今週のお題「クリスマス」
クリスマスですか。
そうですか。
ああ。
皆様に誇れるような。
ドヤ顔しながらブログで語るような。
ロマンチックでスイートなストーリーが・・・。
僕の中にもひとつぐらいあるだろうと、記憶を掘り起こしてみたけど・・・。
全く何も出てこず。
涙で霞んで前が見えません。
遺憾の意を表します。
しかし、へっぽことは言え、僕もブロガーの端くれ。
ここはひとつ、刺し違えるくらいの心意気であまじょっぱいクリスマスのエピソードを語りましょう。
☆クリスマス・ウォーズ エピソード1/限りなく透明に近かった予備校時代のクリスマス☆
志望校の受験に軒並み落ちて、めでたく浪人することになった18歳の春。
自由を手に入れた気がしたのは15の夜でした。
いや、浪人させてもらえるだけありがたく、当時愛媛にいい予備校がなかったので、高知のT予備校の寮にいました。
この予備校の男子寮が高知市内にあった予備校からめちゃめちゃ遠く、7~8キロ離れていた挙句、小高い山の上にあり、しかも隣が墓地という最悪の立地でした。
ちなみに女子寮は、予備校から500メートル以内の中心地にありました。。
どんだけ不公平(´Д` )
予備校時代のエピソードはそこそこ面白いので、また書きたいです。
ざっと箇条書すると
・担任がアル中だった(休み時間にフツーに飲酒)
・予備校deスポーツ大会
・寮長がオペラ歌手
・盗人を捕まえる
・教頭がインディアンみたい
・エロ本が飛び交う
・センター試験前、血まみれで雪の中、サッカーしてた
・女子寮の寮長の淫行事件
・男子寮の魔王と、魔王のバイク
・キモメンギタリストの恋と、その恋敵
・担任が授業中にUFOの話をする(担任のあだ名はUFO)
・寮でUFO目撃
・ニュースでUFOの話題が普通に
って、めっちゃ高知はUFOでまっせ!!マジで!!
予備校エピソードまだまだありますよ。
エピソード20ぐらい。
クリスマスの話をします。。
予備校の寮にいた僕でしたが、当然お金もなく、見知らぬ土地であまり友達もおらず、勉強以外には本を読むか、音楽を聴くかぐらいしかすることがありませんでした。(いや、勉強しろよ)
部屋にはテレビもなく、インターネットなんてものもありません。(だから勉強しに来たんだろ?)
1996年のことでした。
そんな折、予備校のクラスでたまたま隣の席になったA君と仲良くなり、音楽、文学、ファッションなど色々と教えてもらい、図書館で本を借りて純文学を読むようになりました。(だから勉強しろって!!)
文学では、三島由紀夫、太宰治、川端康成、芥川龍之介、村上龍、村上春樹、山田詠美。
音楽では、NIRVANA、RADIOHEAD、SUEDE、BLURなど。
思えば、この時期に感性の基盤みたいなものができたように思います。
そんなわけで、浪人時代のクリスマスは寮で1人本を読んで過ごしました。
この時に読んでいたのが、村上龍『限りなく透明に近いブルー』でした。
酒、ドラッグ、セックス、暴力の混沌とした小説で、なんで俺はクリスマスにこんな本を読んでるんだろうと思いながら、すごく物語に引き込まれたのを覚えています。
前置きが長い割に、しょっぱいエピソードですねぇ。。
☆クリスマス・ウォーズ エピソード2/クリスマスソングを歌い、牛血に染まる☆
大学時代、合唱部でした。
キリスト教系の大学だったので、ラテン語のアカペラの曲とか、ミサ曲とか歌ってました。
今考えるとめっちゃマニアックなことやってましたね。
うん、でもとても充実してました。
楽しく歌ってました。
毎年、OBの先輩のご厚意で「クリスマス賛助」というイベントがありました。
24、25日の2日間、OBの先輩が働く銀座の高級レストランみたいなとこでクリスマスソングを歌い、報酬に肉を食わせてもらうという嬉しいイベントでした。
参加は任意でしたが、まぁ彼氏彼女がいるリア充の部員は参加しないか、イヴは行かないとかでしたね。
あっ、僕ですか?
もちろん、毎年フル参加ですよ~(涙)
2ステージぐらい歌い終わったら、別室でたらふくしゃぶしゃぶのお肉を食べさせてもらってました。
いやー、んまかったな~。
餓鬼の如く肉を貪り喰う僕の姿を見て哀れに思ったのか、「本当はダメだけど・・・。コッソリ持って帰り!!」と、おばちゃんがお肉をビニールに包んで渡してくれました。
よっぽど鬼気迫る表情でガツガツ食べてたんでしょうね。。
でも、一人暮らしだったし、有難かったですよ!!
そんな、肉欲にまみれた大学生時代のクリスマス。
悲劇は、帰りの電車の中で起こりました。
座席に座っていると・・・。
ん、なんか膝が冷たいような・・・。
????
んんんん????
バッグを覗いてみると、牛肉を入れたナイロン袋から血がが滴ってました(T_T;)
ズボンも、バッグの中身も血に染まり。。
一生忘れられない血塗れのクリスマスになりました。
紅(牛血)に染まったこの俺を慰めるやつはもういなかったです。
*頂いた牛肉はスタッフ一同美味しく頂きました。
☆クリスマス・ウォーズ エピソード3/彼女が、自販機に正拳突きするのを僕は悲しい気持ちで眺めていたんだ・・・☆
あれは、クリスマスイヴの前日の12月23日のことでした。
もう14~15年前になるでしょうか?
当時、僕は神奈川住んでいて、週末はクラブに遊びに行ったりしていました。
週末はクラブでオールすることが多かったのですが、この日はたまたまめぼしいイベントがなく、いつもクラブに行っているメンバーでフツーに飲もうってことになりました。
この時に飲んだ飲み屋が知る人ぞ知る渋谷の名店「山家」。
別名「男の終着駅」とも呼ばれるこの店は、なんと24時間営業の焼き鳥居酒屋。
渋谷駅徒歩1分の立地もあり、クラバー御用達でオール明けに朝から飲んだりしてました。
いやー、若かった(笑)
普段、クラブで会うことが多い面子7~8人で飲んでたのですが、めっちゃ盛り上がってました。
どれだけの馬刺しを食い、どれだけのビールを飲んだのでしょうか・・・。
みんな割とテンションあがってました。
でも、終電が近かったので、そろそろお開きにしようということになりました。
一緒に飲んでいたメンバーの中に当時付き合っていた彼女もいたのですが・・・。
彼女も酔っ払って、様子がおかしくなってました。
電車に乗ろうと渋谷のスクランブル交差点に差し掛かった時・・・。
悲劇が起こりました。
彼女は、突然唸り声をあげながら走り出しました。
スクランブル交差点のTSUTAYA付近にあった自販機まで突進すると、叫びながら正拳突きを始めました。
クリスマスムードの街の雑踏の中、冷たい冬の大気と、道行く人々の視線が僕と彼女に突き刺さります。
あまりのことに、一瞬呆然としていた僕でしたが、すぐさま我に帰り彼女を後ろから羽交い絞めにしてこう叫びました。
「やめろぉぉぉぉおっぉぉぉぉぉぉおぉぉおぉおぉぉ」
僕の叫びはクリスマスソングと、街のざわめきにかき消されて、冬の夜空に吸い込まれていきました。
猛牛の如く暴れる彼女を取り押さえ、連れて帰るのも難しい状態だったので、友達にも手伝ってもらってラブホを探して泊まることにしました。
しかし連休前だったこともあり、空いているホテルも少なく、道玄坂のめっちゃ古めかしいホテルに泊まることになりました。(WOMBとかの近く)
そのラブホは、玄関で靴を脱いで靴箱に入れて、普通にフロントにおばちゃんがいる感じの古いホテルでした。
チェックインの手続きをしていると、彼女が奇声をあげながら玄関で転がり・・・。
「あらあら」と微笑むラブホのおばちゃんの笑顔が優しかったことを覚えています。
もちろん、エロいことなんてする余裕もなく・・・。
僕は彼女が吐いて汚したシーツをバスルームで洗いながら、声を殺して泣きました。
ちなみにこのラブホは壁が薄く。
翌朝は隣室の声で目覚めて、目覚まし時計も不要だったことも記しておきます。
翌日、彼女は二日酔いになりながらも、仕事に行き。
休みだった僕は、その日から風邪をひいて寝込みました。
クリスマスイブは、イタリアンの店でディナーを予約していたのですが、泣く泣くキャンセルしました(泣)
そんな、在りし日のクリスマス・・・。
あなたのクリスマスのエピソードは幸福なものですか?
あるいは、正拳突きや、牛血に彩られたしなびたものですか?
ともあれ、メリークリスマス☆
皆様、どうか楽しいクリスマスを♪