ヒロの本棚

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【漫画】『メダリスト』~フィギュアスケートの金メダリストを目指す女の子・いのりと熱血コーチ・司の物語~

1、作品の概要

 

『メダリスト』はフィギュアスケートの漫画。

作者はつるまいかだ。

2020年7月号より月刊アフタヌーンで連載中。

コミックスは12巻まで刊行されている。(2025年1月現在)

2022年に「次にくるマンガ大賞2022」でコミックス部門第1位を受賞。

小説、ファンブックも刊行されている。

2025年1月よりTV朝日系列で、TVアニメが放映中。

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2、あらすじ

 

勉強が苦手で何をやってもうまくできない小学5年生の結束いのり。

親にスケートをやりたいと言えずにこっそりスケートリンクで滑っていたいのりだったが、元アイスダンスの選手だった明浦路司と出会って、スケート選手として金メダリストを目指すことを決意する。

司のコーチで驚異的なスピードで上達していくいのりは、同学年の天才的スケート選手である狼嵜光と出会い、いつか彼女と同じ舞台で勝負して勝つことを宣言する。

光のコーチはかつての金メダリスト・夜鷹純で、司が憧れたスケート選手だった。

運命の歯車は回り始め、人生ふたつ分を賭けた物語が幕を開ける。

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ

 

息子がフィギュアスケートを始めたばかりの頃に、本屋で偶然見かけたフィギュアスケート漫画が『メダリスト』でした。

早く始める子は5歳ぐらいから始めているフィギュアスケートですが、いのりが始めたのは小学5年生で、奇しくもうちの次男氏と同じ年齢から始めたということもあって、感情移入しながら読めました。

フィギュアスケート好きの妻と次男も読んでいて、一緒にアニメも観てます♪


www.youtube.com

 

 

 

4、感想

 

少女漫画でもイケるんじゃね?ぐらいに絵柄もかわいい漫画。

つるまいかだ先生は『メダリスト』がデビュー作品だと思うのですが、画力高くてどんどんうまくなっていて、絵でも楽しめます。

キャラも個性的でいい感じです。

 

ただ、かわいい感じの話かと思いきや、登場人物たちが抱えているものは重くて、暗い過去を振り切るようににスケートに打ち込んでいたりします。

「リンクに賭ける執念がある」と司に称される、主人公のいのりですが、彼女は学校では居場所がなくて氷の上でしか輝けない存在です。

自分にはこれしかないという強い執着。

異常なまでの集中力と努力の原動力はうまくいかない日常にありました。

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コーチと選手の関係性も見どころのひとつ。

いのりのコーチ司ももう一人の主人公で、試行錯誤を重ねながら成長していきます。

ただの熱血コーチというだけではなくて、夜鷹純と同じ俯瞰する目「鷹の目」を持つ司。

彼も特異な能力を持った存在として描かれています。f:id:hiro0706chang:20250128191616j:image

 

いのり×司、光×純のペアの宿命の対決でもあるこの漫画。

司の言葉「俺の分の一生を使ってこの子を勝利まで連れていく」は超名言ですね。

キス・アンド・クライで点数発表を待つ選手とコーチの姿が印象的なフィギュアスケートという競技。

選手とコーチの絆がこれほど特別なスポーツはほかにないように思います。

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スケートの競技シーンも迫力かつ、ドキドキです。

不安定な氷の上を滑るスポーツだけに、さまざまなアクシデントがあります。

うまくジャンプして降りられるかどうかわからない。

実際に何度も失敗があったりしますし、それだけにジャンプがうまくいった時のカタルシスは半端ないっす。
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光と夜鷹純のペアにも物語があって、孤児だった光のコーチになった純は彼女に過酷な条件を課しています。

いのり×司のペアが信頼で結ばれているのに対して、どこか契約というイメージがある光×純のペア。

実はいのりと純が似ていて、光と司が似ている存在だという光の解釈も興味深いです。

これから明かされるであろう純の物語も楽しみですね。

12巻は、光主観の話もあって興味深かったです。
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圧倒的な才能を持った天才少女である光。

しかし、圧倒的であるが故にできてしまう影。

他者を損ない蹴落としてしまう才能という鋭利な刃。

そんな彼女の孤独に真っ向から踏み込んできたのが、いのりでした。

天才である光が、どうして素人だったいのりを気にかけ続けていたのか?

いのりの真っすぐに向かってくる純真さがその答えでした。

しかし、いのりのモンスターとも言える歪な才能をいち早く感じ取っていたのも光でした。
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歪な天才の物語が好きです。

極度に限定された環境下でしか才能を発揮することができない天才たち。

GANTZの玄野とか、め組の大吾の大吾とか。

『メダリスト』は曽田正人先生の『シャカリキ』と物語の構図が似ている部分があって、エリートの由多に挑んでいた野々村が途中からモンスター級の才能を開放していくみたいなところとか。

実は夜鷹純と同じように氷の上でしか生きられない存在のいのり。

普段はほんわかしているいのりですが、メンタルは夜鷹純的でスケートで勝てないなら生きる意味がないと言い切れるクレイジーな存在。

いや、なんかこういのう痺れるんすよね。

読んでて、ゾクゾクゾクゾク~ってなりました。

でも、自分の子供がこんなこと言ったらショックかもっすわぁ(;^ω^)

天才って、メンタルも含めて天才なんでしょうね。

どこかぶっ飛んでてなにもかも賭けられる。

そういう存在が何かを獲得しうるのでしょうね。
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いやー、『メダリスト』ジュニア編に入って加速度的に面白くなっていて、ワクワクが止まりませんがな。

キャラクターが多彩で個性的で、一人一人丁寧に描きつつも、物語の展開が速いのは魅力的ですね~。

個人的に展開が遅い漫画は嫌いなんで。

トーナメント戦で10巻ぐらいいっちゃうやつとか(笑)

 

 

 

5、終わりに

 

メダリストを、頂点を目指す闘いは、死屍累々を生み出し屍を踏み越えていくような過酷な戦いであるように思います。

うまい選手でもなく、美しい選手でもなく、強い選手という表現を繰り返し使っているこの物語では、真に強さを持った選手しか栄光に辿り着け得ないことを暗に表現しているのかもしれませんね。

残酷な世界だと思います。

しかし、そこを潜り抜けて強くなったものだけが辿り着ける栄光がきっとあるのでしょう。

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