ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【本】川端康成『舞姫』~2人のバレリーナの愛と幻想。崩壊していく家族と、かなしみ~

1、作品の概要

 

舞姫』は、川端康成の長編小説。

1951年7月15日に朝日新聞社より刊行された。

朝日新聞の1950年12月12日号~1951年3月31日号で、全109回に亘って連載された。

新潮文庫版のあとがきを三島由紀夫が担当した。

1951年8月に映画化された。

監督は成瀬巳喜男

後期の作品群で、重要なテーマになった『魔界』が初めてテーマとして出てきた作品。

かつてのバレエのプリマドンナだった波子と、その娘の品子を中心に4人家族の危うい関係性を描いた。

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2、あらすじ

 

かつてバレリーナであった波子は、家庭がありながらも結婚前の元恋人である竹原と逢瀬を重ねていた。

夫である矢木も薄々気づいていながら、触れずにいた。

そんな矢木を父として慕う20歳の息子・高男、波子の夢を託された21歳の若く有望なバレリーナの品子の4人家族の間には常に緊張が孕まれていた。

国文学者の矢木だったが、名家だった波子の財産にたかり生活している有様。

アンバランスな家庭は、ある出来事をきっかけに崩壊の序曲を奏で始める・・・。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

舞姫』といえば森鷗外ですが、川端康成も『舞姫』というタイトルで作品を書いています。

伊豆の踊子』『雪国』『古都』などの傑作群から比べると地味さは否めませんが、バレリーナの母娘の話だったりして、なんか川端康成っぽいやんって思って読んでみました。

後期作品でキーワードとなる「魔界」という言葉が初めて出てきた作品であり、同時期の名作『山の音』の戦後の歪な家族関係にも通ずる作品でもあるのでとても興味深く拝読しました。

図書館で見かけて借りて、2025年末から2026年はじめにかけて年をまたいで読了したのも印象深い作品でした。

旅行先、実家でも読んでいたので、どことなく旅情と綯い交ぜになって不思議な感覚で読み進めました。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

いや、まず触れねばならぬのは矢木一家のクセの強さ。

千鳥のノブもビックリです。

クセがスゴイ!!

ノーベル文学賞を受賞した文豪・川端康成の書評で、お笑い芸人のネタを被せてくる不謹慎な書評を書いているのは僕だけでしょうね(笑)

 

まあ、しかしクセ強めな一家ですよ。

母・波子はバレリーナで、40歳を過ぎても美しく、名家育ちのお嬢様で、現代流に言うとちょっとメンヘラ気質。

父・矢木は皮肉屋の穀潰しで、妻の資産で生活しながらそれでいて自分の金はせっせと貯め込んでいるどうしようもない愚物。

長女・品子はバレリーナとしては有望だけれど、師であり現在はバレエをやめて伊豆にいる香山を愛している。

長男・高男は若いのにシニカルなものの見方をして、家族、国家ですら信じられない寂しい人間。

こう考えると、品子が一番まともなように思いますが、物語の最期に突然香山に会いに行くために発作的に電車に飛び乗ってしまうような激しさを持っています。

父・スパイ、母・殺し屋、娘・超能力者のスパイファミリーもビックリなスパイラル(捻じれた)なファミリーですね。

 

お前ら何してんねん!!って、突っ込みながら読むだけでスルスル読めてしまう感じの登場人物たちのキャラクターと舞台設定が面白かったですね。

竹原と波子の結婚前の交際と、品子の香山への恋慕と慰問訪問の話など本来は核になりそうなエピソードが過去のものとして描かれているのが興味深かったですね。

現在が過去と常に呼応して描かれているのが、物語としての深みになっているように僕は感じました。

 

登場人物たちが感じているそれぞれの虚無感。

矢木家の4人が感じているような喪失感は何なのでしょうか?

かえって困難だった戦中のほうが、家族として助け合いながらまとまっていて、戦後に手に入れた自由を持て余すように関係が解けていくさまが、切なくもアイロニカルでした。

戦争が原因で堕落した修一が家庭を乱していく様が描かれていた『山の音』とは対照的な家族の描き方のように思います。

 

舞姫』は家族を描いた物語であり、夫婦関係のねじれや奇異さを描いた作品でもあると思います。

70年以上昔に描かれた作品でありながら、夫婦間の愛の歪みや不実が描かれていて、さながら現代の希薄な夫婦関係、家族関係を描き予言したような作品でもあるかと思います。

「結婚はみんな、一つ一つ非凡のようですわ。・・・平凡な人が二人寄っても、結婚は非凡なものになりますのよ。」

夫以外の若い男を愛することで、かえって夫との関係性が良くなる妻(波子の友人)も描かれていて、自由であることで歪んでいく夫婦関係について描かれていたようにも感じました。

夫婦でいながら、家族でありがらも孤立していくという寂しさ。

「孤児根性」と自ら蔑んだような、川端康成の孤独な生い立ちが作品に反映されたのでしょうか。

 

さまざまに入り混じっていく人間関係ですが、僕としては『古都』のような女性同士のやり取りの場面なんかが好きです。

舞姫』では、波子、品子、友子のやり取りですね。

とても感受性豊かに、それぞれの感情とかなしみが描かれていて、その心の動きに魅せられました。

かなしみ。

「悲しみ」でも、「哀しみ」でも、なく「かなしみ」と平仮名で表記されている川端康成の感じている「かなしみ」がとても情緒深く心の深いところに沁みていくようです。

日本古来の「もののあわれ」などの言葉に通ずるような、この国で大事にされてきた淡い心の移ろいを描くのがとても上手な作家だと思います。

崩壊していく家族の姿を現代的に描きながらも、3人の女性の間に描かれている古来からこの国に存在する「かなしみ」が描かれているのもアンビバレンツな感じで良かったです。

 

3人の女性はかなしい愛に生きています。

波子は妻がある元カレの竹原を愛してその妻に嫉妬し、品子はバレエを捨てて伊豆に籠った香山のことが忘れられず、友子は妻子ある男を愛してその男の妻が病弱なために彼の家族と子供たちを養うためにバレエを辞めてストリップ劇場で踊ることを決意する。

いやいや、どうしてそうなっちゃうんかなっていうぐらいに報われない愛に生きる3人の女たち。

穏やかで上品そうな外面に反して、心の内では炎が燃え盛っている。

何もかも焼き尽くすような恋情の激しさを感じました。

 

登場人物たちの中でも波子の心情がより仔細に描かれていて、恋人と一緒にいる時に白い鯉に見入ったり、「こわいわ」と急に恐怖の感情に囚われたりとつかみどころがありません。

韜晦としていて、どこか生命感を感じさせずに彷徨っているような、そんなつかみどころのなさがあります。

矢木も竹原もそんな波子のつかみどころのなさと、もの悲しさ、過剰なセンチメンタリズムを窘めながらも、強く惹かれて、結局は振り回されているようにも感じます。

バレエの演目で仏の演技をしてから一人の時に合掌をしたりしていて、どこか浮世離れしているようにも見えました。

結局、波子は竹原と添い遂げられたのか、家族は離散したのか結末は描かれませんでしたが、竹原との関係がどうあれ家族は崩壊していっていたように思います。

 

「魔界」という言葉は、矢木が所有する一休の書で書かれています。

「仏界、入り易く、魔界、入り難し。」

「仏界、入り難く、魔界、入り易し。」なら、悪に染まるのは簡単だが、悟りを開いて仏界に入るのは難しいみたいな意味でわかりやすいのですが、逆にすると難解で不気味に思えてきます。

品子は矢木にこの言葉の意味を問いますが、仏界は品子と波子の踊りのセンチメンタリズムのことだとか言って要領を得ません。

 

そもそも川端康成が『みづうみ』『眠れる美女』『片腕』などで描いた「魔界」とは何だったのか?

僕がこれらの作品から感じたのは、「取り返しがつかない過去の過ちに対する煩悶の末に変質する自我」であるように感じました。

地獄ではなくて、魔界。

地獄のほうがわかりやすいですが、なぜ地獄じゃなくて魔界なのでしょうか?

罪を犯したものが落ちて苦しむ世界というイメージが地獄ですが、魔界は自分自身も魔物になって入っていくおぞましい世界という印象があります。

魔物たちが跳梁跋扈する世界に入るために、自らも魔物になる。

一線を越えていく、人として超えてはならない何かを。

それが川端康成のイメージする魔界だったのではないかと僕は思います。

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5、終わりに

 

ちょっと最後は「川端康成の魔界論」みたいになってしまいましたが、『舞姫』はすばらしい作品でした。

まだ語りつくせぬところもたくさんあるのですが、まあキリがないのでこのあたりでやめておきます。

やっぱ、川端康成ええなぁ。

とりあえず、新潮文庫版全読破してみたいですね。

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【雑記】年末に旅行で小豆島に行ったら、エンジェルロードがデビルロードだった件について。

☆ひさびさに旅行に行った☆

 

ってなわけで、ひさびさに家族旅行に行きました。

どうやら30日、31日と休みが取れることがわかり、そこから宿を探してみたのですが、年末ということもありどこも高かったですね。

大人4人で10万超えとかさ。

物価高騰と訪日外国人観光客の増加で、えらい宿代も高騰してますなぁ。

 

最初、大分に行きたいなとか思って格安の宿を探し出したのですが、奥様が寒いから出歩きたくないとのたまってポシャリました。

そして、すったもんだの末に小豆島に行くことになりました。

う~ん、真冬の小豆島かぁ・・・。

どうせなら夏に海で泳いだりしかったなぁとか思いましたが、わりといろいろ行くところもあったので、結局小豆島に旅行に行くことになりました。

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コンセプトは、宿に泊まってあまり出かけずにのんびりするということだったので、そこまでせかせかせずに朝9時過ぎにのんびり出発。

高速道路を赤い彗星のヒロ氏の運転でぶっ飛ばして、11時過ぎに高松到着。

昼食を食べようと調べていたうどん屋に寄るも、3店舗とも激混みで、駐車場に止められない事案が発生。

ガッデム!!どんだけうどん好きなんだよ!!香川県民めっ!!

とか思いましたが、「手打ちうどん桃太郎館」という、うどん屋が空いていたのでそこにピットインしました。

香川に来たんだから、ゼッテーうどんを食べるという執念が実った瞬間でしたが、息子たちには「どんだけうどん食べたいん」ってディスられましたわ。

 

空いてるってことは、まずいんじゃ・・・とか思いましたがめっちゃ美味しくて、しかも安かった!!

ビバうどん県!!

麺はモチモチで、スープもカツオの出汁が効いていて最高でした。
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うどん喰ったあとは、栗林公園を散策。

うん、めっちゃ庭でしたわ!!

なんか、外国の観光客の人にタダ券をもらって、1人分無料になりました。

ラッキー!!

とりあえず、「サンキュー!!サンキュー!!」って言っておきました。

英語が得意で良かったと思った瞬間でした。

ちなみにTOEICは893点です。

ヤクザと覚えてください。

TOEICは5点刻み。
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日本有数の庭園を眺めて、国際交流もできて有意義な時間でした。

息子たちも、「庭なんか眺めて何が楽しいんぞ!!」と、たいへん喜んでいました。

車でフェリーに乗り込み、一路小豆島へ。

フェリーは、ポケモンヤドン推しでした。

からかい上手の高木さん』のラッピングフェリーもあるみたいっすね。
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小豆島に着いてすぐにエンジェルロードへ。

潮が引いている時に、島まで渡れるっていうロマンチックが止まらない観光スポットで、大切な人と一緒に手をつないで渡ると願いが叶うとかなんちゃら。

たぶん、渡ったあとに神龍が出てきて「さあ、願いを言えどんな願いでもひとつだけ叶えてやろう」とか言うシステムなんでしょうね。

うん、だいたいわかったわ。

 

んで、冒頭の画像ですよ。

ちゃんと調べて言ったのに、エンジェルロードはデビルロードになっていました。

・・・。

マジかぁぁぁぁぁぁあ。

 

まだギリ頑張れば渡れる感じではあったので、靴をビショビショにしながら渡っているツワモノもいましたが、お坊ちゃん育ちのヒロ氏は靴が濡れることに耐えられずに島を眺めて満足しました。

ワンチャン、じいやがおんぶしてくれたら、渡っていたかもです。

なんか謎の鐘があったので、鳴らしておきました。

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海はとても綺麗でした。

現場からは以上です。
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次男氏が堤防を歩いていてずり落ちて服がドロドロになるアクシデントが発生し、小豆島にまで行って、なぜか「しまむら」で服を買う破目になりました。

小豆島にも「しまむら」があって良かったです。

なんだかんだで1時間近く「しまむら」にいました。

僕も、「しまむら」で2000円のバッグを買いました。

 

服も汚れて軽く負傷して、テンションがダダ下がりな次男氏を連れてホテルに到着。

ホテルは、「ベイリゾートホテル小豆島」に泊まりました。

12階建ての海辺のリゾートホテルで、12階の露天風呂からの眺望は最高で、4回も風呂に入って、次男氏に「きっしょ!!どんだけ風呂好きなん?」って褒められました。

 

夕食のバイキングは刺身や寿司なんかもあって美味しかったです!!

しかも、アルコールも飲み放題!!

イエア!!

アルコールも飲み放題!!

大切なことなんで2回言いました。

アル中夫婦にはたまりません。

生ビール7杯ぐらい飲みました。

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ホロ酔いで、1階のラウンジで夜の海を眺めながら読書。

イエア!!

ちなみに川端康成舞姫』読んでました。

川端康成作品って旅情にピッタリだぜ。

イエア!!
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1階で浴衣を選べるのも楽しかったっすね。

ヒロ氏は黄色をチョイス。

旅館に行くと、絶対に浴衣を着るマンです。

なんか足袋もありました。

羽織もあったんで、はおりましたが、なんか宿で羽織とか文豪っぽいぜイエア!!って感じで文豪コスプレ気分でした。
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宿のすぐ前が海で、朝の景色もブエナ・ビスタでした。

朝食もバイキングで豚のように喰いまくりました。

近くの席に浴衣を着た綺麗な奥様がいらっしゃったので、コーヒーを飲みながら上から下まで舐めるように拝観奉りました。

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チェックアウト時間の10時まで宿でのんびりして、オリーブの丘公園へ。

魔女の宅急便のロケ地で、ほうきで飛ぶ写真が撮れるとこっすね。
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ほうきの写真は撮ったのですが、政治的な事情で掲載は叶いませんでした。

代わりにオリーブの木をご覧ください。
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妖怪美術館とかめっちゃ行きたかったのに、次男氏が帰りたいモードになったのでフェリーの時間を繰り上げて帰宅の途に。

つーか、そのまま実家の宇和島まで長男氏と次男氏を送り届けました。

妖怪美術館めちゃくちゃ行きたかったな~。

ルーブル美術館と同じくらい、行きたい美術館です。

yokaimuseum.on-the-trip.com

 

まあ、飯と酒と風呂を堪能できたので良い旅行でした。

飯と酒と風呂が重要なんです。

飯と酒と風呂が。

大事なことなんで、3回言いました。

イエア!!

現場からは以上です(終)

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【映画・アニメ】『AKIRA』~世界的に愛されるサイバーパンクアニメ~

1、作品の概要

 

AKIRA』は1988年7月16日に公開された日本のアニメ映画。

原作は、大友克洋の漫画『AKIRA

監督・脚本を原作者の大友克洋がつとめた。

音楽は芸能山城組が担当した。

上映時間は124分。

世界中に多大な影響を与えた。



 

 

2、あらすじ

 

1988年、新型爆弾が東京に投下されて壊滅状態に陥る。

31年後の2019年のネオ東京。

荒廃した街で、反政府ゲリラとアーミーの衝突が繰り返され、治安は悪化していた。

不良少年の金田は、幼なじみの鉄雄らとバイクで暴走し、ケンカに明け暮れる日々を送っていた。

しかし、鉄雄が不思議な能力を持った謎の少年・タカシを目撃し、事故を起こしてアーミーに囚われてしまう。

事故をきっかけに不思議な能力に目覚めて巨大な力を手手にする鉄雄に大佐も注目し始めていた。

一方、金田は反政府ゲリラのケイと知り合い、共に鉄雄がいるアーミーのラボに潜入するが・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

1980年代に一大ブームを巻き起こしたAKIRAですが、僕も高校生だか、大学生の時に観て衝撃を受けました。

サイバーパンクな世界観がヤバすぎます。

村上龍『コインロッカーベイビーズ』と似た香りがしますね。

音楽も最高にぶっ飛んでいて大好きです。


www.youtube.com

 

今回、正月早々にNHKで『AKIRA』を放送するとのことで30年ぶりぐらいに観ました。

NHKぶっ飛んでんな!!

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

AKIRA』は奥様も好きで、いつぞやか仕事から帰宅すると、爆音でアキラのテーマがかかっていて、リビングがかなりクレイジーな空気になっていました。

そんなわけで、正月から夫婦で『AKIRA』を視聴。

全然、正月っぽいアニメじゃないけどな(笑)

NHKさんグッジョブでした。

民放と違ってCMがないのもええわな。

 

第3次世界大戦で東京に爆弾が投下されて、荒廃したネオ東京っつー世界観もかっちょええですね。

リドリー・スコット監督『ブレードランナー』の世界観とも相通ずるものがありました。

絵のクオリティもめちゃくちゃ高い。

これが30数年前の作品とは信じられませんでした。

 

金田のバイクがドリフトするシーンは有名ですが、メカ全般のデザインもめちゃくちゃかっこよかったっすね!!

銃とかもすげーかっこよかったっす。

 

原作未読勢ですが、映画は2巻までぐらいのエピソードで結末も原作とは違うものになっているみたいですね。

ナウシカと同じ感じみたいっすね。

うーん、原作もぜひ読んでみたいなぁ。

 

なぜ鉄雄が力に飲み込まれていったのか?

そこにはいつも金田に助けられていた過去とが関係していました。

幼いころからずっと一緒だった2人。

やっぱり、友達とは対等でいたいって思いますし、ずっと鉄雄は情けない自分にコンプレックスを抱いていたのでしょうね。

国家を巻き込んだサイキックバトルとアキラの謎が物語の太いたて糸だとしたら、金田と鉄雄の友情も物語を彩る重要なよこの糸だったのだと思います。

 

「もう始まっているからね」

人類の次なるステージへの前触れなのか。

ラストは謎めいていて、余韻が残りました。

 

 

 

5、終わりに

 

2019年が物語の舞台で、作中でも翌年に東京オリンピックが開かれるということ、壁の落書きにオリンピック粉砕とか中止とか書かれていましたが、現実に東京オリンピックがコロナ禍で延期したことでAKIRAの呪いとか、AKIRAの予言とか言われていましたね(笑)

しかし、作中で描かれていた近未来を現実に通り越してしまうとはなんだか変な感じがします。

大人になって改めて見なおしてみて、新たな魅力に気づかされていい2026年のスタートになりました。

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【雑記】新年あけましておめでとうございます!!

☆楽しいお正月!!って、あれっ?もう3日?☆

 

もう3日ですが、皆様あけましておめでとうございます!!

いやー、正月もあっという間ですなぁ。

楽しいお正月もぬるっと過ぎていき、明日から仕事始めっすわ。

しかし、30、31日が休みで、1日は休日出勤扱いでちょろっと仕事して、2、3日が休みっていう僕的には近年稀にみる休みっぷりでした。

ちょこっと旅行も行って、実家にも2泊して妹家族と、弟ともゆっくり会えたしいいお正月でした。

 

いやー、でもあっという間でしたね。

明日からは現実に戻って、働いて働いて働いて働いて参ります。

びっくりするぐらい正月っぽい写真がなかったので、旅行先で撮ったなんかイイ感じの写真を載せておきます。

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それと、毛布で温もりながらキリっとした顔をしているウチの猫氏の写真を載せておきます。

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旅行記と、実家での出来事はまた書くかもしれないし、書かないかもしれない。

とにかく2026年もよろしくお願いします~♪

 

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【本】ポール・オースター『リヴァイアサン』~運命に翻弄されながらも繋がり続ける、か細くも尊い絆~

1、作品の概要

 

リヴァイアサン』は、ポール・オースターの長編小説。

1992年にアメリカで刊行され、2002年に翻訳版が日本で刊行された。

柴田元幸訳。

1993年にフランス・メディシス賞の外国部門を受賞した。

単行本で345ページ。

1990年のアメリカで自作の爆弾で爆死した男。彼を知るピーターは彼の物語を書き始める。



 

2、あらすじ

 

1990年、アメリカのウィスコンシン州で自作の爆弾の爆発で1人の男が爆死する。

彼の正体をFBIより先に気付いた作家のピーター・エアロンは、爆死した男・ベンジャミン・サックスについての物語を書き始める。

かつて親友だった2人の出会いは、1975年の大雪の朗読会。

作家だったピーターとサックスは、お互いの才能を認めつつ交流を深めていく。

しかし、ピーターはサックスの暗部を知り、彼の妻であるファニーと肉体関係を持ってしまう。

そして、1986年のパーティーでの落下事故がサックスを大きく変えてしまう・・・。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

なんかひさびさにポール・オースター読みないなぁって思ってて、なんかリヴァイアサン読みたいなって思って図書館に行ったらあったんで借りました。

前に読みたいと思って検索したら、市内の別の図書館にあって、僕がよく行く中央図書館にはなかったのですが、たまたまそこの図書館がリニューアルで閉館中で蔵書がこちらに来ていたみたいです。

まあ、こういうタイミングの良さにすぐにディスティニーを感じちゃう夢見勝ちな初老なのですが、こういう惹かれ合う瞬間みたいなのがあったりするように思いますね。

決して明るく楽しい物語ではありませんでしたが、人生の不可思議さ不条理さ、そして運命に翻弄されながらも繋がり続けるいくつもの尊くか細い絆を感じました。

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

リヴァイアサン』は、僕が読んだ3冊目のポール・オースターの本です。

なんで読みたいって思ったのか覚えてないのですが、ずっと読みたかった1冊でした。

柴田元幸さんの訳も読みやすく、後半は特に引き込まれるようにするすると読めました。

 

何が一番僕の心の琴線に触れたかと言いますと、サックスとピーターの友情ですよ。

男同士の友情の話とかグッとくるんすよ。

リヴァイアサン』はもちろんそんな単純な話ではないんですけど、あえて僕なりに物語の本質をザックリ語らせてもらえたら、2人の友情がやはり核になるのだと思います。

 

ドラマティックで印象的な出会いから、お互いを尊敬しながら友好を深めていく。

そこからサックスが爆死するまでの15年間。

とてつもなくいろいろなことが2人に降りかかります。

時に疎遠になりながらもお互いに親友であり続けたその姿に、僕もかつての親友との交流を重ねずにはいられませんでした。

 

そして、村上春樹の作品の僕と鼠。

いや、村上春樹好きの読者は2人のことを想起せずには読めなかったんじゃないですかね?

2人の出会いと、離れていた期間、そして別離。

僕と鼠の関係性を思わずにはいられませんでした。

 

そして15年という時間の中で起こる運命的な出来事の数々。

事実は小説より奇なりといいますが、人生で起こる奇妙な偶然を感じさせられるような物語の展開でした。

まさか、こんなことが・・・と思うけど、実際に起こったりするんだよね。

 

複雑に絡み合った運命の糸。

すれ違っていく想い。

起こってしまった悲劇と、いくつかの可能性。

戦火の弾丸のようのに降り注ぐいくつもの起こってしまった出来事に、僕たちはどのように抗して、何を受け入れるのでしょうか。

 

 

 

5、終わりに

 

まだそれほど多くは読んでいませんが、ポール・オースターという作家は僕の心の中でも独特に地位を占める存在となっています。

複雑に絡みあるような運命の糸を繊細に描きながら、そこでもがいている人生を照らしだしていく。

そんな彼の作品に心動かされました。

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【映画】『ノア 約束の舟』~ラッセル・苦労がラッセル・苦悩する話~

1、作品の概要

 

『ノア 約束の舟』は、アメリカの映画。

2014年3月28日にアメリカで公開され、同年6月13日に日本で公開された。

監督・脚本は、『ブラックスワン』などのダーレン・アロノフスキー

主演はラッセル・クロウ

ジェニファー・コネリーエマ・ワトソンアンソニー・ホプキンスレイ・ウィンストンらが出演している。

上映時間は138分。

ノアの箱舟の物語を新解釈で描いた。



 

2、あらすじ

 

はるか昔、神話の時代。

セトの子孫であるノア(ラッセル・クロウ)は、子供のころに父親をカインの末裔であるトバル・カイン(レイ・ウィンストン)に殺されてしまう。

伴侶(ジェニファー・コネリー)を見つけて、セム、ハム、ヤフェトの3人の子供に恵まれていたノアは、ある日洪水で世界が滅びる夢を見て、神が人間を滅ぼそうとしていることを知る。

祖父のメトシェラ(アンソニー・ホプキンス)と会うために家族を連れて旅に出たノアたちは、途中で賊に襲われた少女・イラ(エマ・ワトソン)を助けるが賊に襲われて危機に陥る。

泥の巨人のオグに危機を救われたノアはメトシェラと再会し、衝撃の事実を知る。

そして、自らの使命を悟ったノアは・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

この間、『トロイ』を観て、紀元前のヨーロッパとかの神話的な話の映画とかおもろいなって思って、『ノア 約束の舟』も観てみました。

主役がラッセル・クロウだったのも興味をひかれました。

ある時は剣闘士、ある時はロビン・フッド、ある時はバチカンエクソシスト、そして今回は・・・預言者ノアです。

壮大な物語が圧倒的なスケールで展開していて、没頭しました。

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

この間ラッセル・クロウ主演の『ロビン・フッド』観て、次に観たのがまたしてもラッセル・クロウ主演の『ノア 約束の舟』で、どんだけラッセル・クロウ好きなんやろ?って感じです。

ワンチャン、明日目が覚めたらラッセル・クロウになってるかもしれませんね。

ラッセル・ヒロウ。

 

旧約聖書の『創世記』に出てくるノアの物語。

旧人類は全て滅びたので、ノアが現在の人類すべての祖先ということになるみたいっすね。

ちなみにノアは、950歳まで生きたとか。

ありえねー(笑)

でも、ラッセル・クロウならそのぐらいペロッと長生きしそうな説得力があります。

 

カインの末裔との対立、かつての光の天使が神の罰によって泥の巨人となっていること、そして箱舟で動物たちを連れて家族と共に洪水後の世界を生きようとするも、ノアが自分たちの家族が最後の人類だと信じていたことが聖書とは大きく違う点ですね。

聖書では、箱舟には妻と3人の息子とそれぞれの妻が乗り込んだことになっていますが、映画では伴侶を得ているのはイラと愛し合っていた長男のセムだけで、イラは賊に襲われて子供の産めない体になっていました。

しかし、祖父メトシェラの不思議な力でイラが子供を身籠ったから、さあ大変。

「産まれてきたきた子供が女の子なら殺す」と言い放つノア。

 

あれあれあれぇ~~~?

ノアって、聖人じゃなかったの?

これも神の使命のためとか、真面目過ぎる人がおかしくなっちゃう典型例っていうか、聖人だったのに急に殺人鬼みたいになっちゃって、こえ~って感じでした。

 

遠藤周作の『沈黙』じゃないけど、神は問いかけに沈黙し続けて、神の意向をどう解釈していいか悩み苦しむノア。

ラッセル・苦労が、ラッセル・苦悩になった瞬間でした。

セムとイラが小舟で脱出しようとすると、舟まで焼いて、もはや鬼のような表情を浮かべていたノアでしたが、まあ結局可愛い孫を殺せるわけないよね~。

 

「生めよ。ふえよ。地を満たせ」で、結局ここから人類やり直していいんすよね?神様?って感じのラストは良かったです。

ただ、伴侶となるかもしれなかった女性がカインたちに踏み殺されちゃって、童貞をこじらせちゃって1人旅立っていったハムが不憫でしかたなかったですね。

わりと人間ドラマが生々しかったですが、壮大な聖書の物語は面白かったです。

 

 

 

5、終わりに

 

ハリーポッターハーマイオニーを演じていたエマ・ワトソンも随分と大人のレディになっていて、オジサンはビックリでしたわ。

光陰アローの如しですね。

年末はまたいろいろ映画を観てみたいっす。

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【雑記】クリスマスはJAZZ PARTYに行ってきました!!会場に辿り着けない謎の6階の恐怖!!タダ酒飲みまくり!!知らないおばちゃんと仲良くなった、いつかのメリークリスマス。

☆ジム主催のジャズライブに行ってきました☆

 

僕が行っているジムのPSPO(ピースポ)では、ジムのみならず会員限定のイベントなんかもやっていて、12月も忘年会的な行事なんかもやったりしていました。

普段は、ふーんって感じで参加したことはなかったのですが、今回の企画はなんとJazzのLIVEが無料で聴けるという企画。

Jazz好きながら、ライブは未体験の僕はこの企画に飛びつきました。

し・か・もですよ?

お酒が飲み放題で無料とな!!

こりゃ行くしかないでしょ!!

PSPOさん、めっちゃ太っ腹やなぁ~。

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僕は仕事終わりの20時の会に参加。

仕事で残業があって、18時半に上がって、18時50分に家に帰って、入浴、着替え、ちょっとだけ夕食をかじって19時10分には出発というタイトスケジュールでした。

軽食ありって書いてあったんで、サンドイッチぐらいあるかなとか思いましたがせんべいとビスケットしかなかったので、あまり夕食は食べられませんでした(;'∀')

 

ちなみに奥様をお誘いしましたが、「行かない」とのことで1人参加しました。

クリスマスのジャズイベントに1人で乗り込むとか、我ながらさすがの男らしさですね(笑)

 

 

 

☆会場に辿り着けない三越6階の呪い☆

 

15分ぐらい前に会場の三越に着いたヒロ氏。

6階のE3ホールが会場とのことで、店内のエレベーターで6階に向かうはずがなぜか6階のボタンが点灯せず。

しょうがなく5階に行きましたが、エレベーターは止まっていて、階段も使えず6階に行けない問題が勃発しました。

エレベーター7階には行くのに、6階にだけ行けない謎の現象。

えっ、6階って実は存在しないとか・・・。

こわぁ!!

 

僕だけじゃなくて20~30人ぐらいの人が6階に向かおうとして、右往左往してさまようよろい状態になっていました。

とりあえず、関係ない書店のお姉さんに聞いたらすったもんだしてこの時間はなぜか6階に行けなくなるので、一度1階に降りて別のエレベーターで6階に行って下さいとのこと。

いや、なんでそんなに6階だけ差別されてるん?

夜になると魔物が出るとか?

周りの人たちに「1回1階に行くみたいです!!」とダジャレのようなアドバイス送り、ぎゅうぎゅう詰めのエレベーターで1階へ。

 

1階を探すもエレベーターが見つからずに、ガードマンに聞くと「1度外に出て外のエレベーターでしか行けません」との答え。

なんかドラクエかよっ!!みたいな展開でした。

そういや、屋上のフットサル場も夜は外のエレベーターでしか行けなかったっけなぁ・・・。

 

 

 

☆楽しかったJazzライブ☆

 

会場は立食パーティー形式で、ドリンクも勝手に自分で取るスタイルでした。

当然の如く、酒が置いてあるテーブルに陣取るヒロ氏。

シャンパンをがぶ飲みしまくりました。

他に缶ビール、チューハイ、ハイボールなんかもあって、アルコールが充実していました。

 

そして、LIVEがスタート。

30分でクリスマスのスタンダードナンバーを5~6曲プレイされていました。

はじめての生Jazzはよかったっすね~。

特にサックスの人が良かったっす。

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ヴォーカルの女性の方も上手でしたね!!
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そして会場を出たところで60歳ぐらいのパワフルなおばちゃんになぜか猛然と話しかけられました。

「あなたも1人で来たの!!」

「はい、そうっす」

「私も1人よ!!あなた痩せてるわね!!どうやったら痩せられるの?」

「やっぱ、有酸素運動っすかね・・・。あとは走ったりとか」

「ちょっとここで座って話をきかせてちょうだい!!」

「あっ、はい」

 

ってな感じで、エレベーター横の椅子に腰かけて、知らないおばちゃん相手にどういう運動したら痩せるのかを話すという謎のクリスマスになりました。

いやさ、なんか美女とのアバンチュールとかあっても良かったんじゃないすかね?

クリスマスだしさ。

なんで、僕はいつもこんなブログのお笑いネタになるような謎の減少に遭遇するんですか?

ねえ、神様。

15分ぐらい熱く語り合う僕たちを、Jazzパーティーを聴いて笑顔のカップルたちが珍しいものを見るような目で見ながら通り過ぎていきました。

ちなみにおばちゃんは、お酒は飲んでなかったみたいです。

素面であのテンションとは恐るべし。

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カップルだらけのクリスマスの夜をバーで満喫するヒロ氏☆

 

知らないおばちゃんと別れて、カップルだらけの夜の街へと繰り出すヒロ氏。

ぼっちでも大丈夫!!

俺には酒がある!!

ってなわけで、Bar jujuさんに久々にお邪魔しました。

ひさびさのマタドールうまぁい。

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店の開店記念日に作っているウィスキー。

もうすぐ30周年って言われてたかな?

ひさびさに来たのにマスターが僕のことを覚えてくださっていて、「宇和島出身でしたよね?」と一番左のウィスキーをすすめて下さいました。
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雪国で〆。

綺麗なカクテルですが、だいぶアルコール度数高め。
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jujuを出たあと、音溶に寄ってサクッと帰るはずが椅子で寝てしまい深夜に帰宅しました(;'∀')

楽しかったけど、今日は二日酔い気味でした。

お休みだったんで、良かったですが( ;∀;)

そんなクリスマスでした。

 

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