ヒロの本棚

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【本】村上春樹『象の消滅』のスペース読書会に参加した話!!象の再襲撃、ヒロの消滅。

☆Xのスペース読書会に参加した☆

 

一般の人よりは本を読んでるけど、読書家と呼ばれる人に比べたらあんまり本を読んでないプチ読書家のヒロ氏。

言うなればロボットでもない超人でもない、嗚呼ウォーズマン的な存在。

なんか、僕の趣味とかって多趣味と言えば聞こえがいいですが、どれも極めていない中途半端なのが多いように思いますね。

まあ、いいんすけど。

 

ちょいちょい耳にする「読書会」というワード。

僕は最近まで、みんなで集まってじっと本を読む会だと思っていました。

10人ぐらいでカフェとかで集まって、黙々と本を読む会。

こわっ!!

楽しいんかな?それって?

とか、思っていましたがそれは大きな間違いでした。

読書会とは、テーマを決めて自分が読んだ本の紹介や感想を言ったり、特定の本の書評を言い合ったりする会だったんですね~。

あっ、それは面白いかもっ!!

 

ちなみに初読書会はこちらのイベントでした。

最近はリアルでなくても、オンラインで読書会ができるので良い時代ですね~。

コロナ渦で、ズームとか、Xのスペースとか、オンラインでの交流が盛んになったように思います。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

んで、ここからが本題でXでの村上春樹象の消滅』のスペース読書会に先日参加させて頂きました!!

とっても楽しい時間でしたよ~♪

 

 

 

☆『象の消滅』の概要と、スペース当日の様子ッス☆

 

主催の方のスペースには、以前村上春樹『街とその不確かな壁』ぼスペースの時に参加させて頂いて、いろいろと目から鱗でかつ楽しい時間を過ごさせていただきました。

今回は、村上春樹の短編小説『象の消滅』についてということで、僕は正直そこまでこの短編小説に思い入れがなかったので正直「えっ、その短編なんだ」とびっくりしました。

でも、この短編小説を好きな方がとても多いのだと聞き、どんな内容のスペースになるのかとても楽しみでした。

ちなみに『象の消滅』は、1985年8月に『文學会』で発表された村上春樹の小説で、1986年4月に刊行された短編小説集『パン屋再襲撃』に収録されています。

ちなみに僕がブログで書いていたあらすじがこちらですが、とんちんかんなことを書いてますね(笑)

まあ、とにかく象が消えちゃう話なんですよ。

ページ数的には30ページとかそんくらい。

ある日、町の象舎から象が消えた。

飼育員と共に忽然と姿を消した象に、様々な憶測が飛び交う。

「僕」は会社のキャンペーンのためのパーティーで「彼女」と出会い象についての話をする。

「僕」は象の消滅について重要な目撃者であった。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

ぶっちゃけ「ふーん、象が消えちゃったんだぁ。なんか不思議な話やねぇ」って感じの感想しか持ってなかった作品でした。

村上主義者のかたに「このメッキしゃちほこボケ」とか言われてしまいそうですね(;^ω^)

やれやれ。

 

スペースに参加するに向けて『象の消滅』を再読するヒロ氏。

どっかで、象が失われたものの象徴ではないかという文章を見かけたのと、Xのお友達から「象と飼育員は1Q84のように別の世界に移動したのでは?」というリプを頂いたのをきっかけに自分の作品への意見を醸成するヒロ氏。

うん、それパクリやんけ(笑)

 

でも、大きなヒントをもらってなんやかんや『象の消滅』へのインスピレーションが湧きまくりました。

読書って1回読んで終わりじゃなくて、読んだ瞬間から始まるみたいなニュアンスのことを日本の文豪の誰かが言ってたんだけど、誰だか忘れました。

でも、読後に自分の中に病巣のように巣食い続けて、どんどん増殖していくような作品があって、それが良作だと思います。

たとえが癌みたいで不穏だけど(笑)

 

スペース当日は、Xの不具合で参加できず。

うちのネット回線がアレだったのかな?と思っていましたが、参加できなかった方が多かったみたいですね。

主催の方は謝っていましたが、悪いのはイーロン・マスクなので、今度会ったら「ヘイイーロン!!スペースのアレどうにかしてクレメンス!!」って言っておきますね。

もちろん会ったことないけど。

 

しかし、3日後に再襲撃企画が持ち上がり、共同ホストを依頼していただきました。

光栄です!!

とりあえず、コメントを拾ってほしいとのことだったので、コメントを拾うことに集中しようと思いながらスペース当日を迎えました。

奥様には「明日はXのスペースで21時から部屋で喋っている。この村上春樹の小説で」と告げましたが、本をペラペラとめくって「象について話し合うんだ」と珍しい動物を見るような目で僕を見ていました。

 

30分前になって、猫の毛だらけになった自室の椅子をコロコロで掃除したり、落ち着かないヒロ氏。

まるで彼女を初めて自室に招く高校生男子みたいでした。

そして、20:55にはスマホとヘッドフォン(充電は満タンだ)をセットして、スペース読書会に挑むヒロ氏。

しかし、緊張で震える声で喋ってもリアクションが返ってこない。

 

あれ?

なんで誰も返事してくれないの?

愛媛県住みの田舎者だから?

鼻毛が白髪だから?

とか思いましたが、単にスピーカー機能をオンにしていなかったことを主催の方からのメールで知りました。

てへぺろ!!

象が消滅する前にヒロが消滅していたなんて、とんちが効いていました。

 

 

 

☆読書会の魅力と村上春樹作品☆

 

なんやかんやありましたが、とても楽しく気づきが多いスペースでした。

ひとつの作品に対しての意見をさまざま語り合う。

それだけの時間がこれだけ尊く楽しいなんて。

 

たとえば『象の消滅』というタイトルでありながら、実は象は消滅していないのではないかという意見。

これは、あちらの世界に移動したのではないかという見解が面白かったですね。

村上春樹の作品ではよくあることなんですが、うなずける意見でした。

小川洋子の『偶然の祝福』を読んで、ちょうどこの日が休みだったので感想のブログを仕上げていたのですが、収録されたいた短編の『失踪者たちの王国』と自分の中でイメージがリンクして楽しかったです。

 

象と飼育員は、時代に必要とされなくなったものの象徴で、彼らは消えたのではなくて「失われた者たちの王国」に移動したのではないかと、僕は思いました。

夢見がちな初老の戯言ですが。

そして、1985年のバブル前夜に高度資本主義社会へと突入していき、温かみを欠いたシステムが幅を効かせるような社会を批判した作品でもあったように思います。

この時期の村上春樹はわりとストレートに憤りをあらわしているように思います。

『5月の海岸線』の話も出させていただきましたが、変わっていく世界、立ち並ぶ高層ビル群へのヘイトを感じます。

村上春樹が若かったということもあるかもしれませんが、迸るロック魂。

 

主人公が仲良くなる女性の傘の柄がレンガ色なのはなにか意味があるのか?みたいな議論もあって面白かったです。

いや、ぜんぜん気にしてなかったおもしろ!!って感じで。

もしかしたら、ワインに喩えていたのかなとも思います。

赤ワインならレンガ色って個人的にはちょっとピークを過ぎた印象があるのですがどうでしょうか?

ぶどうにもよるのかな。

ガーネット色のフレッシュさから、熟成のレンガ色へ。

それは恋愛の終わりを意味しているのかもしれませんね。

 

象という漢字自体にに象徴とか、なんやかんや隠されているっていうのは目から鱗が落ちまくりでした。

すげー。

そこまで深く読み込んでなかったですが、村上春樹はいろいろ隠して描写しながら物語を描いてく作家なんだなーと改めて思いました。

いや、村上春樹の作品の書評書いているブログなのに今更かいって感じですがね(笑)

デビュー作『風の歌を聴け』でも冒頭に象がでてきていて、象という動物自体にも村上春樹の思い入れがあったのだという意見に納得しました。

 

他にもなんやかんやありましたが、このあたりで筆を置かせて頂きます。

読書会というのは、いろんな方々の目線から作品を感じられるのが良いですし、改めていろんな角度からの意見を聞けるのは本当に興味深いですね。

 

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