1、作品の概要
『エルヴィス』は2022年6月に公開されたアメリカの伝記映画。
アメリカが生んだ稀代のロックスター、エルヴィス・プレスリーの半生を振り返る。
上映時間は159分。
監督は、『ロミオ+ジュリエット』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン。
主演はオースティン・バトラー。トム・ハンクスらが出演している。
2、あらすじ
エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は貧しい家庭に生まれて、メンフィスのブラックミュージックに大きな影響を受けながら育った。
トム・パーカー大佐は偶然ラジオで耳にしたエルヴィスの音楽に惚れ込み、彼のマネージャーとなる。
ブラックミュージックのファンクネスをロカビリーに取り入れた独特の音楽は瞬く間に若者たちを熱狂させ、エルヴィスは一躍スターに上り詰める。
エルヴィスはロックンロールという新しい音楽の寵児となるが、彼の過激なダンスと、黒人ミュージシャンたちとの密接な関係をよく思わない保守層によって激しく攻撃されて、ついに逮捕されてしまう。
ここから波乱万丈な彼のスターとしての人生が始まる。
3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ
『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット以来、『JUDY』『リスペクト』『ロケットマン』など、往年のミュージシャンたちの伝記映画が製作される中、伝説的なスターのエルヴィス・プレスリーの映画が公開されると聞いて楽しみにしていました。
結局映画館では見られなかったのですが、DVDでおウチ鑑賞。
いやー、カッコ良かったですね~。
藤井風が『damn』のMVの衣装や髪型は映画『エルヴィス』の影響を受けたとか言っていたのを聞いて、ますます観たくなってました(笑)
4、感想
音楽の歴史の中で嶄然と輝くロックスター・エルヴィス・プレスリー。
歴史上、最も売れたソロアーティストでもある彼がどのようにして歴史に名を残すスーパースターとなり、何が彼を早すぎる死へと追い立てたのか?
そんな問いに対するひとつの答えを提示するような映画であったと思います。
そんなエルヴィスの栄光と凋落、死に深く関わった人物。
トム・パーカー大佐がこの映画のもうひとりの主人公であり、エルヴィスの人生を左右したキーパーソンであったのでしょう。
これだけのスーパースターなので、デビューして以来、順風満帆にスター街道を走り続けていたのかと思っていましたが、随分と浮き沈みが激しい人生で、栄光と挫折の連続で、意外に思いました。
そんな紆余曲折が彼の精神を蝕み、薬を多用する生活に追い込んでいきました。
ショービジネスの世界で、頂点に上り詰めることは大きいストレスを生み、ともすると人格や人間性まで破壊してしまうのでしょうね。
映画で僕的に最も印象的だったのは、ブラックミュージックとの密接な関わりでした。
エルヴィスは、メンフィスに生まれ黒人文化の真っ只中で成長し、ソウルミュージックやゴスペルの洗礼を受けます。
白人でカントリーを演奏していても、そのファンクネスから全く別のエルヴィス独特のグルーヴィーな音楽に変容していく。
BBキングらとの交友も描かれていましたが、メンフィスに生まれてブラックミュージックの影響を受けたことはエルヴィスにとって大きなことだったのだと思います。
オースティン・バトラーはまるでエルヴィスの生き写しのようでした。
細くて奇抜だった若い頃から、マッチョでダンディになった晩年まで演じ分けていたのは凄いですね。
まぁ、エルヴィスをリアルで知らないのでイメージでしかないのですが。
バズ・ラーマン監督の漫画のコマ割りみたいな映像の撮り方も面白かったです。
そういや『ロミオ+ジュリエット』の時もこういうのやってたなぁ。
『華麗なるギャツビー』も観てみたくなりました。
最後は早すぎる死で、悲劇的なラストだったかもしれませんが、多くの人たちの心を掴んだ彼の偉業は色褪せることはありませんでした。
深く知ることがなかった伝説的なスターであるエルヴィス・プレスリーの光と闇を感じることができてとても興味深かったです!!
サントラもぜひ聴いてみたいですね!!
5、終わりに
日本もこの流れに乗って、過去のミュージシャンやスターの伝記映画とか作って欲しいですね~。
尾崎豊の伝記映画とか作ったらめちゃくちゃ話題になるんじゃないですかね?
なんなら尾崎豊役で出演するのもやぶさかではありませんので、関係者の方がもしこのブログをみていらっしゃったら、僕のマネージャーを通してオファー頂けたらと思います(๑≧౪≦)
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