ヒロの本棚

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【映画】『ディストラクション・ベイビーズ』~ほとばしる剥き出しの魂~

1、作品の概要

 

ディストラクション・ベイビーズ』は、2016年に公開された日本の映画。

監督は『宮本から君へ』などの真利子哲也

主演は柳楽優弥で、菅田将暉、小松奈々、村上虹郎らが出演している。

上映時間は108分。

音楽は元・ナンバーガール向井秀徳が担当し、『約束』が主題歌となっている。

タイトルはナンバーガール『DESTRUCTION BABY』にちなんでつけられた。

舞台は愛媛県松山市で、同地を訪れた真利子監督がバーのマスターから聞いた実話を基にしている。

暴力と喧嘩に魅せられた若い男の狂気が周囲を巻き込んでいく・・・。

 

 

 

2、あらすじ

 

両親を亡くし、弟の将太(村上虹郎)と港町で暮らす泰良(柳楽優弥)は、地元で喧嘩に明け暮れる日々を送り、ある日弟の前から忽然と姿を消してしまう。

繁華街に現れた泰良は誰彼構わずに喧嘩をしかけ、自らもボロボロになりながら手当たり次第にチンピラたちを殴り飛ばしていった。

その様子に興味を抱いた高校生の裕也(菅田将暉)とつるんで、泰良は商店街で見境なく人々に暴力を振るい、その様子がニュースで報道され話題になる。

車を盗んだ2人は、車の中にいた那奈を拉致して逃げ出すが・・・。


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3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

いや、ロケ地がね。

地元なんすよ。

愛媛県松山市

僕のガーデンっすよ?

そりゃ、観に行くでしょ?

港町は僕の職場の近くだし、泰良がバトってる繁華街はいっつも僕が泥酔していたあたりなんすよ?

柳楽が優弥してるんすよ?

ってなわけで、ロケ地の繁華街にある近くの映画館で観ました!!


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4、感想

 

もちろん地元がロケ地なだけで観に行ったわけでもなく、主演の柳楽優弥をはじめ、菅田将暉、小松奈々、村上虹郎ら魅力的な若手俳優陣と、ブッ飛んだストーリーに惹かれたからでもありました。

だいぶバイオレンスな映画で、とにかく柳楽優弥が喧嘩しまくっている映画なのですが、その柳楽優弥演じる泰良がこれといった理由もなく、喧嘩に明け暮れるイカレっぷりがいい感じですね。

普通戦いが主流になる映画って、何かしらの理由があるじゃないですか?

親を殺されたとか、クッパに攫われたピーチ姫を助けるためとか、世界一強くなりたいとか、陸奥圓明流が最強であることを証明したいとか・・・。

 

しかし、泰良には明確な戦う理由はないように思えます。

強くなりたいと思っているわけでもなく、相手が憎いわけでもない。

これにはサイヤ人もビックリです。

ただただ暴力と狂気に身を任せて拳をふるい続けます。

その姿はまるで、北欧神話の狂戦士「バーサーカー」のよう・・・。

 

狂っているという、次元すら超越している暴力の化身のような存在。

泰良が生まれ育った港町は三津といって、祭りが盛んな地域の漁師町で、荒々しい喧嘩神輿が地元では有名です。

まるでそんな祭りの暴力性を象徴するような泰良は理由もなく、衝動的に暴力をふるい続けているように僕には感じられました。

 

そんな彼の狂気と衝動に巻き込まれていく周囲の人間たち。

得体の知れない泰良にある者は恐怖を感じ、ある者は興味を持ち、ある者は嫌悪する・・・。

周囲の人間の運命を暴力的に捻じ曲げながら、あくまで己の肉体のみで突き進んでいく。

ほとんどセリフもない中で、血まみれで笑うシーンなど、強烈な泰良のキャラクターを演じた柳楽優弥に脱帽の映画でした。


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5、終わりに

 

泰良と裕也が暴れた商店街やら、繁華街はよく飲みに行ったところなんで、映画を観たあとで街を歩いていると、映画のシーンが何度もオーバーラップしましたね。

まぁ、そのへんの人に殴りかかることはなかったですが(笑)

 

 

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