1、作品の概要
瀬尾まいこ『そしてバトンは渡された』が原作の日本映画。
2021年10月に公開された。
原作は、2019年に本屋大賞を受賞した作品。
2、あらすじ
実の母親と死別した優子は、父親の水戸秀平がブラジルに行ってしまい、父親の再婚相手の梨花と2人で暮らし始める。
梨花は、ピアノを弾きたがる優子の為にお金持ちの泉ヶ原と結婚するが、家を窮屈と感じて離婚し、森宮と結婚した。
優子が中学生の時に梨花は出て行き、森宮は父親として男手ひとつで優子を育てた。
そして、高校を卒業する優子は卒業合唱のピアノ伴奏を立派に努めて、調理師を目指す。
社会に出た優子は婚約者と一緒に「親めぐり」を始めて、自分と関わった親たちの真意を知る。
3、この作品に対する思い入れ
原作も気になりつつ、今回映画のほうを先に観ましたがめちゃくちゃ良い作品でしたね!!
ここまで畳み掛けられて感動させられる作品ってあまりない気がしますね。
わりとふわっと観たのですが、ラスト30分で涙腺は崩壊させられました。
家族みんなで楽しめる心温まる素敵な映画だと思います。
4、感想(たぶんネタバレなしで書いてみるよ)
原作未読で映画を観ましたが、とてつもなく良い作品でした!!
マジで涙腺崩壊。
ラスト30分の畳み掛け方は「もうやめてぇぇぇ」って言いたくなるぐらいの感動のビッグウェーヴでした。
こんなストーリーを考えつく瀬尾まいこさんってすごいなぁって思いましたし、ぜひ原作も読んでみたいなって思いましたよー。
ポップな表紙からは想像ができない深い感動を伴う物語でした。
テーマは「家族」だと思うのですが、家族の在り方について考えさせられるような作品だったと思います。
日本は特に「家」「血縁」の意識が強いと思うので、家族というと血が繋がっているかどうかといういところに重きが置かれているのだと思いますが、『そしてバトンは渡された』では、血より心の距離や愛情の多寡で家族について語られていたように思います。
「血は水よりも濃し」とは、まさに日本的な家族観を現す言葉だと思いますが、結婚観、家族観も変化している現代では血よりも大事な絆が生まれるているような気がします。
優子は、血のつながりのない父親、母親がたくさんいてまるでバトンリレーのように受け継がれながらたくさんの愛情を注がれて育ちます。
子供がしっかりと育つ環境はどんな環境なのでしょうか?
それは血縁や安定ではなくて、愛情が注がれているか否かが一番大事なように思います。
そんなことを実感するラストであったと思いますし、家族の在り方を再提案したような物語であったかと思います。
5、終わりに
いやー、めっちゃ良かった!!
すんげー泣きましたわ。
もう、ボロボロボロボロボロボロ。
ボロボロですわ!!
本当に素晴らしく、感動させられる作品でした!!