☆一度聴いたら忘れられない強烈なサックス☆
以前、クセ強なピアニストであるセロニアス・モンクを紹介しましたが、彼に勝るとも劣らずクセが強いサックス奏者がアルバート・アイラーです。
彼は1960年代におけるフリー・ジャズの重要人物であり、偉大なパイオニアでもあります。
まるで泣き叫んでいるような、激しく、ヒステリックなサックスの音色は一度聴いたら忘れられません。
ヴィブラートを多用することで、どこか悲哀に満ちた音色を奏でることも、彼の演奏の特徴でしょう。
彼の音楽を聴いたきっかけはある1冊の小説でした。
中上健次『19歳のジェイコブ』で、JAZZ狂いのジェイコブが退廃的な日々の果てに破滅するという物語。
この物語で主人公のジェイコブがこよなく愛しているのがアルバート・アイラーなのです。
アイラーのその音の芯だけのジャズを聴いていたかった。音の芯は直接耳から心臓を貫く。その針のようにとがった音の芯は心臓から血管に入り、ジェイコブの体そのものがジャズの共鳴版になっている。
この文章で血が沸騰するような熱いなにかを感じ、どうしてもアイラーの音を聴いてみたくなりました。
まあ、昔から影響を受けやすいのですよ(笑)
☆アルバート・アイラーの名曲名盤とフリー・ジャズ☆
1950年代に隆盛を迎えたビバップ、ハードバップ、モード・ジャズの限界から、黒人音楽への回帰を掲げたのがフリー・ジャズだったみたいです。
フリー・ジャズ1960年代、オーネット・コールマンが始めたムーブメントで、表現の自由を追求し、既存の格式から逸脱した音楽でした。
アヴァンギャルド・ジャズとも重なる部分があるようですが、前衛的で、メロディーや様式に捉われない激しいジャズというイメージがありますね。
クスリやりながら聴いたら、めっちゃ気持ち良さそうですね(笑)
アルバート・アイラーで名盤と呼ばれているのが『Spiritual Unity』です。
このアルバムでアイラーはブレイクしたみたいですね。
彼の代表曲『Ghosts』もこのアルバムに収録されています。
いやー、めちゃくちゃファンキーでかっこよすぎる・・・。
ちょっとロックっぽい感じもしますね。
自己紹介から始まる初期のアルバム『my name is Albert Ayler』も好きです。
最初はこっちのほうが聴きやすいかもですね。
僕もBOOK OFFで中古版をGETして愛聴しております。
なんか歌も歌ったりするみたいですね。
アルバム2枚しか持ってなくて、まだまだこれからなんですが、好きなサックス奏者です。
濃いウィスキーとか飲みながら、ふわふわしながら聴きたい音ですね♪
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