1、作品の概要
1906年に俳句雑誌『ホトトギス』の付録として発表され、翌1907年に『鶉籠』に収録された。
処女作『吾輩は猫である』に続いて発表された2作目の小説で、夏目漱石の代表作となり、広く大衆に読まれた。
新潮文庫版で、179ページ。
1935年~1977年の期間、5度に渡って映画化されている。
TVドラマ化も12回され、アニメ化も2度された。
愛媛県松山市が舞台になっていることもあり、当地では坊っちゃん列車、坊っちゃん団子など、坊っちゃんにちなんだものが多い。
東京から四国の中学に数学教師として赴任してきた、坊っちゃんが巻き起こす、痛快ドタバタ劇。

2、あらすじ
実直で直情径行の坊っちゃんは、家族とも折り合い悪く、唯一下女の清に気を許していた。
父親の死後、東京の物理学校を卒業し、四国の旧制中学の数学教師として赴任した坊っちゃん。
慣れない土地で、教頭の赤シャツ、美術教師の野だいこ、数学主任教師の山嵐、英語教師のうらなり、らと一緒に働くことになる。
しかし、天麩羅を4皿食べていたこと、温泉の浴槽で泳いでいたことを生徒に冷やかされたり、宿直中に寄宿生に嫌がらせをされたりと、赴任早々なにかとトラブルが続く。
赤シャツが、うらなりの婚約者であるマドンナに横恋慕して左遷させたことに憤りを感じる坊っちゃんは、山嵐と結託して策を練るが・・・。
3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ
(なんちゃって)読書家のヒロ氏なら当然・・・、読んで・・・ません!!
・・・。
ついでに『坂の上の雲』も読んでなかったりするので、やはり松山市民としては読まなきゃですね~。
銘菓「坊っちゃん団子」はおみやげの定番で、僕も子供の頃からよく食べてました。
団子を2皿食ったっていうとこから来てるのかな?
坊っちゃんスタジアムという野球場では、プロ野球の試合もたまに開催されていて、ヒロ氏のジョギングコースだったりします。
すぐ近くには、ちょっと小さめのマドンナスタジアムもあります。
愛媛マラソンでは、坊っちゃんとマドンナの仮装をした人も走ったりしています。
いや、だからね。
読んでみて、「えっ、坊っちゃんってこんな話だったん!?」って感じでした。
ちなみに僕が想像していた坊っちゃんのあらすじは以下の通り。
「ヒロ坊っちゃん」
素朴ではにかみ屋の彼は、生徒たちと衝突しながらも共に成長していく。
同僚の教師たちにも支えられて、快活に教師生活を送る坊っちゃん。
ある日、街中で見かけたマドンナに一目ぼれした彼は、ひょんなことから彼女と再会して・・・。
みたいな感じだと思ってたぞなもし!!
赤シャツめっちゃ悪いやつぞなもし!!
マドンナ、坊っちゃんと接点あんまりないぞなもし!!
ってか、松山市民今は、あんまり「ぞなもし」言ってないぞなもし!!
こりゃ、俺が『シン・坊っちゃん』書くしかねぇなぁ・・・。

4、感想(ネタバレあり)
前述のように、ちょっと思い描いていた『坊っちゃん』とは、だいぶ違う話でしたね(笑)
特に、マドンナについて。
松山市においては、マドンナは坊っちゃんと「つがい」みたいな扱いをされていたので、2人の恋愛物語があると思っていたのですが、全然そんなのなかったです。
会話したことないもないっていうのは僕にとってはちょっとした衝撃でしたよ。
えっ、松山市であんだけ「つがい」でアピールしてるのに?
会話したこともないし、マドンナが坊っちゃんのことを知ってもいないってどゆこと?
話が違うやん、って思いました。

まあ、しかし。
そんなのは僕が勝手に勘違いしていただけなので、あれなんですがね。
そして、想像よりだいぶ坊っちゃんが大暴れで痛快でした。
まさに竹を割ったような性格の坊っちゃん。
二心はない感じで、付き合いやすいいい奴って感じですね。
友達になれるかも。
現代で自由を謳歌する僕たちが読んでも、「コイツ自由だな」って思うぐらいですから、当時読んだ人たちにとって坊っちゃんの破天荒ぶりはさぞかし痛快だったことでしょうね。
現代では、こんな教師は絶対にいないと思いますし、ある意味GTOを越えてますね(笑)
反町隆史もビックリです。
そんな坊っちゃんのいきいきとした活躍を、躍動感あるイキイキとした文体で語る夏目漱石の筆力。
最近、夏目漱石と村上春樹を読書会スペースで比して考える機会があったのですが、確かに2人とも英語が堪能ということと、文体がとてものびやかで読みやすいという特徴が共通しているように思いますね。
文章の読みやすさ、リズム感は、物語に惹きこまれるか否かを分ける重要な要素ですね~。
赤シャツと野だいこをボコボコにして、愛媛をあとにするラストは痛快でしたが、だいぶバイオレンスでもありましたね。
東京に戻って、清とまた一緒に暮らせた坊っちゃんですが、あっけなく清も亡くなってしまうのは啞然としました。
しかし、登場人物たちのキャラクターがたっていて、物語がイキイキしていて最後まで一気に読み進めました。
5、終わりに
『坊っちゃん』の舞台となった街である、松山に住んでいる身として、今更ながらこの作品を読めて良かったですね。
大衆文学でありながら、文章や、表現の妙はさすが夏目漱石でした。

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