☆4月のある晴れた朝にプールに出かけることについて☆
朝から降り続けた雨はいつもまにか上がり心地よい静寂と夜気で満たされていた。
ぼくは自室でハイ・ボールを飲みながら、村上春樹の新刊を読み耽っていた。
休みの前の日に好きな作家の新刊を読みながら、酒を飲むのはこの世にあるいくつかの至福のひとつだろう。
あるいは、あなたは美女と食事を楽しんで、そのあとにベッドを共にすることが至福だと言うかもしれないが・・・。
時折、長男の部屋から聞こえる奇声を除いて、完全な静寂が部屋を包んでいた。
しかし、静寂は破られる。
痩せこけた死神のような足音が近づき、ノックもなしに出し抜けにドアは開かれる。
「明日はプールに行かなければならない」
次男氏が、年老いたがん患者に余命宣告をする医者のように、ぼくにきっぱりと宣言した。
プール?
頭の奥が痛み出し、ぼくは両手の指でこめかみを揉んだ。
それはハイボールの酔いのためためだったのか、それとも突然投げかけられた不穏な言葉によるものなのか、ぼくには判断がつかなかった。
「プール?」
と、実際にぼくは声に出して言ってみる。
それは社交パーティーで間違った服装で来てしまった哀れでみすぼらしい中年の男のようで、中空を彷徨いか細く消えていった。
「そのプールに行かなければならない。なにがあろうと」
「君はプールに行きたいと言う」
次男氏は頷いた。
「どうしてだろう?今は4月でプールが開いていないことはわかっているよね?」
「室内の温水プールがある」
やれやれ、なんでまだ肌寒い4月にわざわざプールなんかに行かなければならないのだろう?
しかし、4月のある晴れた朝にプールに出かけることもそれほど悪くないような気がしてきた。
「悪くない」
ぼくはまた声に出して言ってみる。
自分自身を励ますみたいに。
いいじゃないか。
なにもアラスカでオーロラを見たいと言っているわけじゃないんだから。
「オーケー。わかった」
ぼくは肩をすくめて、諦めたように笑顔で言った。
「明日の朝、ぼくは君をプールに連れて行く。1時間ほど一緒に泳いで、また家に帰ってくる。延長はしない。それでいいね?」
次男氏は返事の代わりに頷くと、柳の下の幽霊のようにいつの間にか消えてしまっていた。
ぼくはハイボールの残りを飲み干すとベッドに潜り込んだ。
ベッドの中でぼくはプールのことを考えた。
塩素の香り。
水中のくぐもった音。
多崎つくる。
水泳によってもたらせる適度な疲労感。
悪くない。
やがて春の泥のような深い眠りが訪れた。
☆回りくどいですが、そんなわけで今日はプールで泳いできました!!☆
村上春樹っぽく書いてみましたが、どうだったでしょうか(笑)
全然似てねーとかの苦情は、出版元の新潮社までよろしくお願いします(๑≧౪≦)
上のやりとりは実際に昨日の夜のやり取りですが、なぜかプールに行きたいとか言い出した次男氏。
運動になるからいいかってことで、朝の9時半からプールに出かけました。
以前はちょいちょい1人で冬でも泳ぎに来ていたこともありましたが、水泳も全身運動だし、身体への付加が少ないので、いいエクササイズになりますね。
特別に速いわけではないですが、水泳にはまあまあ自信があります。
一時、トライアスロン参加も視野に入れてトレーニングしていたこともありましたが、さすがに挫折しました(笑)
真夏に海でのスイムを1.5キロ、自転車40キロ、ラン10キロはヤバすぎますね(^_^;)
まぁ、いい運動になったし、朝から健康的でした!!
そのあと、長男と買い物に出かけたり、村上春樹の新刊の続きを読んだり、夕方はジムでまたたっぷり運動したり充実した休日でした~。
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