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【サッカー】レアル・マドリーVSバルセロナ 多民族国家スペインが生んだアイデンティティーをかけた戦い!!クラシコマッチレビュー!!

クラシコとは?☆

 

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同じ街にある2チームが戦うことを「ダービー」と言って、お互いのチームへの対抗意識から盛り上がりをみせることが多いです。

極端な例だと、優勝しなくてもダービーに勝てばいいとか言っているサポーターもいますし、スタジアムの雰囲気がものすごいことになります。

 

ラ・リーガでもアンダルシアダービーガリシアダービーなどがアツいですね。

 

その中でも特別な一戦とされるエル・クラシコですが、他の国にもクラシコとされる一戦は多くありますが世界中が注目されるビッグマッチになります。

世界でも10本の指に入るギガクラブのFCバルセロナレアル・マドリーが激突するというサッカー的な意味合いだけでなく、過去の因縁や、多民族国家スペインならではの要素が絡んでいます。

 

まず「バルセロナ」という都市はカタルーニャ州にあり、カタルーニャ独立運動が盛んな地域です。

元々は「アラゴンカタルーニャ連合国」というひとつの国で、独自の文化、言語を有していました。

しかし、1714年の戦争でスペイン軍に敗北し、自治権を取り上げられてしまったそうです。

ちなみに、今だにカタラン語という言語があり、フランコ独裁政権時にはカタラン語の使用を禁じられて、唯一カタラン語を叫ぶことができたのがバルセロナの試合だったそうです。

 

1939~1979年はフランコ独裁政権下でカタルーニャは弾圧を受けました。

そんな憎きフランコ将軍の寵愛を受けたサッカークラブが「レアル(国の)」を冠するレアル・マドリーというクラブでした。

クレ(バルササポーター)達のレアル・マドリーへの憎しみは。スポーツだけではなく、政治や民族的アイデンティティーとも密接に関わっています。

マドリーに勝つということは、鬱屈した自分たちの生活を忘れさせてくれる爽快なことだったのでしょう。

 

また、バルセロナのスタジアム「カンプ・ノウ」には「MÉS QUE UN CLUB(クラブ位以上の存在)」と書かれています。

このことからも、FCバルセロナカタルーニャにとって、単なるスポーツチームを超えた存在であることがわかると思います。

 

また、過去にはバルサフィーゴがマドリーに強奪されて話題になりました。

エースをよりによって不倶戴天の的に強奪されたクレ達は怒り心頭。

フィーゴがマドリーの一員としてバルサのスタジアム「カンプノウ」を訪れた際は、観客から豚の頭が投げ込まれて、スタジアムは怨嗟の声に満ちました。


【名シーン】フィーゴVSバルセロナ カンプ・ノウ 豚の首 2

 

可愛さ余って憎さ百倍とはこのことですね(笑)

僕がスカパーでバルサの試合を観始めたのがこの前のシーズンからで、ここからバルセロナは暗黒期と呼ばれる低迷期に突入していくのでした(^_^;)

 

 このことからも元バルサの下部組織出身の久保建英レアル・マドリーに移籍したのはスペインでも話題になりました。

バルサも久保選手にオファーしてましたが、あくまでBチームでも契約で、条件も良くなかったため、レアル・マドリーに行ってしまいました。

レンタル先のマジョルカの選手としてバルサのホームに行った時にブーイングで迎えられましたが、これはむしろ名誉なことですね。

hiro0706chang.hatenablog.com

 

 

 

クラシコ前の両チームの状況☆

 

さてさて、今シーズンも2強が頭一つ抜け出しているものの、圧倒的な強さを感じず、それぞれ問題を抱えています。

バルサはFW不足だったり、主力の高齢化。

スタメンと控え戦力差も大きいような気がします。

 

マドリーは新加入のアザールポンコツでやっと復帰したと思ったらまた怪我で今シーズンはおそらく絶望。

堅守は誇るけども、攻撃力はイマイチな感じがします。

 

ラ・リーガ25節終了時点で、バルサが勝ち点55の首位で、マドリーは勝ち点53の2位。

僅差で首位を争っています。

そして、舞台はマドリーホームのサンチャゴ・ベルナベウ

マドリーにとっては首位奪還のチャンスです。

 

ミッドウィークのCLではマドリーがホームでシティに逆転負けを喫しています。

かなりショッキングな敗戦でした。

 

バルサはアウェイでナポリと1-1で引き分け。

アウェイゴールを奪取してのアウェイでの引き分けは悪くなかったと思います。

ただ、チームが十分に機能していたとは言い難く、いまだ試行錯誤を繰り返しているという印象でした。

 

 

 

 

レアル・マドリーVSバルセロナ ラ・リーガ第26節☆

 

 試合は、お互い4-3-3のフォーメーションで開始。

序盤からお互いアグレッシブにゴールに迫るも決め手に欠き、10分過ぎまでシュートなし。

マドリーはラインを高く上げて、左サイドから攻めますが効果的な攻撃ができず。

バルサもボールは支配しますが、崩してシュートに至らず。

 

マドリーは、3トップで左からヴィニシウス、ベンゼマ、イスコで調子のいいヴィニシウスを中心に左サイドから攻めようとしていました。

サイドバックのマルセロも再三オーバーラップして、イスコも中央、左にプレーエリアを広げて、終始左から攻めようとしていました。

 

対してバルサの3トップは左からグリーズマン、メッシ、ビダル

メッシがひいてあいたスペースにグリーズマンビダルが飛び込む狙いか?

この日のメッシは引いてボールを受けて前線にパスを供給することが多かったように思います。

 

14分 マドリーは、クリアボールをカゼミロがカットしてヴィニシウスからクロースがシュートも枠外。これがこのゲームのファーストシュートでした。

マドリーは、イスコの運動量がとにかく凄まじく、攻守に渡ってよく動いていました。

地味かもしれませんが、よくボールも受けて、守備も助けていたと思います。

 

20分 バルサは、メッシが中央で左にパスして、アルバがクロスしてグリーズマンがシュート。

 

このあたりから、バルサが主導権を握り始めます。

この試合から、アルバが復帰していますが、タイミングのいいオーバーラップ、メッシとの阿吽の呼吸はさすがです。

フィルポとはレベルが違いすぎますねぇ。。

連携面での問題もあるかとは思いますが。。

 

26分 マドリー、バルベルデがワンツーで右サイドを抜け出し、ベンゼマにクロス。も通らず。

イスコが中央、左に流れる分、バルベルデが右に張り出すシーンが多かったように思います。

 

バルサビダルが上下に凄まじい運動量で、エストレーモとしてプレイしながらも、守備時は中盤にさがって守備をしていました。

ビダルの献身が、マドリーの左サイド偏重の攻撃を防いでいたように思います。

テクニック的にはアレですが、ダイナミックな飛び出し、デュエルは魅力です。

いい時のバルサはこういうある種の異物のような選手がしぶく輝いているように思います。

 

28分 マドリーは、イスコとヴィニシウスで左サイドを崩して最後はクロースシュート

29分 バルサは、アルダ、グリーズマン、メッシとつなぎシュート

 

ただ、バルサはボールは支配しますが、タテへの速さとか、チェンジ・オブ・ペースだったり、ドリブルでの突破がいまいち少なく、怖さがない攻撃だったと思います。

メッシがゴールから遠くにいる場面も多く・・・。

 

33分 バルサのビッグチャンス。グリーズマンが左サイドでキープして、中央のアルトゥールにスルーパス。抜け出したアルトゥールがキーパーと一対一にになるもシュートはセーブされる。

36分 ヴィニシウスがカウンターから左サイドを突破して遠目からシュート。

37分 ブスケツの浮き玉のふわりとした縦パスから抜け出したメッシがキーパーと一対一になりシュートもキーパーセーブ。

クルトゥワの好セーブが光ります。

バルサはこの時間ペースを握ってマドリーのゴールを襲います。

 

ただバルサは40分のシーンのようにカウンターチャンスでグリーズマンが突破していくも、他の選手のあがりが鈍く。ソリッドさにかけます。

バルサはアイディアに乏しい攻撃でした。

それでも、前半はややバルサペースで推移していました。

 

後半もメンバーチェンジもなくキックオフ。

静かな立ち上がりから、55分にショートコーナーからイスコのスーパーミドル!!

バルサGKテア・シュテーゲンのビッグセーブ!!

ここまでは両チームGKが目立っています。

素晴らしい。

 

そして、このあたりから徐々にマドリーペースに。

57分 ヴィニシウスが抜け出すもピケがナイスタックル。

60分 カルバハルのクロスをイスコがヘディングシュート!!ピケがなんとかライン上でクリアします。

 

61分 クロースがミドルシュート

マドリーは出足が鋭く、豊富な運動量でバルサを圧倒します。

62分 カルバハルがインターセプトからクロス、ベンゼマがボレー

マドリーの右サイドバックのカルバハルも攻撃によく絡んでいました。

 

そして、63分にはマドリーの閃光のような素早いカウンター炸裂。イスコ、ベンゼマヴィニシウスと繋いでゴールに迫りますがヴィニシウスが倒されクリア。きわどいジャッジでしたが、ノーファウルでした。

 

立て続けにマドリーが決定機を迎え、バルサ危うしなムードになってきます。

68分にバルサが動きます。

ビダルOUTで、新加入のブライスバイトIN。

そのまま右サイドに入ります。

ついにベールを脱ぐ秘密兵器。

ってか、ペレスを放出するからこんなバタバタに・・・。

 

69分 バルサブライスバイトがファーストプレイで抜け出し、キーパーと1対1に。シュートは防がれましたがバルサ久々というか、この試合最大の決定機を迎えます。

 

しかし、70分クロースのなんかかっちょいいスルーパスからヴィニシウスが左サイドから抜け出しシュート!!ピケに当たったボールはゴールネットを揺らしました。

ゴール!!1-0

 

このシーン、セメドがのこのこ釣り出されて、棒立ちのブライスバイトの裏のスペースを使われました。

守備の連携に難があったブライスバイトを起用したことが裏目に出た形になりました。

マドリーは調子のいいヴィニシウスにボールを集めて左サイドから攻め込む形が実を結びました。

 

先制点後、退屈だったゲームがオープンな展開になり、カウンターの応酬に!!

この時間帯が観てて一番面白かったですね。

メッシの突破をタックルで止めたマルセロがガッツポーズ!!

アツいw

マルセロ、なんか愛嬌あって好きな選手ですね。

 

78分 イスコOUTモドリッチIN

イスコの運動量は素晴らしかった!!

 

82分 メッシのFKからピケがヘッドも、枠を外れます。

 

最後はATにマリアーノに追加点を決められ、2-0!!

 

トータルスコア2-0でマドリーが勝利しました。

バルサに支配された時間もありましたが、後半は盛り返し勝利を手に入れました。

 マドリーが勝つべくして勝ったゲームでした。

 

バルサは中盤でボールは回りますが、攻撃の形が見えてこないですね。

今シーズンは監督の途中解任もありましたし、厳しいですね。

来シーズンの監督はシャビとの噂もありますが・・・。

個人的にはペップが監督に復帰して、カンテラーノをたくさん起用して欲しいですが・・・。

 

しかし、クラシコもここ数シーズンは盛り上がりにかけるような気がしますね。

やっぱり、ペップとモウリーニョが監督やってて、マドリーにC・ロナウドがいた時がアツかったですね!!

両チームともめちゃくちゃ強いチームだったし、緊迫感がハンパなかったです。

 


レアル・マドリー vs バルセロナ 2-0 | 80 Minutes | 【クラシコプレビュー】今季2度目の伝統の一戦! 苦境マドリーはベルナベウに4戦ぶりの歓喜もたらせるか

 

 

 

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