今週のお題「二十歳」
☆さよなら麗しき青春。あのとき君は若かった☆
20歳。ハタチ。
なんて、いい響きなのでしょうか。
今は昔。
僕にもそんなピチピチしていた頃があったのです。
一浪していたから、当時は大学一年生。
横浜の大学に通って、戸塚で一人暮らししていました。
ほうれい線も気にならなかったし、夜中にコンビニ弁当食べても全然平気。
筋肉痛も次の日(今は2日後に出る。。)になって、毎日おもしろおかしく過ごしてましたね。
ええ、加齢臭がどうのとかもなったですよ。。
全国に100万人ぐらいはいそうなアホな大学生のウチの1人でした。
いやー、もっとちゃんと勉強したり、海外に行ったりとか、色々やっておけば良かったかなーとも思いますが、まぁいい思い出もたくさんあります。
そうそう、カビまみれの炊飯器を原っぱに投げたのもこの頃だっけ(^O^)
うん、あれは酷かった。
☆ヒネクレ時代。オシャレ大学生になりたくて渋谷にGO☆
当時はとてもヒネクレていた上に、謎の自意識過剰で色々とこじらせていましたよ。
なんか、文学とか音楽とかにこだわって、そういうセンスに自信持ってたっていうかなんか。。
いや、お前が作ったわけじゃないだろう?
だからモテなかったんだよ!!
と、当時の自分の胸ぐら掴んで言ってやりたいです。
愛媛の田舎から上京する時に、地元の本屋で買ったファッション誌「東京ブランド」を片手にオシャレな大学生になるべく渋谷のポール・スミスで赤いシャツを買ったのもいい思い出です。
そして、ポール・スミスの場所がわからなくて、そのへんのおじいちゃんに「すいません、ポール・スミスってどこですか?」と聞いた僕。
帰りの横須賀線で間違えてグリーン車に乗ってしまい訳がわからないまま追加料金を取られて、思いましたよ「都会はこえぇぇ」
どれもこれもいい思い出です。
☆雪の中、一升瓶を抱えて命懸けで走った成人式☆
そして、成人式。
一生に一度の成人式。
女子は着物を着て、男子はスーツで、式が終わったら友達と飲みに行ったり。
旧交を温めるプチ同窓会みたいな感じになりますよね。
堂々と酒も飲めるし。
やんちゃなメンズが騒ぎまくって問題になったりもしていましたね。
えっ。
僕ですか?
成人式は行きませんでした。
成人式は行きませんでした。
成人式は行きませんでした。
成人式は行きませんでした。
(エコー)
理由は、ヒネクレてたからですが、わざわざ横浜から愛媛に帰るのもアレだし、かと言って横浜の成人式に出ても友達いないしな~ってな感じだったんですよ(^_^;)
今考えたら行っときゃ良かったと思います。
大後悔時代ですよ。
コロンブスもビックリです。
んで、何をしたかっていうと、ヒロ家マンションで4~5人ぐらいで成人おめでとう鍋パーティー☆を開催しました。
いや、いっつも鍋やってましたが(笑)
んで、せっかくだから成人式らしくやりたいと思って一人だけ謎にスーツに着替えてました。
おばあちゃんに買ってもらった一張羅のアニエスのスーツを着て(笑)
ちなみにまだ着てます(^_^;)
部屋でスーツを着て鍋をつつききながら、スーツを着て酒を飲みました。
アホか。
そして、この日1998年1月15日は都内でも16センチの積雪を記録した記録的な大雪でした。
さすが、俺。
もってる男は違うぜ!!
とか思ってました。
後に雪の中、遭難しそうになることもしらずに。
↑こんぐらいは積もってました。マジで。
「成人おめでとう!!イエー!!」
とか言いながら、バカ丸出しの大学生達の飲むこと飲むこと。
用意していたビールはあっという間になくなりました。
外は真っ暗で、相変わらずの大雪でしたが、酔っ払ってノリノリだった僕達は追加の酒を買いに行くことにしました。
さすがにスーツは着替えてハイテンションでゴー!!
酔っ払ってたから最初は寒くありませんでしたが、100メートルぐらい行くと猛烈に寒くてだんだんみんな口数が減ってきました。
ーいや、まぁ酒屋はすぐソコだし大丈夫っしょ。
さらに200メートルほど進みいつもの酒屋に行くと・・・。
店は閉まっていました。
「おおおぉぉぉぉぉぉぉおぉおぉおぉおぉぉぉおぉい」とか叫んでみても、どうしようもありませんでした。
その間も雪は降り続け足元もぐちゃぐちゃだし、手先の感覚はなくなっています。
どうする?引き返して、部屋でゲームでもするか?
否。
我々に退却の2文字はありませんでした。
「ひかぬ・媚びぬ・省みぬ」が僕ら北斗の拳世代の合言葉。
サウザー様ぁぁぁ。
氷河期世代なんぼのもんじゃい!!
我々は下山して、麓の酒屋を目指すことにしました。
あっ、当時は丘の上のマンションに住んでました。
下り坂を滑らないように注意しながらただ酒を求めて雪の中をひたすら突き進みます。
映画の八甲田山ばりの決死の雪中行軍。
ただただ、酒を飲んで酔っぱらいがために。
命をかけて雪の中を進みます。
君の行く道は果てしなく遠い
だのに何故。
歯を食いしばり。
君は行くのか?
そんなにしてまで。
そんな歌が頭の中に流れました。
これで酒屋が閉まっていたらどうしよう?
さすがにこれ以上は死んでまう。
闇の中にポツンと灯る灯りが見えました。
あれは・・・。
酒屋の店の光が、僕たちには希望の灯火のように見えました。
酒屋は、開いていました。
酒屋は、僕たちを待ってくれていたのです。
(注)別に待ってたわけではない。
「おお」
感動に胸がいっぱいになりました。
まるでK2を登った山岳隊ぐらいの感動が僕たちを包みました。
酒屋のおばちゃんは雪まみれの僕たちを、珍しい動物でも見るような目で見ていましたが、笑顔で酒を売ってくれました。
たぶん、ちょっと小銭をまけてくれたような気もします。
一升瓶を抱えた僕達は意気揚々と引き揚げました。
さあ、帰ろう。
帰って、飲みまくろう。
この時の気分を曲で表現すると、セカオワの「RPG」な感じでした。
若者たちが冒険をして、幾多の困難を経て宝物を見つけて家路を辿る。
酒買いに行っただけなんですがw
部屋のドアを開けて日本酒をコップに注ぎ、がぶがぶがぶがぶ呑みました。
これから俺たちはどこにでも行ける!!
なんだってできる!!
果てしない高揚感が僕たちを包んでいました。
成人バンザイ。
これが俺たちの成人式だぜ!!
ウェルカムハタチ。
アイアム大人ボーイ。
しかし、たどり着いたのは世界の終わりのような宿命的な二日酔いで、僕はトイレにしか行けませんでした。
友人Aは次の日が英語の試験で、二日酔いのまま試験を受けて、誰よりも早く白紙に近い答案を教授に提出し、鼻で笑われて、学校のトイレで激しく嘔吐し続けたそうです。
今年で20歳の皆さんに僕から一言あります。
「俺たちみたいになるんじゃねえぞ」
おあとがよろしいようで(^_^;)
今年新成人の皆様、成人おめでとうございます♪