1、作品の概要
『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、2022年6月に公開された日本のアニメ映画。
上映時間は108分。
監督は安彦良和。
TVアニメ『機動戦士ガンダム』の第15話『ククルス・ドアンの島』のリメイク。
主題歌は森口博子『Ubugoe』
2、あらすじ
ジオンの地球本拠地オデッサを目指す連邦軍のホワイトベースは、無人島アレグランサ島の残敵掃討を命じられる。
アムロらがガンダムで出撃するが、ザクとの戦いでアムロが乗るガンダムが断崖から落下し、通信が途絶えてしまう。
ザクのパイロットのククルス・ドアンに助けられたアムロは、彼が引き取って生活を共にしている戦争孤児たちと生活を始める。
一方ジオン軍では、かつてドアンが率いていたサザンクロス隊が密命を帯びてアレグランサ島へと向かい、連邦軍のホワイトベースでもアムロとガンダムを捜索するべく再び島を目指すが・・・。
3、この作品に対する思い入れ、観たキッカケ
子供の頃に観たガンダム。
15話のエピソードは覚えてませんでしたが、声優陣もたぶん昔のままで懐かしく観られました!!
そして主題歌が森口博子っていうのも往年のファンには堪らない憎いチョイスでしたね!!
森口博子は『機動戦士Zガンダム』の主題歌『水の星へ愛をこめて』を歌っていました。
この歌がめっちゃいい曲で・・・。
ガンダムに夢中になっていた幼少の頃を思い出しました。
4、感想(ちょっとネタバレあり)
6月に映画は公開していたのは知っていて、DVDレンタルが始まったら観ようかなぁとか思っていましたが、アマゾンプライムビデオで配信されていたのでヌルッと観てみました。
安彦良和をはじめ、往年のスタッフが新たに命を吹き込んだファーストガンダムのエピソードはなかなか面白かったです!!
大人になって改めて観てみてもガンダムはモビルスーツも登場人物も個性的でいい感じでした。
ククルス・ドアンの島では戦うことを捨てて、子供たちを守るククルス・ドアンの生き方が描かれていて、戦争の悲惨さが描かれています。
1970年代後半に放送された『機動戦士ガンダム』も、戦争の悲惨さや残酷さが描かれていて、単なるロボットアニメの枠を超えたシビアなストーリーが話題になりました。
登場人物もバンバン死んでいきますしね(^_^;)
「悲しいけど、これ戦争なのよね」と言い残し、ビグザムに特攻するスレッガー中尉の名言は子供ながらに衝撃を受けました。
ヒロイン的存在のララァの死も・・・。
それまで子供向けで勧善懲悪ものばかりだったロボットアニメに革命を起こしたのが『機動戦士ガンダム』だったのだと思います。
『ククルス・ドアン』の島でもドアンを通じて戦争の傷や癒えることのない悲しみが垣間見えます。
そして終盤のモビルスーツ同士の戦闘シーンはやっぱり胸が躍りました!!
中年が一瞬だけ少年に戻ったような気がしましたが、それは気のせいでした。
旧型のザクで高機動型のザクを倒しまくるドアンはやっぱり只者じゃなかったですね。
「あなたの身体に染み付いている戦争の匂いが、戦いを引き寄せるんじゃないでしょうか? それを消させてください」
そうドアンに語りかけ、最後にアムロが取った行動は・・・。
守るために戦う。
守るために戦う力を持ち誇示することの難しさを感じさせるようなラストシーンだったと思います。
5、終わりに
いやー、久々にガンダム観ましたが、大人になって観ても面白いですね。
勢い余って『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』も観始めています。
ジオン軍の赤い彗星と呼ばれたエースパイロットであるシャアがいかにして赤い彗星と呼ばれるに至ったかの物語みたいです。
こちらもアマゾンプライムビデオで視聴できます。