ヒロの本棚

本、映画、音楽、写真などについて書きます!!

【育児】スマホをめぐる冒険~小6の次男氏にスマホを買うか否かの葛藤の記録とヒロ家の教育論~

☆次男氏がスマホを買いたいと言ったから・・・☆

 

いやー、アレっすよ。

4月から小6の次男氏がスマホを買いたいとか言い出しましてね・・・。

ええ、スマートなフォンですよ・・・。

どう対応したのか、ちょっくら書いてみたいと思います。

 

最近のチャイルドはマジ贅沢で、スマホを持つタイミングもどんどん低年齢化してますねぇ・・・。

いや、もう高校生からでいいんじゃね?とも思いますが、早めにリテラシーを身につけさせてほうがいい気がしますし、悩むところです。

 

 

 

☆ちゃんと子供の話を聞いてあげましょう☆

 

まずは子供の話をちゃんと聞くことが大事だと思います。

僕も息子たちの訴えには真摯に対応しています。

そんなわけでスマホを買ってほしいという次男氏の訴えにも、僕は優しく話を聞きました。

 

次男氏「スマホが欲しいんだけど!!」

ヒロ氏「あん?寝ぼけてんのか?このクソ野郎が。小学生にスマホなんて必要ねーし」

次男氏「クラスの友達もみんな持ってるし!!」

ヒロ氏「全員じゃねぇだろ?最後の1人になったら言えや?つーか買わねぇし」

次男氏「LINEできないと仲間外れになるし」

ヒロ氏「知るかよ。手紙でも書けばいーじゃん」

 

 

 

☆ダメな時はちゃんと理由を説明しましょう☆

 

ダメな時はなぜダメなのかきちんと理由を説明してあげましょう。

納得いくまで気長に話し合うことが、子供にとって良いことです。

 

次男氏「なんでスマホ買ったらダメなん!!」

ヒロ氏「いや、兄貴も中2からだっただろが?なんでお前が今買うんだよ?」

次男氏「時代は変わってるんだよ!!乗り遅れてもいいの?」

ヒロ氏「知らねーよ。ダメなもんはダメなんだよ」

次男氏「なんで!!理由は?」

ヒロ氏「うるせー。エビデンスイカデンスもねーんだよ。うちは会津武士道なんだよ。なるぬものならぬのです」

 

 

 

☆親だからと言って、頭ごなしに叱ったり、立場を利用して押さえつけたりしてはいけません☆

 

親の立場を利用して、頭ごなしに押さえつけたりしてはいけません。

子供の意志を尊重してあげましょう。

 

次男氏「なんなん!!ウチの家最悪じゃん!!」

ヒロ氏「おう。最悪でわりーか。嫌なら出ていけや。山で一人で生きていけ。代わりに猫のナツを子供にして育てるわ」

次男氏「いやそんなん無理やし(笑)警察に捕まるで?」

ヒロ氏「いや、かんけーねーし。つーか、この家では俺が王様だし。俺の言うことを聞けや!!」

 

 

 

☆育児ってムズカシー!!って、結局スマホ買っちゃった☆

 

はい。

全部育児本の真逆をいく、意気地なしのワタシ。

今日も瞑想中、いや迷走中です。

イヤイヤ、コソダテムズカシーネー、シャッチョウサン、ヨッテカナイ?カワイイコイルヨー。

って感じです。

まさに歩く反面教師。

 

そんで、根負けして結局買っちゃってさ。

何をって?

ええ、スマホですよ。

でも、欲しいって言われると、買う理由というか言い訳を探してしまっている自分がいるのでアカンですね。

しかしブログフォローさせて頂いている皆さんの中には素晴らしい育児をされている方がいてマッドリスペクトですよ!!

ヒロ氏は、だいぶブレブレな子育てなうです。

 

そんでも会津武士道の「ならぬものはなるぬのです」というのは、現代のすぐにエビデンスがどうとか言う風潮に圧倒的なNOを突き付ける感じで見直されても良いように思います。

いや、暴論かもですが。

この世に起こることすべてが理論立てて説明できて一切の不条理がないなら良いのですが、もしそうでないなら道理で割り切れることばかりでないことを教えておくのも親の役割のようにも思います。

 

なんとなく、いい親すぎない、ダメ感と理不尽さを持った親として生きていこうと思っています。

エディプス王のように息子の前に立ちはだかる壁的な。

大人の不完全さ、社会の理不尽さ、運命の残酷さを伝えたい。

そして息子たちには、タフな人間に成長して欲しいと思いますよ。

 

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【映画】『Shine』~実在するピアニストの栄光と挫折~

1、作品の概要

 

『Shine』はオーストラリアの伝記映画。

1996年に公開された。

監督はスコット・ヒックス

ジェフリー・ラッシュ主演。

第69回アカデミー賞で、ジェフリー・ラッシュが主演男優賞を受賞。

作品賞、監督賞など6部門にノミネートされた。

実在するオーストラリアのピアニストであるディヴィッド・ヘルフゴッドの半生を語る。

ピアノの演奏はディヴィッド・ヘルフゴッド自身が行った。

2024年3月現在、アマゾンプライムビデオ、U-NEXTなどで配信されている。

 

 

 

 

2、あらすじ

 

メルボルンの貧しい家に生まれたディヴィッド・ヘルフゴッド(ジェフリー・ラッシュ)は、父親の英才教育で幼少の頃からピアニストになるべく奮闘し、世間からも認め始められていた。

アメリカ留学を薦められたデイヴィッドだったが横暴な父親によって話は流れてしまう。

しかし、やがて成長した彼はイギリス王立音楽院奨学金で留学する話が持ち上がり、父親から反対されるが押し切り、勘当されてしまう。

順調に成長していたディヴィッドだったが、コンクールでラスマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を弾き終え、昏倒してしまう。

精神を病んでしまった彼は、精神療養施設に入院し10年の月日が過ぎる。

しかし、彼のかつての輝きを知る老婦人によって退院し、妻となる占星術師のジリアンと知り合う。

そして、デイヴィッドは再び演奏家として復活すべく動き始める。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

25年以上前。

確か大学生の時に観た映画で、めっちゃ良かったってこと以外はきれいさっぱり内容を忘れていましたが、ひさびさに観たくなりアマプラで観ました。

いやー、良い映画でした。

やっぱり、音楽×映画って僕的には当たりが多いです。

 

 

 

4、感想

 

抜けるような青空の下、笑顔で両手を広げるジェフリー・ラッシュ

『Shine』のポスターはとても印象的なヴィジュアルで、当時レンタルして観たのも、ちょっとジャケ買い的な感じもあったように思います。

さまざまな抑圧から解放されたかのような笑顔。

ラスト近くのシーンですが、とても素敵で綺麗なシーンでした。

 

事実は異なっているとの話もあるみたいですが、少なくとも映画の中では父親の強い支配とそこからの脱却もひとつのテーマになっていると思います。

幼いころから父親の支配と抑圧が強烈で、なかなか自分の意見を言えないディヴィッド。

イギリス王立音楽院への留学は父親と決別し、自らの力で未来を切り開くチャンスだったのですが、精神の病でその道も閉ざされてしまいます。

 

しかし、10年もの長きにわたる療養施設での生活の果てにピアニストとしての再起の道があるとは運命とは本当に不可思議なものです。

煙草をふかしながら、子供がおもちゃで遊ぶように楽しそうに演奏する姿がとても印象的でした。

自分らしく生きる。

魂を解放して、思いのままに道を歩く。

楽譜と一緒に水面に浮かぶディヴィッド。

裸ではしゃぐ無垢な笑顔の彼は、長い道のりの果てにようやく自分が自分らしく在ることができる場所を見つけたように感じました。

 

 

 

5、終わりに

 

いやー、素晴らしい映画でした。

自分が自分らしく在ること、難しさとかけがえのなさを教えてくれたように思います。

やっぱり音楽と映画のコラボレーションは最高ですね~。

 

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【本】小川洋子『不時着する流星たち』~物語の世界で明滅する10の綺羅星たち~

1、作品の概要

 

『不時着する流星たち』は、小川洋子の短編小説集。

10編からなる。

2017年1月28日に刊行された。

単行本で252ページ。

本の旅人』2016年2月号~11月号に掲載された。

実在の人物や起こったことなどがら着想を得た10編の物語。

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2、あらすじ

 

①誘拐の女王

血の繋がらない17歳年上の姉。

彼女がいつも持ち歩いていた裁縫箱には、彼女がかつて誘拐されていた時に窮地を救ってくれた品々が詰まっていた。

②散歩同盟会長への手紙

かつて有能な梱包係だった男。

精神療養施設の限定された世界を散歩する彼は、散歩同盟の会長への手紙を胸の内でつぶやく。

③カタツムリの結婚式

遠く離れた孤島から間違った場所に運ばれたと妄信し、同じ境遇の同志を探す少女。

彼女は家族で行った空港で本物の同志を見つける。

彼はガラス板の上に数匹のカタツムリを這わせていた。

④臨時実験補助員

かつて臨時実験補助員のアルバイトをしていた私。

チームを組んでいたあなたと再会し、ババロア、赤ん坊の記憶が蘇る・・・。

⑤測量

目が見えなくなってしまった祖父と2人暮らしの男子大学生。

2人は測量と称し目標までの歩数を計測し、ノートに書き留めていた。

ある時祖父がかつて塩田王だった自分の父の話を始める。

⑥手違い

お見送り幼児の姪と私は、手違いで約束された葬儀に出席できずに湖水公園に向かった。

河原の石でお手玉に興じる姪を見守りながら、死者に履かせる毛糸の靴に思いを馳せる。

⑦肉詰めピーマンとマットレス

海外に住む息子・Rの家に日本からやってきた私。

街を探索し、Rとの日々を振り返る。

ある日、Rの大好物の肉詰めピーマンを作り過ぎてしまい、マットレスを借してくれたお礼におすそ分けをする。

⑧若草クラブ

学芸会で若草物語を演じたことをきっかけに若草クラブを結成した4人の少女。

エミイ役の少女は、かつて映画でエミイを演じていたエリザベス・テイラーの虜になる。

エリザベス・タイラーのようになりたいと憧れるあまり彼女は・・・。

⑨さあ、いい子だ、おいで

子供のいない夫婦が子供の代わりに『愛玩動物専門店』で、文鳥を手に入れる。

私は逞しく感じのいい青年の店員が自分の息子だったらと妄想し、「さあ、いい子だ、おいで」と文鳥を呼んだ声に魅了される。

⑩十三人きょうだい

13人の子供を産み育てた祖母。

祖母の家に同居し続ける末っ子の叔父さんを、サー叔父さんと親しみをこめて呼ぶ小さな私。

秘密の呼び名と、蜘蛛の巣にまつわる宇宙からのメッセージ

 

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

Xで『不時着する流星たち』を読了ポストされている方がいて、気になっていた矢先に図書館でみかけて借りてきました。

図書館とか、古書店での巡り合わせみたいなのが好きで読書の神様が「これでも読んどけやっ!!」ってぶん投げてきているように感じることもあります(笑)

 

『不時着する流星たち』って、タイトルが魅力的ですよね。

『約束された移動』『寡黙な死骸、みだらな弔い』『完璧な病室』『猫を抱いて象と泳ぐ』『人質の朗読会』やらなんやら、もうタイトルからイメージを掻き立てられて引き寄せられるような独特のセンスのタイトルが多いです、小川洋子作品。

タイトルと装丁って、焼き鳥屋の煙みたいな感じで、匂いでもう美味しそうで食欲を掻き立てられちゃう的な感じ。

(余談ですが職場の近くに「えっ、火事?」って思うぐらい煙が出まくっている焼き鳥屋があります)

まんまと引き寄せられて、不時着するオッサンになってしまいました。

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

エリザベス・テイラーグレン・グールド、ギネス記録など。

死去した偉人や起こった事柄などから生まれた10編の短編小説。

タイトルは『夜明けの縁をさ迷う人々』のタイトルに呼応するようにつけられたていて、「夜明けをさ迷っていた人々が到着してみたらそれは不時着だった」というニュアンスでつけられたようですね。

いや、なんかもう小川洋子的ですねぇ。

クドいですけど素敵なタイトルです。

 

なにか『不時着する流星たち』を読みながら、今まで小川洋子の作品を読みながら感じていた他の作家とは全く異質ななにかの正体がわかったような気がしました。

小川洋子は半分ぐらい物語の世界で生きていて、現実から遊離している人なんじゃないかと思います。

アンネの日記』『若草物語』の世界に半分ぐらい入り込んでしまっていて、現実に帰ってこない。

だから彼女の描く物語はたとえ日本が舞台であってもどこかヨーロッパ的で、異世界のようですし、なにか異質な感じがするのだと思います。

いや、そんなふうに感じるのは僕だけからもしれませんが(;^ω^)

 

以前、Xで村上春樹の新作を語るXを聴いていた時に、もし小川洋子が『ノルウェイの森』を書いたら、阿美でに行ってそのまま森の奥深くまで入り込んで帰ってこないかもしれないという発言を聞いて、まさにそういう作家だと思いました。

アンデルセン童話の『赤い靴』みたいに踊りながら森のさらに奥深くまで。

そんな静かな狂気さと不穏さを感じさせる小川洋子の物語が生まれる工程を垣間見たような短編小説集でした。

 

物語の最後に紐付けられた、インスパイアされた人たち、事柄。

物語を種明かししているようなそんな感覚に陥る面白い仕掛けだったと思います。

www.bookbang.jp

 

①誘拐の女王(ヘンリー・ダーガー

初っ端から蠱惑的なエピソード。

子供の視点で描かれた一風変わった体験はどこまでもビビットで幻想的です。

世界がまだ不確かで、現実と物語が溶け合ったような物語の語り手としては極上の視点。

血の繋がっていない姉の口から語られる誘拐の女王の物語と、裁縫箱の英雄たちの活躍譚は彼女にどんなものを残したのでしょうか?

 

②散歩同盟会長への手紙(ローベルト・ヴァルザー)

散歩って普通は天気のいい時にぶらっとあてどなく行くものですが、天候が厳しい時にでも行うとなんだか鍛錬や宗教的な儀式のようにも感じてしまいます。

精神療養施設の小さな世界の中での散歩。

失われた言葉(石)を探し出して、文章を、物語を綴る。

あてどなく、どこにもたどり着かないような男の独白。

どこかぞっとするような寂しさを感じました。

 

③カタツムリの結婚式(パトリシア・ハイスミス

空想癖のある少女があまり好ましくない現実から逃れるように、ここは自分のほんとうの居場所でないと考え、同志を見つけるというのはとても小川洋子らしい話だと思いました。

空港の片隅で、カタツムリのレースで賭博をしている男。

どこか現実の片隅のエアポケットのような、奇妙さを感じさせられました。

 

④臨時実験補助員(放置手紙調査法)

放置手紙調査法なるものが実在したとは(笑)

「あなた」は巧みに手紙を放置していきますが、調査中の母乳のエピソードは生々しく、ましてやお菓子に使うなど奇妙なリアルさがありました。

姿の見えない赤ん坊。

2階から本当に実在していたのか、異常に潔癖なあなたの描写から赤ん坊が存在していても虐待などを連想してしまいます。

はっきりと真相が描かれない不穏な感じがたまりませんでした。

 

⑤測量(グレン・グールド

ひとつひとつの短編の最後に種明かしのように過去に亡くなった偉人や出来事などが紹介されていましたが、全然知らない人物の上に突拍子もないエピソードが添えられていたので、もしやこの偉人や出来事も小川洋子の創作なのでは・・・と勘ぐってしまっていた時にグレン・グールド登場。

ああ、実在の人物と出来事を書いているのね、となぜかちょっとホッとしました。

2人暮らしの祖父と孫の話ですが、小川洋子の描く家族っていつも断片的で、家族全体を描いた作品はあまりないように思います。

 

⑥手違い(ヴィヴィアン・マイヤー)

「お見送り幼児」なる死者を見送る子供の存在。

死者に履かせる毛糸の靴。

濃厚に漂う死の香り。

現実には存在しない死者を弔う奇妙なイニシエーション。

こういう物語を書かせたら小川洋子の右に出るものはいないように思います。

水辺というのもどこか死のメタファーを感じせますし、そんな死の香りの中に溢れんばかりの生命力を湛えた子供を描くというのもアンビバレンツな感じで好きです。

 

⑦肉詰めピーマンとマットレスバルセロナオリンピック・男子バレーボールアメリカ代表)

母と息子の話。

なんですけど。

母の1人称で語られているのですが、息子のことをずっとRって言っているのに違和感バリバリなのは僕だけでしょうか?

いや、基本的にはとってもハートウォーミングないい話なのですがね。

片耳が聴こえなくなってハンディを抱えた息子が遠い異国で1人で立派に生活している。

母が久しぶりに息子を訪ねて行って、2人で過ごす時間。

そのバックグラウンドに流れているオリンピック中継。

最後に空港でのバレーボールアメリカ代表に繋がるくだりは、そう来たか!!ってなりました。

 

⑧若草クラブ(エリザベス・テイラー

子供のころって、こんなふうに戒律を作ったりして、お互いの絆を確認し合うようなところがある気がします。

若草物語が生んだ絆。

エミイは、かつて若草物語のエミイを演じたエリザベス・テイラーに憧れ、異常な執着をみせます。

自分が若草クラブでエミイにされて、そのエミイを演じていたのがエリザベス・テイラーだったら夢中になるのもわかる気がします。

余談ですが、小学生のころに流行った星座を題材にした漫画『聖闘士星矢』で、自分の星座の聖闘士が射手座とかでいい感じだとイキっている奴がいたものです。

ちなみに僕は蟹座で、蟹座の聖闘士は最低のクズ野郎だったのでめっちゃ憂鬱でした。

そんなふうに安易に自分を重ね合わせてしまうお年頃なので、エミイのエリザベス・テイラーへの常軌を逸した憧れも少しだけ理解できるような気がします。

足が大きくならないように無理やり狭い靴に押し込めたりするのは、中国の纏足を彷彿とさせられました。

 

⑨さあ、いい子だ、おいで(世界最長のホットドック

とても残酷でグロテスクな話でもあり、ほのかに官能的で、歪んだ女性の情念のようなものを感じた薄暗い作品。

ペットショップのたくましく感じのいい男性をもし自分の息子だったらと妄想して執着する。

どこか妖しく危うげな感じがします。

もともと子供がいない代わりに文鳥を飼うためにペットショップに行ったことがきっかけで青年に出会ったわけですが、『小箱』のように子供を失ってしまったり、『臨時実験補助員』のように子供と離れてしまったり(あるいは死別して精神を病んでいたり)子供の不在にまつわる精神の歪みが根底に描かれているように思います。

別に子供がいることが幸せだとかなんとかいう話ではないけど、この物語の主人公にとってその欠落は大きなものだったのでしょう。

ラストシーンでベビーカーを盗む場面で彼女の闇の深さ、欠落の深刻さを感じさせられました。

 

⑩十三人きょうだい(牧野富太郎

この短さにこれだけ多くの要素をよく詰め込んだなと感服。

牧野富太郎のことも絶妙に絡めてきていますし、最高です。

サー叔父さんと、少女のやり取りが微笑ましい。

ただ、それだけにラストの不穏さはいったい何を意味するのでしょうか?

サー叔父さんも祖母のあとを追っていってしまったのかと思わせるような描写でした。

 

 

 

5、終わりに

 

いやー、堪能しました。

うん、どの物語も全力で不時着してましたね(笑)

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【サッカー】U-23日本代表 VS U-23ウクライナ代表!!パリ五輪最終予選前の最後の親善試合。

U-23日本代表 VS U-23ウクライナ代表前半マッチレビュー☆

 

前節のマリ戦では1-3でボコられたU-23日本代表。

まあ、でもパリオリンピックに出場を決めている実力もモチベーションも高い相手と戦えて、好調な選手をいろいろ試せたのは好材料だと思います。

先制してから前半の時間帯は日本ペースでしたし、あのレベルの相手に勝てるようになってほしいです。

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ウクライナ代表もすでにヨーロッパの予選を勝ち抜いてパリ五輪出場を決めています。

ヨーロッパの代表を勝ち取るぐらいなので、実力は確かなチームでしょう。

ロシアとの戦争で不利な状況下だったと思いますが、よくヨーロッパの強豪相手と戦って五輪の出場権を獲得できたなと思いますし、戦禍の希望として本大会での健闘を期待したいです。

 

さて、U-23日本代表のスタメンはコチラ。

前の試合からほぼ総とっかえです。

 

      染野

佐藤                 山田

   

   荒木    松木

 

      藤田

 

大畑  馬場  鈴木  関根

 

     小久保

 

前半は荒木が攻守に効いていてめっちゃ目立っていました。

前線からプレスをかけて、シュートも積極的に打って、攻守に大車輪の働きでした。

最近あんま聞かないなと思っていましたが、今シーズンの東京FCへの移籍でかつての輝きを取り戻したみたいですね。

僕的には前半のMVPだと思います。

 

日本はサイドを起点に攻撃を仕掛け、ボールを失ったあとの切り替えが素早いのは良かったですが、イマイチ攻撃に迫力がないのと、ダイレクトとかサイドチェンジのようなリズムを変える攻撃が少なかったように思います。

期待の松木もそれほど運動量も多くなく、時おりパスセンスをみせたもののあまりパッとしないデキでした。

 

 

 

U-23日本代表 VS U-23ウクライナ代表後半マッチレビュー☆

 

後半は染野、山田を下げて、細谷、平河を入れて攻撃にテコ入れ。

平河はこの2連戦での最大の発見かもしれませんね。

個人的にはCBの高井も推しますが。

 

すると後半3分にCKからニアで関根がヘッドで合わせたボールがバーを叩き、佐藤が押し込んだというか、いたら当たって入った感じでした(笑)

うん、でもよし!!

あそこにいるっていうのがまた大事ですしね。

 

後半から入った平河はサイドからの突破やらサイドチェンジやら、チームに勢いをもたらしていました。

いい選手だし、このまま好調を維持するなら来月のU-23アジアカップでチームを引っ張る存在になるかも。

 

ウクライナはサイド攻撃で時おり鋭さを見せましたが全体的に迫力不足。

本当に欧州予選を突破したの?とか思っちゃいました。

日本のプレスが効いていたのはありますし、藤田が攻守に効きまくっていましたが。

U-23アジアカップでは山本とともにチームの心臓として活躍しそうです。

 

田中のゴールが決まって2‐0の勝利で終わったウクライナ戦。

まだまだ色んな選手を呼んで試している段階ではありましたが、来月のアジアカップで五輪出場権を獲得すべく頑張ってほしいですね。

だいぶ厳しい戦いになりますが、応援したいです!!

 

大岩監督の戦術は4-3-3でスタートして、左のセンターハーフにFWを入れて守備時は4-4-2にシフトして、攻撃時に前線に飛び出させる可変式なフォーメーションを採用してそうですね。

植中、染野、荒木をその役割で試しましたが、荒木が秀逸でした。

このまま好調を維持して、アジアカップで躍動して欲しいです。

 

サイドに張ったウイングがキープしている間に、サイドバックがハーフレーンをインナーラップしていくのも面白いと思いました。

A代表でも毎熊なんかがやってましたが、U-23代表では戦術として取り入れているように思います。

サイドバックと言えば外を走るオーバーラップが代名詞ですが、現代サッカーにおいてはペップ監督考案のマンCのカンセロロールのように中に入ってボランチの位置でゲームを組み立てるサイドバックの戦術がトレンドだったりします。

リヴァプールのアーノルド、アーセナルのジンチェンコ、冨安らもこの戦術に適用していますね。

 

U-23アジアカップで大岩ジャパンがどんなサッカーを披露してくれるのか楽しみにしたいです。

そしてやっぱりパリ五輪の出場権をGETしてほしいですね!!

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【アニメ】『推しの子』2期が7月放送開始!!『葬送のフリーレン』めっちゃ面白かった♪

☆アニメ『推しの子』が7月放送開始!!☆

 

去年めっちゃハマってたアニメ『推しの子』の2期が7月に放送開始されることが発表されたみたいですね!!

去年の4~6月に第1期が放送されてしましたが、アイドルなのにサスペンス要素もあって毎回ハラハラで楽しく観ていました。

 

オープニング主題歌のYOASOBI『アイドル』もどえらい大ヒットになりましたね。

第2期は東京ブレイド編。

アクア、黒川あかね、有馬かなの3角関係の行方や、新キャラ登場も楽しみです。


原作の漫画は13巻まで出ていますが、次男が持っているんで放送前に原作を読むか、アニメ放送まで読まずに楽しみにしておくか悩ましいですね(笑)


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☆アニメ『葬送のフリーレン』が第1期最終回でした☆

 

去年の9月から2クールに渡って放送されていた『葬送のフリーレン』が第1期最終回でした。

初回の放送が金曜ロードショーで放送されるという前代未聞の展開でしたが、初っ端から美しい映像と演出でクオリティが高くめっちゃ良かったです。

こちらは続編はまだ発表されていませんが、きっとそのうち発表があるでしょう!!


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☆『怪獣8号』『逃げ上手の若君』『劇場版チェンソーマン レゼ篇』☆

 

4月開始の春アニメでは僕的に『怪獣8号』が気になっています!!

原作ちょっと読んだんですが、ヒーローを目指していたはずが怪獣になってしまって、その力で怪獣たちと戦うみたいなストーリーです。

防衛隊に入りたいけど、いまいちうだつが上がらない32歳の日比野カフカ

一緒に防衛隊を目指していたミナは防衛隊のエリートになってしまっていて・・・。

みたいなストーリーの導入が身につまされるものがあります。

人間ドラマもしっかり描かれていて、楽しみなアニメです。

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こちらは7月開始ですが、『逃げ上手の若君』も楽しみです。

暗殺教室』の作者が原作で、北条時行が持ち前の逃げ上手を駆使して足利に戦いを挑むといストーリー。

戦国ものなのに子供たちが大活躍するのがスカっとします。


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アニメ『チェンソーマン』の続編は映画で『レゼ篇』が描かれることになったみたいです。

まだ公開時期は未定ですが、TVアニメでもあれだけ美麗だった絵が映画ではどんなとんでもないことになってしまうのか楽しみですね!!


www.youtube.com

 

って、ここで紹介した3作品は全部ジャンプ作品やん!!

いや、ジャンプすげー。

 

 

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【雑記】僕が練習していること!!とろふわオムライスで「美味しくなぁれ☆もえもえきゅーん♡」したい!!

今週のお題「練習していること」☆

 

ははい、はいは~い。

ネタがない時の救世主。

その名もはてなブログお題で今日もブログ記事アップだぜ!!

ポケモンゲットだぜ!!

 

そんな明日お休みでワインとか飲んじゃってる中年ブロガーが書いているお題はぁ~。

「練習していること」です。

うん、いいっすよね練習!!

昭和スポコンアニメ大好き中年としては、血のにじむような練習のすえに必殺シュートとか編み出しちゃう世代なわけですよ。

大リーグボール養成ギプス装着して魔球を編み出す星飛雄馬とか、なぜか滝にシュートを打ち続けてタイガーショットを会得した日向小次郎とか、2万本シュート練習してミドルシュートを会得した桜木花道とか。

練習してできなかったことができるようになるとか尊いっすね!!

 

大器晩成型の中年・ヒロ氏としてはいまだに多くを成し遂げようと練習しまくっていますが、今一番ホットな練習は卵料理を極めるです。

いや、ごめん大げさに言ったけど、フツーに卵焼きとか上手に焼きたいだけやねん。

卵料理にはちょっと苦手意識があるのですよ。

 

次男がオムライスが好きで作ってみたのですがあまり上手にできませんでした(;^ω^)

とるふわなオムライスとか作ってみたいんですよね~。

とりあえず、「美味しくなぁれ☆もえもえきゅ~ん♡」はアキバのメイドばりにやってみましたが、次男氏から白い目で見られたことをここにご報告いたします。

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↑ケチャップでハートマーク書いたで♡

 

まあ、これから練習してビストロ顔負けのとろふわオムライスを作れるように練習したいっすね!!

 

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【サッカー】U23日本代表 VS U-23マリ代表!!パリオリンピック出場を目指して頑張れ!!

☆あんま注目されてないけど、来月はパリ五輪出場を懸けた最終予選があります!!☆

 

昨日は日本代表のワールドカップ2次予選の北朝鮮戦があって、今日はU-23代表の強化試合のマリ戦があります。

2日連続で代表のサッカーが、民放のゴールデンタイムで観られるなんて最高っすね!!

今日は休みなので、ゴハン食べたあとにゆっくり楽しみたいっす。

 

ちなみにオリンピックは23歳以下で構成された選手たちで予選を戦い、本選は3人のオーバーエイジを加えることができます。

クラブとの交渉次第ですが、冨安、遠藤、三笘みたいなメンバーを加えられる可能性もあります。

そして、この世代のエースといえば久保建英

東京五輪代表として出場していましたが、本来はパリ世代だったりします。

4月の最終予選はリーグ戦とかち合うために難しいですが、本番のパリ五輪での召集はあり得るかもしれません。

あっ、鈴木ザイオンもこの世代なので、最終予選は出場可能ですね。

 

今回召集されたメンバーで主軸はアジアカップでフル代表にも選ばれたFWの細谷真大や、MFはFC東京のキャプテンの松木生、シントトロイデンの山本理仁、藤田譲留チマ、ブレーメンの佐藤恵允、DFの半田陸、バングーナガンデ、デュッセルドルフの内田、GKは野澤大志ブランドンらでしょうか。

福田師王、鈴木唯人、チェイス・アンリ、小田裕太郎、斎藤光

 

U-23代表でも、海外所属の選手は国際Aマッチデーじゃないと召集が難しい時代になるとは(;^ω^)

海外にでる年齢がどんどん早くなってきているので、今後もこんな問題が出てきますし、予選のレギュレーション自体見直す必要性が出てきているように思いますね。

 

最終予選も、韓国、UAE、中国と同じグループで舞台はカタールで行うので、だいぶ厳しい戦いになりそうですね・・・。

出場枠が3.5しかないのもワールドカップより断然厳しいです。

この世代もタレントは豊富だと思いますが、それでも予選突破の確率は6割ぐらいかもとか思ってしまいます(;^ω^)

でも、パリオリンピックで男子サッカーが観られないのは寂しいので、U-23日本代表には頑張ってほしいです!!

 

ってなわけで、今日のマリ戦はだいぶ注目しています。

マリはすでにパリオリンピック出場を決めているチームで、しかももし日本が予選を突破したら対戦する可能性もあるチームみたいですね!!

相手にとって不足なし!!

 

 

 

U-23日本代表 VS U-23マリ代表前半マッチレビュー☆

 

U-23日本代表は4-3-3のフォーメーション。

細谷、松木、藤田らがベンチでリーグ戦で調子のいい選手を起用してきました。

うん、ぶっちゃけ知らない選手が多いなぁ(笑)

 

      藤尾

平河                 山田

   

   植中    山本

 

      川崎

 

バングーナ 西尾  高井  半田

 

      野澤

 

前半2分。

FKからボールがこぼれて平河がGOAAAALLLLLLL!!!!!!!!!!!!

昨日の北朝鮮戦も前半2分でしたね(笑)

前半2分好きやな日本。

 

ウィングとサイドバックが連携してサイドアタックを仕掛ける。

ワンタッチで小気味良く繋がるパス。

A代表よりいいサッカーしてましたね。

藤尾のポストプレイからチャンスを多く創り出してました。

背負うだけじゃなくて、前を向いて相手をかわしてからパスを出せていましたし、高いテクニックを持った良い選手ですね~。

 

しかし、川崎のミスパスからマリに同点ゴールを許してしまいます。

うーん、川崎攻守に効いていただけに残念なミスでした(;^ω^)

キープ力が高く、突破力のあるマリは徐々に盛り返してきて前半が1-1で終了。

 

 

 

 

U-23日本代表 VS U-23マリ代表後半マッチレビュー☆

 

巻き返しを図る日本は細谷と染野を投入。

TV中継では4-4-2になってましたが、4-3-3で染野が左のセンターハーフに入って、守備時にプレスをかける時にはトップに上がる感じだったかと思います。

大岩監督、左のセンターハーフにはフォワードの選手を起用する戦術なんすかね?

なかなか難しい役どころだと思います。

 

エース細谷を投入して勢いに乗る日本。

序盤はペースを握る日本でしたがミドルシュートを野澤が弾き、詰めたトゥンカラがゴール。

1-2。

野澤がキャッチングできていればという話も出そうな失点シーンですが、そもそもフリーで打たせている守備がユルかったですね。

 

藤田、佐藤、内野を投入しましたが大きく流れは変わらず逆に後半ATに左サイドを突破されてトラオレがゴール。

1-3で敗戦。

んん-、残念。

 

ただ、4月のU-23アジアカップに向けて調子が上がっているメンバーを、いろんなポジションで試すことができたので、まあこれからだと思います。

平河と藤尾のゼルビアコンビは良かったですし、CBの高井はどことなく冨安を彷彿とさせる選手で可能性を感じました。

結果は残念でしたが、テストとしては骨のある相手と緊迫感があるゲームができて良かったと思うので、これからコンビネーションの精度を高めながらチーム力を上げていってほしいです!!


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