ヒロの本棚

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【映画】『哀れなるものたち』

1、作品の概要

 

『哀れなるものたち』はイギリス・アイルランドアメリカ合同製作の映画。

2023年12月8日にアメリカで公開され、2024年1月26日に日本で公開された。

監督は、『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス

原作はアラスター・グレイの『Poor Things』

主演は『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン

マーク・ラファロウィレム・デフォーらが出演している。

上映時間は141分。

R18+指定作品。

第96回アカデミー賞で主演女優賞ら4部門で受賞を果たした。

 

 

 

2、あらすじ

 

医学生のマックス・マッキャンドルスは天才外科医ゴッドの助手に選ばれ、自宅に招かれる。

そこで、知能が未発達の美しい成人女性ベラ・バクスターに引き合わされて、彼女の記録をするように依頼される。

マックスはゴッドを問い詰め、ベラが自殺した妊婦にお腹の子供の脳を移植した存在だということを明かされる。

奔放に振る舞うベラだったが知能を急速に発達させていき、そんな彼女にマックスは惹かれていき、ゴッドの許しも得て2人は婚約する。

しかし、家に出入りしていた弁護士のダンカン・ウェダバーンは、ベラを誘い出しリスボンへと駆け落ちしてしまうが・・・。


www.youtube.com

 

 

 

3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ

 

『哀れなるものたち』は以前から話題になっていた作品で、ずっと気になっていました。

映画館で観られずに、「まあそのうちレンタルとか、アマプラの無料配信で観られるだろう」とか思っていたら、なかなかレンタルにも、無料配信もされずに、アマプラの有料レンタルで観ました。

200円で安くなっていたので、ラッキーでしたね。

ラ・ラ・ランド』めっちゃ好きな映画で、主演を務めたエマ・ストーンの演技も楽しみでした。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

4、感想(ネタバレあり)

 

R18+とか、あまり気にせずに観ましたが、エロとグロのダブル・ミーニングでR18でした。

映画は大きな音で観るのが好きなのでだいぶ「アンアン」が爆音で響いていて気まずかったです。

しかし、この性的に奔放なベラの描き方も、「倫理観と社会常識がない子供が大人の身体を持ったらどうなるか?」みたいなところが率直に描かれていて興味深かったです。

ベラが「これ気持ちいのになんでみんなしないの?」みたいなことを言っていて、なるほどなと思いました。

「身体は大人!!頭脳は子供!!」って、名探偵コナンの逆パターンっすね。

 

舞台はロンドンですが、明らかに現実とは異なる描写があったりもしていて、パラレルワールド的なSF感ある世界観がたまりませんでした。

wikiでは、ビクトリア朝ごろの設定とのことで、1850~1900年ごろでしょうかね?

ゴッドのいでたちといい、ホムンクルス的な生物たちといい、フランケンシュタイン的な昔のSFホラー映画のオマージュのような作品にも感じました。

エマに胎児の脳を移す時の装置もなんかレトロな装置で、電気ビリビリしたら復活みたいな、ちょっと「そんなわけあるか~い」って感じの、レトロSFチックな雰囲気もなんか良かったっすね。

ゴッドの胃液を作り出す装置とかもだいぶ謎レトロ感満載で、シャボン玉みたいなもん吐き出しているし奇妙な感じでした。

 

終わりのない悪夢みたいな不思議な世界観。

ちょっと前に観た『ボーはおそれている』の世界観と相通ずるものを感じて、既視感がありました。

ああいう気持ち悪さ、不穏さってクセになるし、あとに残ります

hiro0706chang.hatenablog.com

 

リスボンの街とか、フェリーの造形とか、途中でハリーと立ち寄ったアレクサンドリアの風景とか、なんかシュルレアリスムの風景に迷い込んだみたいな世界観でゾクゾクしました。

原作の小説がどんなふうな描写をされていたのかわかりませんが、強烈なイメージを持った情景ですね。

 

エマ・ストーン無双な映画『哀れなるものたち』ですが、最初幼児のようで動作も態度もアンバランスだったベラが、世界を回っていろいろな経験をして、急速に成長していく様を演じているところが衝撃的でした。

映画の最初と最後では細かい動作まで変化してきていて、お酒を飲むのも堂に入る感じになってきていましたね。

中身が幼児の成年女性が成長していく様を段階的に演じ分けるなんて、とても難しいミッションだったと思いますし、ほとんどそんな演技をしたモデルケースはなかったと思いますが、エマ・ストーンの演技は圧巻で特に自我を身につけて、しっかり自分の意思を表すようになっていく過程は説得力を感じました。

 

ゴッドの最後を看取って、自らも外科医になることを決意するラストは良かったですね。

パリの娼館で会ったトワネットも屋敷に呼び寄せて、マックスと結婚もして、めでたしめでたし。

ヤギの脳を移植されたアルフィー、別の実験体のフェリシティもいて奇妙な一家という感じでした(;^ω^)

 

 

 

5、終わりに

 

いやー、ずっと観たかった映画でしたが、想像の斜め上をいく独特の世界観で大満足でした。

エマ・ストーン演技もキレキレでした。

ただ性的なシーンと、残虐なシーンも多いので、お子さんがいる方は要注意かもですね~(;^ω^)

 

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