1、作品の概要
2020年11月に公開された日本映画
監督は、キングヌーやUruのMVも手がける内山拓也監督。
主演は藤原季節。
2、あらすじ
俳優を目指して上京した悠二だったが、芝居も上手くいかず工場の仕事からも抜け出せず、別れた恋人のユキと同棲し続ける冴えない日々を送っていた。
偶然、高校時代の友人・多田と再会し、仲間達のヒーローだった佐々木を思い出す。
佐々木を中心に悠二・多田・木村の4人で駆け抜けた高校時代。
ある事件をきっかけに疎遠になってしまっていたが、佐々木はやりたいことをやるように背中を押してくれた大切な友人だった。
真夜中に佐々木からの着信が入り、停滞していた悠二の人生は一気に動き出す。
3、この作品に対する思い入れ
ツィッターでいろんな方がすすめられていて気になっていた映画でした。
なんとなく青春っぽくてアツそうな映画だと思いましたが、想像以上の熱量!!
なんか観た後に全裸で走り出しそうなムネアツ映画でしたよ~。
*いや捕まるって!!
4、感想(ネタバレありあり)
主人公が佐々木なのかと思ったら佐々木ではありませんでしたね(笑)
佐々木との想い出を主人公の悠二が辿っていくような物語。
タイトルは「俺の心の佐々木」みたいな感じっすかね?
何もかもうまくいかない生活を送っていた悠二。
箱職人とか言って工場で箱を組立て続けてたり、別れた彼女と一緒に住み続けていたり、居酒屋で喧嘩したり・・・。
冴えなさすぎます(^_^;)
俳優を目指していたのに、舞台からも遠ざかっていた悠二に後輩の須藤から舞台出演のチャンスが。
この後輩役で僕の大好きな俳優・村上虹郎が出ています!!
友情出演かなんかかな?
短いシーンですが、さすがの存在感ですね。
20代も後半に差し掛かる頃に、高校時代に思い描いていた姿と程遠くなってきていて、夢が追いきれなくなってきていて燻った想いを抱えている・・・。
うーん、なんかおっちゃんわかるなぁ。
高校時代の回想も男子なら思わずニヤリとしちゃうようなシーンが満載ですよね!!
佐々木みたいな奴がいたら友達になりたいって思いますし、一緒にいて絶対楽しいんでしょうね!!
教室で佐々木コールされて、全裸になる佐々木(笑)
男子なら盛り上がりますよね~。
んで、女子には嫌われるやつですね(^_^;)
佐々木・悠二・多田・木村の4人でつるんでるシーンとかも中高時代を思い出しました。
2人乗りでチャリこいでブラブラしたり、佐々木ん家でダラダラしながら溜まったりとか、あるわ~って感じっすね~。
青春やわぁ~。
アホで悩みなんてなさそうな佐々木ですが、父子家庭で父親がほとんど帰って来てなくて心にくらいなにかを抱えています。
普段の明るさや、人懐っこさはこの寂しさの裏返しなんかなって想像してしまいます。
俳優を目指すか悩んでいる悠二に「やりたいことをやれよ」って背中を押したりして、めっちゃいいヤツじゃん!!って思えるシーンもあり、悠二にとって佐々木はヒーローみたいな特別な存在だったんだと思います。
佐々木の彼女?の苗村から佐々木が自宅で亡くなっている、と連絡を受けた高校時代の仲間3人と悠二の元カノのユキが佐々木の家に向かい佐々木の死亡を確認します。
友達が、しかも親友だったヤツが急に死んじゃうのってどんな気分なんだろう?
何年も会ってなかったとしてもめちゃくちゃ寂しくて悲しい気分になるんだろうなと思います。
ユキと喧嘩した悠二が木村の家に泊まって、ユキの元にサンダルで疾走しながら戻るシーンがめっちゃ好きです。
なんか胸が熱くなりました。
悲しかったり、悔しかったり、色んな想いが込み上げてきて思いっきり走らずにはいられなかったのでしょう。
ユキとは別れて、もう一度俳優を目指して芝居にのめり込んでいく。
そんな前を向いて進める勇気や力を与えてくれたのはやっぱり佐々木でした。
そして、ラストシーンでまさかの佐々木復活!!
巻き起こる佐々木コール!!
全裸で踊りまくる佐々木!!
いや、死んでたんじゃないん!?
まぁ、そんな細かいことはどうでもいいじゃん!!
だって、佐々木なんだぜ!!
ってな感じの爽快でわけわかんないぐらいの熱と活力に満ちた最高のラストシーンでした!!
叫べ!!
5、終わりに
いや、もう細かい理屈とか抜きでスカッとしましたね!!
ブルーハーツがよく似合うような疾走感のある青春映画でした。
なんか20代の時に『GO』を観た時のムネアツ感を思い出しましたね~。
僕も40歳過ぎたくたびれたオッサンですが、佐々木みたいなアツイ気持ちを忘れずに突っ走りたいと思いました!!
佐々木フォーエバー!!