な宗教集団、奇妙な空間や、亡霊たち・・・。

断片的に繋がっていく不思議で小さな物語たち。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ

 

まぁ、ぶっちゃけショートショートってニガテな感じもありまして・・・。

夏目漱石の『夢十夜』なんかはなんか悪夢っぽくて好きですが。

それでも短い中に中村文則らしさが出ていて、松倉香子さんのイラストと相まって興味深い作品だと思います。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

4、感想・書評

 

50の短い物語の断片が少しずつ繋がり合っているところが良かったですね。

宗教団体や、黒子の多い女や、幽霊、刑事の話や。

とても薄気味悪い話が多いし、後味の悪い話が多いのですが・・・。

 

何か現実の狭間にある夢幻を描いたかのような。

そんな不確かな物語の感触がなんとも言えず良かったです。

 

合間に挿入されている『N』シリーズは奇妙だけど笑える感じで、これもまた中村文則のアナザーサイドで読んでて楽しかったですね(^O^)

隣で、綺麗な女性がタバコを吸っている。僕は彼女を見ていない振りをしながら、注意深く見ていた。僕は朝日を見るような爽やかな表情で、エロいことを考えることができる。なぜかというと、僕は変態だからだ。

めっちゃ笑えます(๑≧౪≦)

 

 

 

5、終わりに

 

ちょっとショートショートの感想をどう書いて良いのかわからないので今回は異例の短さ終了です(笑)

いや、もうこれぐらいのほうがブログとしては読みやすい気もしますが・・・。

世界の果てにいるみたいな、どこか異界の入口に立っているような独特な危うさと昏さ。

ショートショートでも中村文則のらしさは健在でした。

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