1、作品の概要
『Shine』はオーストラリアの伝記映画。
1996年に公開された。
監督はスコット・ヒックス。
ジェフリー・ラッシュ主演。
第69回アカデミー賞で、ジェフリー・ラッシュが主演男優賞を受賞。
作品賞、監督賞など6部門にノミネートされた。
実在するオーストラリアのピアニストであるディヴィッド・ヘルフゴッドの半生を語る。
ピアノの演奏はディヴィッド・ヘルフゴッド自身が行った。
2024年3月現在、アマゾンプライムビデオ、U-NEXTなどで配信されている。
2、あらすじ
メルボルンの貧しい家に生まれたディヴィッド・ヘルフゴッド(ジェフリー・ラッシュ)は、父親の英才教育で幼少の頃からピアニストになるべく奮闘し、世間からも認め始められていた。
アメリカ留学を薦められたデイヴィッドだったが横暴な父親によって話は流れてしまう。
しかし、やがて成長した彼はイギリス王立音楽院に奨学金で留学する話が持ち上がり、父親から反対されるが押し切り、勘当されてしまう。
順調に成長していたディヴィッドだったが、コンクールでラスマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を弾き終え、昏倒してしまう。
精神を病んでしまった彼は、精神療養施設に入院し10年の月日が過ぎる。
しかし、彼のかつての輝きを知る老婦人によって退院し、妻となる占星術師のジリアンと知り合う。
そして、デイヴィッドは再び演奏家として復活すべく動き始める。
3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ
25年以上前。
確か大学生の時に観た映画で、めっちゃ良かったってこと以外はきれいさっぱり内容を忘れていましたが、ひさびさに観たくなりアマプラで観ました。
いやー、良い映画でした。
やっぱり、音楽×映画って僕的には当たりが多いです。
4、感想
抜けるような青空の下、笑顔で両手を広げるジェフリー・ラッシュ。
『Shine』のポスターはとても印象的なヴィジュアルで、当時レンタルして観たのも、ちょっとジャケ買い的な感じもあったように思います。
さまざまな抑圧から解放されたかのような笑顔。
ラスト近くのシーンですが、とても素敵で綺麗なシーンでした。
事実は異なっているとの話もあるみたいですが、少なくとも映画の中では父親の強い支配とそこからの脱却もひとつのテーマになっていると思います。
幼いころから父親の支配と抑圧が強烈で、なかなか自分の意見を言えないディヴィッド。
イギリス王立音楽院への留学は父親と決別し、自らの力で未来を切り開くチャンスだったのですが、精神の病でその道も閉ざされてしまいます。
しかし、10年もの長きにわたる療養施設での生活の果てにピアニストとしての再起の道があるとは運命とは本当に不可思議なものです。
煙草をふかしながら、子供がおもちゃで遊ぶように楽しそうに演奏する姿がとても印象的でした。
自分らしく生きる。
魂を解放して、思いのままに道を歩く。
楽譜と一緒に水面に浮かぶディヴィッド。
裸ではしゃぐ無垢な笑顔の彼は、長い道のりの果てにようやく自分が自分らしく在ることができる場所を見つけたように感じました。
5、終わりに
いやー、素晴らしい映画でした。
自分が自分らしく在ること、難しさとかけがえのなさを教えてくれたように思います。
やっぱり音楽と映画のコラボレーションは最高ですね~。
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