1、作品の概要
『アス』はアメリカの映画。
監督・脚本は、ジョーダン・ピール。
主演は、ルピタ・ニョンゴ。
2019年3月22日にアメリカで公開され、同年9月6日に日本でも公開された。
上映時間は116分。
自分たちとそっくりなドッペルケンガーとの争いを描いたサスペンスホラー映画。
2024年2月現在、アマゾンプライムビデオで無料配信中。

2、あらすじ
1986年、少女だったアデレードはサンタクルーズの遊園地で迷い込んだミラーハウスの中で、自分にそっくりな少女と出会い、驚きとショックのあまり失語症になってしまう。
そして、現在。
優しい夫・ゲイブと、長女のゾーラ、長男のジェイソンの家族と幸せに暮らしていたアデレードだったが、バカンスで来たサンタクルーズで言いようのない嫌な予感に苛まされる。
今すぐにここを去るようにゲイブに訴えるアデレードだったが、その時家の敷地内に4人の人影を発見する。
「・・・僕たち(アス)だ」
そして、惨劇が始まる・・・。
3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ
以前からアマプラのリストに入れていて、観たいと思っていた映画でした。
なぜか勝手にA24の映画だと思っていましたが、違いましたね。
でも、このゾワゾワくる感じは共通するものがありました。
ちょっと荒唐無稽に感じる部分もありはしましたが、衝撃のラストといい、楽しめる内容でした。
4、感想(ちょいネタバレ)
もうちょっと精神的にジワジワくるタイプのホラーかと思っていましたが、わりと血まみれの殺し合いなどある感じの映画でした。
でも、最後の展開が本当に衝撃的でしたねー。
いやー、そうくるとは!!
ここはネタバレせずにおきます。
序盤から、無数の地下道が存在することや、CMの手をつなぐ運動やら、まあまあ伏線が張り巡らされていましたね。
ジョーダン・ピール監督曰く、地下に押し込められて虐げられた存在にスポットを当てたかったみたいな。
これは、クローン人間などというSF的な話だけではなく、人種差別や、先進国と後進国の人々の格差をも象徴しているのでしょうか?
たしかに、この世界はゼロサムゲームで、誰かの富は誰かの貧困の上になりたっていたりする。
そんな社会的な構造をホラー映画に盛り込もうとしたのなら、とても野心的な試みだと言わざるを得ません。
私たちが享受するに値すると思っているものは、他者の自由や幸福の犠牲の上に成立しているのです。アメリカ合衆国のような、特権を享受する党派的な存在がなし得る最大の害悪は、自分たちが特権に値する人間だと思い込んだり、特権に与れるのは良い場所に生まれたという幸運によるものではないと考えたりすることなのです。私たちが特権を保持しているとき、他の誰かはそのために苦しんでいるのです。つまり、苦しむ人間の存在と富を享受する人間の存在は表裏一体なのです。この点において、クローン人間たちの決起は最も心に響くものになっていると思います。
クローン人間たちの存在は、アメリカ合衆国のような豊かな国で幸福を享受する裏で、社会の片隅で苦しんでいる誰かの存在を示唆しているように感じました。
レッドの「私たちはアメリカ人だ」という言葉は、そういった意味でとても重い言葉だったのだと思います。
最初観ていた時は、ん?アメリカ人?それで?って思いましたが(笑)
5、終わりに
いろいろと伏線が多くて、単純なホラー映画の枠に収まらない映画だったかと思います。
ジョーダン・ピール監督のメッセージ、虐げられた人々の反逆が心に刺さります。
前作の『ゲット・アウト』も観てみたいです。
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