ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【雑記】ワイの上京物語!!東京で夢を叶えてビッグになるつもりが、わりとピッグになった在りし日の話・・・。

☆俺は夢を叶えるために東京に行くよ・・・。だから・・・。さよならだ・・・☆

 

まだ肌寒さが残る風に身を震わせながら僕は駅までの道を歩いた。

少し早めに咲いた桜の花びらが風に舞っている。

夕暮れ時の薄闇に吸い込まれていく鮮やかなピンクに目を奪われる。

 

今日、僕はこの街を出て行く。

そう、自分の夢を叶えるために。

苦楽を分かち合った友も、愛した恋人も全部捨てて・・・。

でも、さよならは言わない。

誰にも今日出発することは告げてない。

 

夜行列車のチケットを握りしめて駅についた僕の前に、彼女の姿があった。

信じられずに呆然と立ち尽くす。

「あなたがどこにいても」

彼女の頬を涙が伝う。

「ずっと想ってる」

それだけ伝えると、彼女は僕に紙袋を渡し足早に立ち去った。

まるで怒っているみたいに足早に立ち去る彼女の背中を、僕はただ見送った。

 

夜行列車の中で彼女の作って弁当を食べながら手紙を読む。

「なんだよ、このおにぎりはやけに塩味がきいてらぁ」

いつの間にか僕の両目にも涙が溢れていた。

アイツの泣き虫がうつったのかな?

 

僕は夜行列車の窓を押し上げて声の限りに叫んだ。

「絶対にビッグになってオマエを迎えに行くからな!!」

僕の声は故郷の山々にいつまでも響いていた・・・。

 

 

 

みたいな感じで上京したかったなぁ(笑)

はい、もちろん全てフィクションです!!

いや、実際はフツーに飛行機でビューンと行きましたよ(๑≧౪≦)

夜行列車で上京とか情緒ありますけどなぁ。

 

 

 

☆渋谷にポール・スミスのシャツを買いに行く☆

 

フツーに大学進学のために愛媛から横浜へ。

ヒロ青年は予備校時代に出会った友人Aの影響もあって虎視眈々とオシャレ大学生への華麗なる変身を狙っていました。

 

hiro0706chang.hatenablog.com

 

カフカ『変身』では一夜にして人間から芋虫に変身してしまいましたが、僕も一夜にして田舎のダサ男から、メンズノンノのモデルみたいなシティボーイに変身しているに違いない・・・。

根拠のない希望を胸に抱き、大学生デビューを目論んでいた僕は、地元の谷本書店で「東京ブランド」なるコテコテなファッション雑誌を買いました。

これで俺もナウなヤングに早変わりだぜ!!

 

この雑誌、付録に東京のブランドショップMAP的なものが付いており、僕はそれを頼りにあるものを買いに行くことを決めていました。

そう、それはポール・スミスのシャツ。

友人の影響を受けた僕は、かつてはポール・マッカートニーとボール・スミスの区別もつかなかったのも棚に上げて、いきなりオシャレ上級者になろうとしていました。

それは、サッカーでいうといきなりオーバーヘッドをしようとしたり、バスケでいうといきなりダブルクラッチを決めようとするぐらい無謀な挑戦だったのでしょう。

 

大学の受験の後に工事現場のアルバイトで稼いだ軍資金を握り締め、いざ渋谷へ!!

まず、渋谷駅までたどり着くまでが至難の業でした。

ええっと、何たら線から何たら線に乗り換えてぇ~。

えっ、一回改札から出なくていいの?

同じJRならOK?

っつか、JRじゃない電車って何だよ?

地元じゃそもそも走ってるのは汽車(動力がディーゼルでしたので、僕の狼狽ぶりがわかっていただけると思います。

大学の友達に「汽車に乗ってー」とか言うと「えっ、汽車?石炭で動くやつ?ww」とか馬鹿にされたっけなぁ~~~。

 

渋谷って、なんかオシャレな人達が集まりまくってるイメージだったんで、単身乗り込むにはめちゃくちゃ勇気がいりましたよ!!

もうモデルみたいな人ばっか歩いてて、田舎者は馬鹿にされて笑われるんじゃないかと・・・。

とりあえず、その時の自分の最強にオシャレな服を着て渋谷に挑みましたとも!!

なんかチェックのズボンにチェックのバッグとかで、どんだけチェック好きなんだよ!!

チェッカーズかよ!!ってな感じの服装だったのですが、当時の僕にはロトのズボンと天空のバッグぐらいの最強装備でした。

 

 

 

☆渋谷はラビリンス・・・。からのシャツGET!!☆

 

最強装備を纏った愛媛の勇者ヒロは、囚われた姫君の声を頼りに渋谷のダンジョンへ向かいました。

いや、どんだけ出口あんねん!!

ワイの地元の駅やったらなぁ、出口なんて一個しかないねんやで!?

切符もオッサンがハサミでパチパチ切ってんねん!?

どんだけ人を迷わす気満々なんや!!

このドアホ!!

渋谷はラビリンスやぁ~~~~~~~~~!!

 

ってな具合で、まずどの出口から出るかわからんかったのですが、持ち前の適当さを発揮し(O型)、とりあえず外に出てみました。

ってか、改札自動で後ろからバンバン人来るし、一発でシュッと切符入れられんかって失敗したら、田舎もんやってバレて、後ろのキレイめのお姉さんに舌打ちとかされて、一生消えないトラウマを抱えてしまったらどないしょーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!

とか、思いながら震える手で切符を自動改札機に差し込みましたがな。。

いや、マジで最初の頃は切符を自動改札機に通すたびに手が震えていた壊れるくらい愛しても3分の1も伝わらない、純情な感情は空回りなこのチキンマイハート。

 

まぁ、そんなこんなで駅に出て地図を眺めましたが、まーちんぷんかんぷん。。

ってか、久々にちんぷんかんぷんとか言いましたね。

5~6年後には渋谷のクラブ行きまくって、渋谷は「俺のガーデンだぜ!!」とか言ってたヒロ青年もこの時点では渋谷は魔境。

まるでラスボスのラストダンジョン並の難解さでした。

FF3ぐらいの。

 

ヤバい・・・。

こんな時にモンスター(チーマーとか)に遭遇したら・・・。

死んだらゴールド半分になるんやで・・・。

チビりそうになりながら、善良そうなお爺さんを見つけて道を聞いてみることにしました。

「すみません、お爺さん!!ポール・スミスのお店はどこでしょうか?」

お爺さんは珍しい生き物を見るような目で僕を眺めた後に、一緒に地図を見ながら場所を教えてくれました。

東京の人って怖い人ばっかだと思ってたけど、優しい人もいるじゃん!!

そして、とうとう僕はポール・スミスのショップにたどり着きました。

 

お店にはたぶん1時間ぐらいいたでしょうか?

相当な不審人物だったかと思います(笑)

緊張で脇汗をかきまくりながら、店員の声掛けに過剰反応しつつ、獲物を狙うハゲタカのようにシャツの周りを何度も旋回しているチェック野郎。

それが僕でした。

そして、熟考のあげくに1枚のシャツを選びレジに突入しました!!

 

それは、真っ赤なチェック(っぽい?)のシャツでした。

いや、なんで普通の黒とかにしなかったんだよ!!

んー、でもやっぱり赤が好きなんだろうなぁぁぁぁ。。

チェック×チェック×チェックでさらにチェッカーズ風味な藤井ヒロのギザギザハートの子守唄でした。

若い子にはわかんねぇだろうなぁぁぁ。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

☆東京ビギナーを待ち受ける悪魔の罠・・・。GREENも慄くキセキのGREEN車☆

 

念願のポール・スミスのシャツを手に入れて意気揚々と凱旋しようとした僕。

都会は怖いって思ってたけど、そんなことないかもしれないな・・・。

なんて、思ってた矢先に恐ろしい都会の罠が待ち構えていたのです。

それはGREEN車という悪魔のようなシステムでした。

 

品川駅から戸塚駅に帰る時に横須賀線のホームで電車を待つ僕。

手にはしっかりとポール・スミスの袋(だっけ?)が握り締められていました。

まるで魔王を倒した勇者のような圧倒的な充実感と、凱旋の道すがら勇者ヒロが見せた油断に悪魔がつけ込んだのです。

地元の1両車両の汽車からは考えられないような果てしなく長い車両が唸りを上げて僕の眼前を走り、ゆっくりと魔界へのドアを開けました。

「この電車は何か違う・・・。もしかしたら特急なのか?」

ちなみに田舎では特急の汽車は料金が高くて特急料金なるものがあります。

僕は、恐れながらも思いました。

「だけど俺はポール・スミスのシャツを着る男だ!!これぐらいのことでビビってどうする!!」

と、勇ましく。

まるで無限列車に乗り込む煉獄さんのように胸を張って横須賀線の列車に乗り込みました。

 

僕の周りにはほとんど人はおらず、車内もほとんど人影がありませんでした。

「どうなっているんだ?何かマズイ予感がする・・・」

やはり、この電車は特急だったのか?

いや、そもそも戸塚駅に停るのか?

テンパりまくるヒロ青年。

やはり都会は恐ろしいとこだった・・・。

 

静かにドアが開いて、誰もいない車内に車掌が入ってきました。

「切符を拝見させていただきます」

その死神のような目をした車掌は僕の切符に目を通すと、グリーン車料金を数百円要求しました。

僕は「やっぱりこの列車は特急だったんだ」と思いながら断腸の思いでお金を払いました。

しくじった。

東京を超越したような全能感を感じていたけど、この街はシャツ1枚で僕に心を開くほど甘くはなかった・・・。

最後にこのような悪魔のような罠を用意しているなんて。

やっぱり油断はできない・・・。

恐ろしや恐ろしや。

よもやよもやだ!!

 

そのようにして、僕の冒険は終わりました。

それから真っ赤なシャツを着てキャンパス内で浮きまくったのはまた別の話。

おあとがよろしいようで。

 

 

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