1、作品の概要
2000年に公開されたアメリカの映画。
古代ローマを舞台に、将軍から奴隷の剣闘士へと身を落とした男の闘いを描く。
監督はリドリー・スコット。
主演はラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセンも出演。
第73回アカデミー賞、第58回ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞
2、あらすじ
ローマが帝国として欧州を席巻していた時代。
将軍・マクシムス(ラッセル・クロウ)は、忠誠を誓っていた皇帝アウレリウスを暗殺した息子のコモドゥス(ホアキン・フェニックス)との確執から軍を追われ、処刑されそうになる。
故郷に帰ったマクシムスが目にしたのは、ローマ軍に無残に殺された妻と息子の姿だった。
失意のマクシムスは、奴隷としてスペインに売られて、剣闘士として名を挙げてローマに戻ってくる。
剣闘士たちが闘うコロッセオで、皇帝となったコモドゥスと再会したマクシムスは復讐を誓う。
3、この作品に対する思い入れ、キッカケ
何げに観たことがない映画だったのですが、ラッセル・クロウの男臭さに見事にヤラレて面白かったとですよ。
現在公開中の『ハウス・オブ・グッチ』のリドリースコットが監督ということもあり、興味をそそられました。
古代ローマが舞台で主人公がコロッセオで剣闘士として闘うという設定にも惹かれましたね~。
4、感想・書評
強くて家族思いのマクシムス。
部下からの信頼も厚く、ローマ皇帝・アウレリウスからも後継者に指名されちゃうくらい評価されている。
武人といった無骨な佇まいと実直さが、ラッセル・クロウにピッタリハマっていて良い感じでした!!
皇太子・コモドゥスはいけ好かない感じで、父・アウレリウスからも疎まれていますがマクシムスに皇位を譲ると聞き、父親を殺し自らが皇帝になります。
この愚帝役を『JOKER』で高評価を得たホアキン・フェニックスが。
いやー、こっちもクレイジーで執着心が強そうな感じがハマり役ですね。
どんどんブッ壊れていく感じがまたいい感じに気持ち悪くて良かったとですよ!!
コモドゥスの命令で処刑されたと思われたマクシムスは逃げ出して故郷に帰りますが、そこには先回りしたローマ兵に殺された息子と妻の変わり果てた姿が・・・。
ショッキングですが、まあこうなっちゃうよねぇな展開。
何度も挿入されていたマクシムスが故郷の麦畑を歩くシーン。
あれは、彼の願望だったのでしょうか?それとも死後の世界の風景?
絶望の淵に叩き落とされたマクシマムスは奴隷として売られますが、スペインの地の闘技場で頭角を現し、遂にローマのコロッセオで闘うことに!!
絶望に沈みながらも、運命に抗うように必死で闘い続けるマクシムスの姿は男らしくてカッコよかったですね♪
徐々に仲間も尊敬の目で見るようになります。
そりゃ、元ローマ軍の将軍なんすからね!!
ローマのコロッセオの5万人の観衆の前で闘う様子は、まるでサッカーのスタジアムでプレイする選手を彷彿とさせられました。
5万人の観衆の前で闘うとか、アドレナリン出まくりますよね!!
徐々に仲間からの信頼も得て、指示を出す元将軍。
ローマ軍将軍から奴隷の剣闘士ってめっちゃ落差あるけどマクシムスは、コモドゥスへの復讐をカテに勝ち続けます。
コニー・ニールセン演じるルシッラはマクシムスの元カノであり、コモドゥスの姉という重要な役柄。
悪女っぽい感じかと思いきや、後半はコモドゥスの狂気に振り回される哀れな女性になってしまっています。
強さと弱さを併せ持った感じが魅力的で良いですね♪
最後まで民衆を味方につけて英雄として戦い抜いたマクシムスの姿はめっちゃカッコよかったですね。
最後まで手に汗を握る感じで楽しめました(^O^)
5、終わりに
古代ローマの時代設定をうまくいかしながら、剣闘士として闘うマクシムスが復讐を遂げるまでの話をドラマティックに楽しめました。
音楽も、スケールが大きい感じで映画に合っていて良かったですね~。