☆部屋とワイシャツと私とブラー☆
1990年代に綺羅星のようなデーモン・アルバーンの音楽センスと、グレアム・コクソンのアグレッシヴなギターでUK音楽シーンを席巻したブラー。
oasisとのライバル意識剥き出しの争いは、ブリットポップ論争と言われ世界中の注目の的となっていました。
ビートルズを崇拝して、シンプルでクラシカルなロックンロールを奏でていたoasisが、中心メンバーのギャラガー兄弟はじめ不愛想で破天荒だったのに比べて、キラキラしていたのがblurでした。
音楽性もこれでもかとばかりのポップ感。
デーモンがソングライティング能力を存分に駆使してとことんキャッチーでポップなんだけど英国的なシニカルさを感じさせる詩の世界で、一世を風靡しました。
初期の4枚のアルバムもいいですが、闇堕ちしてダウナーなギターサウンドに移行した5枚目のアルバム『ブラー』や、『13』あたりが好きでした。
『ソング2』はTVの効果音などでもよく使われている名曲ですね。
『13』以降は全然聴いてなかったですが、グレアムが離脱したり、なんやかんやあったみたいですね。
デーモンはゴリラズでその間に世界的に大ブレイク。
村上春樹もフェイバリットにあげていますね。
☆久々にblurのアルバムを買ったらめちゃくちゃシブくて良かった件☆
そして、なんやかんやあって、2023年7月に9枚目のアルバム『THE BALLAD OF DAREN』がリリース。
色んな人から好評価されていて気になっていました。
アルバムからカットされたシングル『NARCISST』がジワる感じに良かったので、最近購入。
岩から湧き出した清水が枯れた肉体を潤していくみたいな。
そんな体の細胞一つ一つに沁みこむような良い曲です。
いやー、派手さはないけどめちゃくちゃ沁みるするめアルバムですね。
噛めば噛むほど味が出る。
アルバム全編通して、これで世界を変えてやろうとか、新しいなにかをやってらろうみたいな気負いは一切感じられずに、肩の力を抜いて街角でバッタリ出会った旧友とカフェで話し込むような素朴で味わい深い音が鳴っていました。
いや、シブい。
究極までに無駄が削ぎ落されて、素朴で美しいメロディーに必要な音が必要なだけ鳴っているような印象でした。
ただ良い曲を良い演奏で届けたい。
そんなシンプルなバンドの願いが感じられるような良作だと思もいます。
The Balladもデーモンのどこか枯れたような、傷跡にそっと囁きかけるようなヴォーカルが最高です。
ストリングスが入って徐々に盛り上がってくる展開も良いなぁ。
コーラスワークも失禁ものの美しさです。
これを機にBLUR聴き直してみよかな。
ゴリラズも聴いてみたい。
歳をとって失うものも多いけど、過ぎ去った時間は取り戻せないけど、円熟味を重ねて時間の蓄積でしたか得られないものがある。
そんなことを思わせるようなアルバムでした。
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