1、作品の概要
『ロケットマン(Rocketman)』は2019年に公開されたアメリカ・イギリスの合作映画。
イギリスのミュージシャン、エルトン・ジョンの半生を彼の音楽とともに、ミュージカル調に描いた。
監督はデクスター・フレッチャー。
第77回ゴールデングローブ賞でミュージカル・コメディ部門の作品賞にノミネート、主演男優賞、主題歌賞を受賞した。
第92回アカデミー賞で、歌曲賞を受賞した。
2023年5月現在、アマゾンプライムビデオで配信中。
2、あらすじ
依存症のリハビリテーションに参加しているエルトン・ジョン(ダロン・エガートン)はセッションの中で子供の頃を振り返り始める。
レジナルド・ドワイトは、幼くしてピアノの才能に目覚めるが、両親とも彼に見向きもせず愛情を得ることができないままに成長していった。
レジナルドは唯一の彼の味方である祖母の助けを得て、王立音楽院に進学する。
順調に音楽的才能を磨くレジナルドだったが、両親は離婚し、自分は誰からも愛されていないという想いにとらわれ、心に傷を負ってしまう。
ロックミュージシャンを目指す彼は、バーニーの作詞で曲作りを始め、エルトン・ジョンという名前でデビューする。
そしてアメリカのトルバドゥールでのショーの成功をキッカケにロックスターとして華々しくシーンを席巻する。
しかし、急激な成功は彼の精神的不安定さを増大させていく・・・。
3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ
音楽×映画って僕的にはめっちゃ当たりの作品が多くて、『ロケットマン』も以前から気になっていました。
エルトン・ジョン自体は、『ユア・ソング』ぐらいしか知らないんですけどね(笑)
今回、アマゾンプライムビデオで配信していたので観てみました。
『ユアソング』誕生の瞬間のエピソードはとても感動的で、鳥肌が立ちました。
4、感想
初っ端から、夢想か現実かよくわからないようなセラピストとのセッションから、ミュージカルシーンでめっちゃワクワクする感じで物語が始まります。
ってか、ミュージカル映画だとは知らなんだ!!
全編、音楽シーンが満載で楽しい映画でした。
世界的に有名なミュージシャンであるエルトン・ジョンですが、ユア・ソングとゲイであるということぐらいしか知りませんでした。
生い立ちがあんなに不幸で愛されずに育って、デビュー当時からファッションも含めてあんなにファンキーな存在だったとは・・・。
名声を得て、有名になっても孤独を感じ続けた人だったのだなと思いました。
こういったスターの伝記映画でありがちかもしれませんが、成功にまつわる光と影。
特にエルトン・ジョンは幼い頃に愛されたかったのに、父母の愛情を受けることができなかったことが、後の彼の人生に大きな影響を与えたように思います。
爆発的な成功を収めて経済的に恵まれて、周りに人が集まるようになっても消えない寂しさと孤独感。
愛していたジョン・リードにも裏切られて、ショービジネスのための道具として扱われるようになってしまう。
アルコール、ドラッグ、セックス・・・。
よくある話と言えばそれまでですが、多くのものに溺れて依存していったエルトン・ジョンは、精神的にも破綻してしまいます。
そのあとに彼に残ったものは何だったのか?
音楽と、バーニーという数十年来の大事な友人。
エピローグにおいての彼の立ち直りを知って、安堵しました。
音楽の素晴らしさ、友情や人との絆の大切さを改めて知るような素晴らしい映画だったと思います。
5、終わりに
いやー、やっぱり音楽映画、ミュージカル映画って好きだなぁ。
あまり気にかけていなかったエルトン・ジョンもちょっと聴いてみたくなりました。
ってか、エンドロールで流れていた『I’m still standing』はどっかで聴いたことあるなと思ったら、アニメ映画『SING』の曲でしたね!!
しかも、この映画『ロケットマン』でエルトン・ジョン役を務めていたタロン・エガートンが、劇中でこの歌を歌うジョニーの声優だったとは!!
これは確信犯的な配役な気がしますね~。
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