☆日本代表VSドイツ代表マッチレビュー☆
カタールW杯で圧倒的に攻め込みながらも、カウンターに沈み1-2で日本に敗れてそのままグループステージで敗退という憂き目に遭った強豪ドイツ。
西ドイツ時代も含めてW杯優勝4回、準優勝4回を誇るブラジルと並ぶ強豪国で、2014年のブラジルワールドカップで開催国のブラジルを圧倒的な点差で葬って優勝しました。
そんな強豪ドイツ代表がW杯で2大会連続のグループステージ敗退というのは異常事態。
カタールW杯後も親善試合で調子が上がらず、フリック監督の解任の噂まで飛び出すほどのクライシス状態になっています。
ドイツはEURO2024の開催国であり、開催国の威信に賭けて無様な結果は残せない。
予選は免除されていますが、本番までの強化試合でチームを仕上げていきたいところ。
純粋なセンターフォワードが不在と言われてはいますが、サネ、ニャブリ、ギュンドアン、キミッヒ、リュディガー、テア・シュテーゲンなど各ポジションにトップレベルの選手を揃えているだけにチームが嚙み合えば、優勝も狙えるチームのはず。
今回は、ドイツホームでの開催ということもあり、負けられない戦いとなります。
重々しいドイツ代表を取り囲む空気に比べて、日本代表は直近のリーグ戦で主力選手が軒並み好調。
サイドバックやセンターハーフの層が薄いなどの問題もありますが、それを補って余るほどにアタッカー陣の好調が頼もしいですね。
アウェイとは言え、ドイツでの強化試合の開催はむしろヨーロッパで戦う選手たちにとっては移動距離が少なくありがたいでしょう。
まさか日本で試合をするほうが選手たちの負担が大きくなるような時代が来るとは思いませんでしたね(笑)
☆日本代表VSドイツ代表前半マッチレビュー☆
試合はドイツのゴールデンタイムに合わせて開催のため、日本では朝4時のキックオフでした。
日本代表のフォーメーションは4-2-3-1でスタート。
メンバーも大方の予想通りでした。
上田
三苫 鎌田 伊東
守田 遠藤
伊藤 冨安 板倉 菅原
大迫
対してドイツも4-2-3-1ですが、右サイドバックのキミッヒが偽サイドバック気味にボランチの位置に入ったりする可変フォーメーション。
ハヴァーツ
ニャブリ ウィルツ サネ
シュロッターベック リュディガー ズーレ キミッヒ
前半はお互いに高めにラインを設定しながら、中盤でボールを奪いサイドを起点にスピーディーに攻め合う好ゲーム。
W杯の時とは違い、日本も高めのライン設定でプレスをかけます。
お互いにCBからビルドアップしてサイドから突破口を見出したいところ。
序盤はドイツにボールを握られていましたが、日本も安易にクリアせずにドイツの強烈なプレスを受けながら中盤でボールを回します。
プレッシャーをかけられながらもダイレクトパスを交えて当たり前のようにドイツのプレスをかわす日本人選手たちに胸熱。
ヨーロッパで普段から揉まれている成果ですね。
11分、冨安が起点となり鎌田とのパス交換から菅原がタテに仕掛けてグラウンダーの速いクロス、伊東がニアサイドで合わせてGOALLLLLLL!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
日本1-0ドイツ
推しの菅原が完璧なクロス!!
伊東も難しいボールに良く合わせましたね~。
17分にも伊東が右サイドを突破してシュートを打ちますがテア・シュテーゲンに阻まれます。
日本は前半多くのチャンスを右サイドから作り出し、ドイツの左サイドを機能不全に追い込んでました。
18分、ドイツはギュンドアン→ウィルツ→サネと綺麗につないで抜け出したサネがシュート。ドイツGOAL!!
日本1-1ドイツ
20分には三苫が2人抜いてエリア内の守田にパスもクリアされます。
三苫は警戒されているのもありますが、本職がCBの左サイトバックの伊藤のオーバーラップも少なく、1対2を強いられる場面が多かったですね。
ただ、サネの突破が脅威で伊藤が上がるのが難しかったのもあるかもしれません。
21分、この日何度も起点になっていた冨安のロングボールから、右サイドの菅原がグラウンダーの速いクロス。
伊東がニアで触り、上田が中央で合わせてGOALLLLLLL!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
日本2-1ドイツ
QBK(急にボールがきた)でしたが、上田もしっかり合わせました。
ドイツもキレキレのサネを中心に反撃を試みます。
29分には伊藤のマークを振り切りドリブルで突破し、中央のウィルツがシュート。
32分にもサネが伊藤をドリブルで振り切り突破。
ドイツはサネ頼みでハヴァーツはふらふらとサイドに流れて幽霊化していました。
40分には上田がリュディガーからボールをかっさらいテア・シュテーゲンと1対1になるもシュートはセーブされます。
ノイアー不在でも、バルサの正GKのテア・シュテーゲンの安定感は群を抜いていました。
日本にとって上々の前半が終了。
☆日本代表VSドイツ代表後半マッチレビュー☆
日本にとって望外の前半。
しかし、後半開始からシステムチェンジをしてきます。
両チームともメンバーチェンジはなし。
上田
鎌田 伊東
守田 遠藤
三笘 菅原
伊藤 冨安 板倉
大迫
W杯の時と同じく3-4-3へのシステム変更ですが、あの時は劣勢の中いちかばちかのシステム変更でしたが、今回はテスト的な意味合いが強かったみたいですね。
ラインも前半より低めに設定してドイツの攻撃を受け流して、カウンターで一刺しという戦術でしょうか?
結果的にこれがドンハマりします。
47分、三苫のパスを伊東が裏で受けて上田にパス。
キーパーと1対1になりますが、またしてもテア・シュテーゲンがセーブ。
スリリングだった前半と打って違って日本が受けに回る時間帯が続きますが、ドイツも決定打に欠き退屈な試合展開へ。
ファールも多くなりますが、日本の最終ラインは冨安を中心に余裕を持ってドイツの攻撃を跳ね返し続けていました。
選手交代で、ワントップに浅野が入り、最終ラインに交代の谷口が入ってから安定感が増し、冨安、板倉は本当に素晴らしい活躍でしたね。
個人的には冨安にMOMを上げたいくらいです。
69分には、日本のカウンター発動。
三苫のパスから浅野が裏へ抜け出しキーパーと1対1になるもテア・シュテーゲンがまたしてもセーブ。
テア・シュテーゲンは完全な1対1を3回もセーブしました。
4点取られたものの、逆に彼がキーパーじゃなかったら5~6点取られていたかもしれないぐらいに素晴らしいデキでした。
ドイツもレジェンドのミュラーを投入するなど状況の打開を図りますが決め手に欠けます。
怖さを感じさせるストライカーの不在はやはり致命的ですね。
ゲルト・ミュラー、クリンスマン、ビアホフなど決定力の高いストライカーが前線にいるのはドイツの伝統だと思うのですが・・・。
ドイツ代表は覇気を感じさせるプレイもなく、会場はブーイングの嵐。
すると90分、交代で入った久保が相手陣内で左サイドバックのゴセンスからボールを奪い独走。
キーパーを引き付けて並走していた浅野に横パスちょんのプレゼントパス。
浅野が楽々ゲットしてGOOAAAAALLLLLLLLLLLLLLLLLLLL!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
日本3-1ドイツ
追いかけるドイツがラインを押し上げたところに一刺し。
思い描いた通りの展開で、ドイツにとどめを刺しました。
そして、浅野と久保でダブルジャガーポーズ。
このまま終わると思いきや、久保が右サイドをドリブルで抉り中央へロブ気味のクロス。
そこに何故か走りこんでいた田中碧がヘッドでGOOAAAAALLLLLLLLLLLLLLLLLLLL!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
日本4-1ドイツ
もうお祭り騒ぎですよ!!
ケーキにイチゴがのりましたね♪(倉敷さん風)
ラ・レアルの魔法使い・久保が途中出場で2アシスト。
短い時間ながらも結果を残しました!!
これだけ完璧に戦術がハマるとは・・・。
あのドイツ相手にアウェイで4-1という、強化試合ながら歴史に残る大勝ですね。
これでさらに日本代表の強さが、衝撃と共に世界に知れ渡ることでしょう。
本当に素晴らしい勝利!!
逆にドイツはお通夜状態。
ヴォルフスブルクの惨劇として、ドイツ国民の記憶に刻まれる1戦となってしまいました。
伊東純也は攻守に本当にスーパーで、圧倒的なスタミナとスピードを武器に日本の右サイドを活性化し続けました。
菅原はオーバーラップを繰り返し、高い技術からチャンスを演出。
遠藤は中盤でボールを狩り続けるだけではなく、左右に効果的にボールを散らし。
板倉はドイツの攻撃を跳ね返し続け、1対1でドイツのアタッカー陣を封殺しました。
そして、なんといってもこの日は冨安。
前半の2ゴールの起点となるロングボールに前後半と違う戦い方にもスムーズに対応するインテリジェンスも素晴らしかった。
ドイツのカウンターから独走するサネを後ろから追いついて止めたのはハイライトでした。
今までにこんなに足が速いセンターバックはいなかったですし、攻撃への貢献度も高く、1対1や空中戦も強いなんてコンディションさえ整っていれば、日本の史上最高のCB間違いなしですね。
いやー、今シーズンは怪我無くやってほしいですねぇ(;^ω^)
アーセナルのアルテタ監督は観てくれてましたかね?
本当に最高の試合でした。
次は12日のトルコ戦も楽しみです!!
次戦は、間隔が短いから今日とスタメンを入れ替えてくる可能性も高いと思うので、出番がなかった選手たちの活躍にも期待したいですね。
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